食べることは全ての年代の人にとって楽しみであり、大切なことですよね。
そのため、食生活全般的な知識を身につけられる食生活アドバイザーの資格は、幅広い年代の方から注目されています。
大人だけでなく大学生や高校生でも受けてみたいという方がいるでしょう。
でも、気になるのは年齢制限ですよね。学生でも受けるのことは可能なのでしょうか。
食生活アドバイザーは、受験資格がなくどなたでも受けることができる資格なので、大学生でも高校生でも受けることができます。
学生のうちに食生活アドバイザーを取得することで、「将来の可能性を広げられる」「就職に活かせることもある」など、様々なメリットがあるのでおすすめです。
今回の記事は、食生活アドバイザーを検討中の大学生、高校生の方に向けて、学生が食生活アドバイザーを取得するメリット、デメリットを解説したいと思います。
メリットとデメリットを知り納得した上で、試験勉強をスタートさせてくださいね。
食生活アドバイザーは大学生、高校生でも受けられる?取得する意味はある?
学校卒業後の進路が多様化する中、高校や大学に在籍中に様々な資格取得に挑戦しようという方が増えています。
学生のうちに資格を取ることで、選択肢を広げることができたり、将来周りの人と差をつけることができるメリットがあるのです。
食育資格の中でも人気の高い「食生活アドバイザー」に興味がある学生の方も多いでしょう。
でも、そもそもこの資格は大学生や高校生が受けることはできるのでしょうか。
年齢制限がある資格や実務実績が必要になる資格もあるため、受験条件を確認しておく必要があります。
また、学生でも取れる資格であっても、学生にとって食生活アドバイザーは取得する意味のある資格なのでしょうか。
貴重な時間を使って試験勉強したのに「あまり取っても意味がない資格だった…」という失敗は避けたいですよね。
次の章ではこの2つの疑問「食生活アドバイザーは大学生、高校生でも受けられるのか」「取得する意味はあるのか」についてお答えしていきたいと思います。
食生活アドバイザーは年齢制限なし!大学生でも高校生でも受験できる
「食生活アドバイザーは大学生、高校生でも受けられるのか」に対する答えは、「受けることができる」です。
受験資格がある食育資格が多い中、食生活アドバイザーは受験資格がない資格です。
この資格の認定機関であるFLAネットワーク協会は、「食生活に興味のある方ならどなたでも受験できます」としています。
年齢制限もありませんので、大学生でも高校生でも、やる気がある方なら誰でも受けることが可能です。
中学生でも受けることができるのです。
一般な資格は、年齢、学歴、実務経験などが受験資格になりますが、この資格はそのような条件が一切ありません。
試験会場に行き試験を受け、合格点が取れれば取得することができます。
大学生や高校生でも安心してチャレンジできる資格と言えますね。
具体的な試験の受け方、どんな問題が出題されるのか、という話は、こちらの2つの記事「食生活アドバイザーのテスト問題とは」「食生活アドバイザーの受験方法を解説」で詳しく解説しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
食生活アドバイザーを大学生、高校生が取得するメリットとは
食生活アドバイザーは大学生でも高校生でも受けられる資格であることがわかりました。
もう1つの疑問は「食生活アドバイザーは大学生や高校生が取得する意味がある資格なのか」ということです。
この答えは「大いにある」です。
年齢に関係なく、この資格はメリットの多い資格と言えます。
食育活動は国が進める国民運動なので、食育知識のある人材はこれからどんどん求められるでしょう。
また、この資格で学ぶ食の知識はこれからの長い人生の中でずっと活かしていける内容なので、取っておいて損はありません。
さらに大学生や高校生のうちに取ることで得られる「将来の選択肢を広げられる」「頑張ったことを形にして就職に活かせる」「自立する時に役立つ」「賢い消費者になれる」「気軽に取得できる」というメリットがあるのです。
大学生、高校生が食生活アドバイザーを取得するメリットについてご説明していきたいと思います。
メリット①:将来の可能性を広げることができる
食生活アドバイザーは料理上手になるだけの資格ではありません。
