食生活アドバイザーは、白石麻衣さんや仲里依紗やローラさんなど多くの芸能人が取得している大人気の食育資格です。
数ある食育資格の中で非常に人気のある資格なので「食育資格なら食生活アドバイザーを受けたい」と検討中の方が多いでしょう。
でも、人気や知名度の高い資格ではありますが「食生活アドバイザーって、そもそもどんな意味?」「どんな資格内容なのかわからない」と疑問もありますよね。
人気に惹かれて試験を受けてみようと勉強を始めたら、予想していた資格内容と違う…と失敗してしまうかもしれません。
今回の記事では、食生活アドバイザーの資格名はよく聞くけど内容を把握していない、という方に向けて、この資格の意味、正式名称、資格内容を詳しくお伝えしていきます。
これがわかれば、あなたに合った資格なのかしっかり納得した上で、合格を目指して頑張ることができるでしょう。
食生活アドバイザー意味って何?履歴書に書く場合の正式名称とは?
食育に注目が集まる中、様々な食育資格が人気となっています。
特に人気が高いのが、食生活アドバイザーのような食全般的な資格です。
資格内容が似ているだけでなく、名前が似ている資格も多いんですよね。
「食生活アドバイザー」「食育インストラクター」「食育アドバイザー」など、似たような食育資格が多く、どれも人気高い資格なので、さらにわかりにくいのです。
どの資格も、食育資格であることはわかるけど、本当の意味や名称、具体的な資格内容が把握できていない方は多いでしょう。
しかし、食育資格は履歴書などに書く場合もあるので、正式名称を覚えておく必要があります。
資格内容を確認してから勉強を始めないと「あまり必要のない資格だった…」と後悔してしまうかもしれませんね。
「何となく憧れの芸能人が持っている資格だから私も目指したい!」という程度の知識で勉強をスタートするのは、ちょっと危険ですよね。
食生活アドバイザーの意味、正式名称、資格内容を徹底解説!
似たような資格が多く、意味や内容がわかりにくい食生活アドバイザー。
浅い知識のまま勉強を開始すると予想外の内容にガッカリしてしまうかもしれません。
そのような失敗がないように、事前にきちんと資格内容を確認しておきたいですね。
把握しておきたいポイントは3つ。「資格の意味」「正式名称」「資格内容」です。
これがわかれば、食生活アドバイザーの全貌がわかるでしょう。
1つずつ詳しく解説していきたいと思います。
食生活アドバイザーの意味とは?食生活全般に関する提案ができる人のこと
まずは食生活アドバイザーの意味から考えていきましょう。
「食生活+アドバイザー」という名前から、何となく予想がつきますが、もっと具体的にご説明しますね。
食生活とは、「毎日何を食べているか」を指すことが一般的ですよね。
しかし本当の意味は、生活の中の食に関わる全般的なことです。
栄養や健康はもちろん、食文化や衛生管理、食マーケットなど、幅広い事柄が含まれています。
食生活アドバイザーは、そのような「生活の中の食に関わる全般的なこと」をアドバイスできる人という意味なのです。
この意味から考えると、食生活アドバイザーは、広い視野で食生活を捉える必要があり、そのためには幅広い食の知識が必要になるというわけです。
具体的な資格内容は下の章で詳しくご説明しますね。
食生活アドバイザーの正式名称とは?「食生活アドバイザー」でOK!
次に、食生活アドバイザーの正しい名称について確認しておきましょう。
食生活アドバイザーの他にも同じような名称の資格があるので、きちんと正式名称を把握しておきたいですね。
特に食生活アドバイザーを就職に活かしたいとお考えの方は、正式名称をきちんと覚えておく必要があります。
この資格は管理栄養士などの国家資格とは違い、就職活動の中で直接的に優位に進められるわけではありません。
しかし、履歴書に書いて自己PRに役立てることはできます。
民間の食育資格の履歴書への書き方、就職活動する上での効果的な活用法は、こちらの記事「食育資格を履歴書に書く方法」で詳しくご説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください」
食生活アドバイザーの正式名称は「食生活アドバイザー」です。
ビジネスシーンなどで名乗る時は、食生活アドバイザーでOK。
しかし、履歴書に書く時には、「○年○月 一般社団法人FLAネットワーク協会主催 食生活アドバイザー(3級or2級)」と書きましょう。
この資格は国家資格ではなく民間資格なので、主催する民間団体名も書くということを覚えておいてくださいね。
食生活アドバイザーの資格内容とは?受験内容から習得すべき内容まで
ここまで食生活アドバイザーの資格の意味や正式名称など、この資格の「名前」に関する情報をお伝えしてきました。
ここからは、もっと食生活アドバイザーに関する知識を深めるために「資格内容」についてご説明していきたいと思います。
まずは、食生活アドバイザーの資格内容をまとめた表をご覧ください。
認定機関 | 一般財団法人FLAネットワーク協会 |
資格内容 | 食に関するトータル的な知識を身につけ、すこやかな食生活を送るためのアドバイスができる人 |
受験資格 | 特になし |
受験料(税込) | 3級:5,000円、2級:7,500円 |
試験会場 | 札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡 |
試験日 | 7月の第2日曜日、11月の第4日曜日 |
試験時間 | 3級:10:30~12:30、2級:13:30~15:00 |
出題形式 | 3級:マークシート問題50問、2級:マークシート問題 42問+記述問題13問 |
合格基準 | 3級:1問2点、60点以上合格(100点満点) 2級:選択問題1問2点・記述問題1問3点、74点以上合格(123点満点) |
学習方法 | 通信講座or独学 |
認定講座 | ・ユーキャン ・学校法人産業能率大学総合研究所 ・JMAM通信講座 |
受講料(税込) | ・ユーキャン:39,000円 ・学校法人産業能率大学総合研究所:17,600円 ・JMAM通信講座:15,950円 |
このように、受験資格は特になく、テキストを買って独学するか、3つの認定通信講座を受講して勉強することが可能です。
指定された通信講座を受講することが受験資格になる資格は多いですが、この資格は受験資格がないので好きな勉強方法を選ぶことができます。
独学と通信講座はどちらがいいか?という問題はここでお話すると長くなってしまいますので、こちらの記事「食生活アドバイザーの勉強方法別メリットデメリットについて解説