食全般的な知識を備えた上で食改善のためのアドバイスができるスペシャリストであることを認める資格なのです。
美味しく栄養のある食事を作るだけでなく、様々な角度から食に関する知識を身につけることになります。
以下が、この資格を取るために学ぶ内容です。
章 | テーマ | 内容 |
1 | 栄養と健康 | 栄養、運動、休養、病気予防、ダイエット、美容など |
2 | 食文化と食習慣 | 行事食、食マナー、食の旬、配膳、献立など |
3 | 食品学 | 生鮮食品、食品表示、加工食品、食品添加物など |
4 | 衛生管理 | 食中毒、食品衛生、食品化学、食の安全性など |
5 | 食マーケット | 流通、外食、中食、食品販売、メニューメイキングなど |
6 | 社会生活 | 消費経済、消費者問題、生活環境、IT社会、食の関連法規など |
このように、6つの科目を学習しながら、食先般のスペシャリストになることを目指します。
ただ料理を作るだけの知識ではなく、健康、美容、介護、保育、経済など幅広い分野の勉強をすることがわかりますね。
国家資格のように一つのことを専門的に学ぶというよりも、浅くても広い知識を学ぶイメージです。
そのため、様々な分野に触れることができるので、将来の可能性を広げることができるといメリットがあるのです。
「もっと食と美容について深めてみたい」「介護に関する専門知識を学んでみたい」「消費経済の勉強の面白さがわかった」など、将来の進路のきっかけになる場合があります。
自分がどんな勉強をしたいのか、どんな仕事をしたいのかということが見つかるかもしれませんね。
食生活アドバイザー取得のために必要な知識については、こちらの記事「食生活アドバイザーの資格内容を解説」で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
メリット②頑張ったことを形にして就職に活かせる
食生活アドバイザーははあくまでも民間資格なので、就職に直接活かすことはできません。
管理栄養士や調理師のような効果はないのです。
しかし、就職活動の中で自己PRに繋げることは可能でしょう。
就職の面接では「学生時代どんなことを頑張ったか」ということが重視されます。
クラブ活動やボランティア活動など、頑張って取り組んだことを自己PRにする方は多いでしょう。
食生活アドバイザーは、頑張ったことを「資格」という目に見えた形にできるメリットがあるのです。
学業と両立して資格取得をしたということをアピールできますね。
また、1つ目のメリットでもご説明したように、この資格は幅広い知識を習得するので、飲食業界だけでなく、医療業界、美容業界、介護業界、保育業界など様々な業界に関連付けられるメリットもあります。
メリット③:自立する時に役立つ
大学生になったら一人暮らしをする予定という高校生、就職したら一人暮らしをする予定という大学生は多いでしょう。
食生活アドバイザーは、これから一人暮らしをして自立する時にも役立つというメリットがあります。
料理のテクニックはレシピ動画などを見てマスターすることもできるでしょう。でも、もっと深い食知識を得ることは難しいですよね。
この資格では新鮮な食材の選び方から、安心安全な食知識、食中毒の予防方法など、家庭で活かせる深い食知識を学ぶことができるので、安心して一人暮らしを始めることができるでしょう。
一人暮らしを始めると偏食になりがちですが、栄養バランスについて学ぶことで健康的な食生活を心掛けることができますね。
メリット④:賢い消費者になれる
食生活アドバイザーになるためには、商品を正しく選ぶためのノウハウを学びます。
小売形態が多様化する時代の中で、賢い消費者になれることは大きなメリットと言えますね。
さらに、食に関わる税金、経済、法律などの社会のしくみを学べるというメリットもあります。
学生のうちから、学校では学べない食マーケットや社会生活に関する知識を身につけられるのは、大きな強みになるでしょう。
メリット⑤:気軽に受験することができる
食生活アドバイザーは、ここまでご説明してきたように幅広い知識を身につけられる資格なのですが、気軽に受験できるというメリットがあります。
食に関する資格というと、管理栄養士や調理師などの国家資格がありますが、一定期間学校で勉強することや、実務経験がないと試験を受けることができません。
この資格は民間の団体が主催する資格なので、そのような受験資格は一切ないので、大学生や高校生にとってハードルの低い資格と言えます。
民間の食育資格の多くは、指定された通信講座を受講しないと試験を受けられないケースもありますが、この資格はそのような条件もありません。
書店でテキストを購入して勉強するだけで受験できるので、学生向けの資格とも言えるでしょう。
食生活アドバイザーを大学生、高校生が取得するデメリット
大学生、高校生のうちに食生活アドバイザーを取ることで得られるメリットが多いことをご説明してきました。
でも「じゃあ受けてみよう!」と思う前にデメリットも確認しておきたいと思います。
「難易度が高い」「試験範囲が広い」という難点があるのでお伝えしておきますね。
デメリット①:難易度が高い
食生活アドバイザーは食生活に関するスペシャリストということで、専門的な知識も必要になるため難易度が高いという難点があります。
この資格は初心者向けの3級と、ややプロ向けの2級があるのですが、3級でも合格率は65%、2級は40%と低め。
難しい資格であることがわかりますね。
また、民間の食育資格の場合、通信講座を受講した上で自宅受験できるケースも多いですが、この資格は試験会場で受験するため、しっかり試験対策をしておく必要があります。
ある程度の食知識がある大人でも難しい試験ですので、大学生や高校生が独学するのは大変でしょう。
軽い気持ちで受けると「全然解けなかった…」と後悔してしまうかもしれません。
デメリット②:試験範囲が広い
繰り返しお伝えしていますが、この資格は幅広い食知識を習得する必要があるため、試験範囲が広いことが特徴です。
時間に余裕のある主婦などが挑戦する場合は、じっくり時間をかけて取り組めるでしょう。
でも、学校の授業やクラブ活動などと両立しながら勉強しなければならない大学生や高校生にとっては、この試験範囲の広さがデメリットと言えるでしょう。
食生活アドバイザーの試験勉強に集中してしまい、学業が疎かになってしまうのは避けなければなりませんね。
食生活アドバイザーを大学生、高校生が取得するメリットデメリット
ここまで、大学生や高校生が食生活アドバイザーを取得するメリットデメリットについてご説明してきました。
この資格は年齢に関係なく、「国が進める国民運動の資格なので今後ますます求められる」「長い人生の中で活かしていける」というメリットがあります。
さらに大学生や高校生のうちに取ることで「将来の選択肢を広げられる」「頑張ったことを形にして就職に活かせる」「自立する時に役立つ」「賢い消費者になれる」「気軽に取得できる」というメリットもあるのです。
ただし、取得するにあたり、「難易度が高い」「試験範囲が広い」というデメリットがあるので注意が必要です。
でも、このデメリットは、3つの方法である程度対策することが可能です。
公式テキストを使って学習すること、計画的に学習すること、さらに通信講座を利用することです。
次の章では、3つの対策法についてご説明していきたいと思います。
食生活アドバイザーを大学生、高校生が取得するための勉強法
食生活アドバイザーは大学生、高校生にメリットの多いおすすすめ資格です。
でも、「難易度が高い」「試験範囲が広い」という難点もあります。
でも、この難点は以下3つの学習方法で、ある程度解消することができるでしょう。
- 公式テキストを使う
- 学習計画を立てる
- 通信講座を利用する
1つずつ詳しくご説明していきますね。
難しい知識は、わかりやすい「公式テキスト」で理解しよう
この資格は食生活全般のスペシャリストを目指すため専門的な内容も多く含みます。
この対策としては、公式テキストで学習することをおすすめします。
食生活アドバイザーを独学するためには、書店などでテキストを購入して勉強することになります。
人気資格ということで、複数の出版社から様々なテキストが販売されていて、カラフルなテキストやイラストが多い楽しいテキストなどもあります。
しかし、一番理解しやすいテキストは、この資格の認定機関が出版している公式テキストでしょう。
上の章でこの資格では6つの科目を学ぶことをご説明しました。
公式テキストはこの6科目に対応した6章構成になっていて、各章には模擬問題集もついています。
本文は教科書のようにシンプルでわかりやすい文章になっていて、模擬問題の解説も丁寧で理解しやすいです。
イラストの多い楽しいテキストも良いですが、大学生、高校生におすすめなのは定番の公式テキストです。
公式テキストを使うことで、難易度が高い内容でもスムーズに勉強できるでしょう。
広い範囲は、計画的な「独学5ステップ」で進めよう
この資格の試験範囲は広いため、学校の勉強と平行する必要がある大学生や高校生にはハードルが高い内容です。
計画を立てずに勢いで始めると、途中で断念してしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、きちんと計画を立ててから始めることです。
あなたのやりやすい方法で進めていただいても良いですが、当サイトのおすすめ独学5ステップも参考にしてくださいね。
- ステップ1:公式テキストの1章を読んで覚える
- ステップ2:公式テイストの章末の模擬問題を解く
- ステップ3:答え合わせをしてテキストを復習する
- ステップ4:1~6章を繰り返す
- ステップ5:過去問で総まとめをする
公式テキストの1~6章を一気に読んでから、1~6章の問題を解くという勉強法もあります。
でも、この資格は勉強する範囲が広いため、6章全て読んでから1章に戻って問題を解くと、忘れている知識が多いかもしれません。
それよりも1章ずつテキストを読む(インプット)→1章ずつ問題を解く(アウトプット)を繰り返すほうが知識が定着しやすいのでおすすめです。
これを1~6章繰り返した後に過去問で総まとめをするという流れが良いでしょう。
1日1時間、1週間で1章ずつこなしていくのが一般的な時間の目安です。
総まとめには、余裕をもって1ヶ月は使いたいですね。
もっと詳しい学習時間を知りたい方は、こちらの記事「食生活アドバイザーの学習時間について解説」で詳しくご説明していますので、ぜひご覧ください。
食生活アドバイザーの試験は毎年7月と11月の2回と決まっていますので、その試験日から逆算して、無理のない学習計画を立てることが大切です。
通信講座「ユーキャン」も検討しよう
食生活アドバイザーは難易度が高く試験範囲が広いことが大学生や高校生にとってネックになるでしょう。
でも、公式テキストを購入し、計画的にコツコツ進めることでスムーズに勉強することができるはずです。
しかしながら、「自分で計画を立てて勉強するのは自信がない…」と思うかもしれませんね。
その場合は、ユーキャンの通信講座を利用するという選択肢もあります。
ユーキャンは大学生や高校生でも安心の充実教材、手厚い指導サポートを用意しています。
指定されたテキストに従って学習し、課題を提出して添削指導を受けながら進めるので、学校の勉強と両立しやすいでしょう。
食生活アドバイザーをユーキャンで学習している大学生や高校生は多く、「10代の人気講座講座ランキング」7位となっています。
10代の方が多く受講している講座だと安心感がありますね。
ただし、高校生の場合は保護者の同意が必要になるので、よく相談してから決めてくださいね。
食生活アドバイザーをユーキャンで勉強するか、独学で勉強するか、という問題はこちらの記事「食生活アドバイザーは独学とユーキャンどっちが良い?」で詳しくお話したいと思いますので、気になる方はぜひご覧ください。
食生活アドバイザーは年齢制限なく大学生にも高校生にもおすすめ。無理のない学習計画を立てよう
今回は食生活アドバイザーは大学生や高校生でも「取れる資格か?」「意味のある資格か?」という問題について考えてきました。
食生活アドバイザーは年齢制限がないので、大学生でも高校生でも受験することが可能です。
食生活アドバイザーはメリットの多い人気資格ですが、学生時代に取得することで、さらに得られるメリットが多いことをご説明してきました。
ただし、学生が独学するには難しい、学業と両立するのは大変という難点もあります。
大学生、高校生が食生活アドバイザーを目指すなら、本業が疎かにならないように無理のない勉強計画を立てることが大切です。
「公式テキストを使うこと」「計画的に進めること」「ユーキャンを利用すること」がおすすめ。
こちらからユーキャンの無料資料請求ができますので、学習計画立てる参考に、利用してみてはいかがでしょうか。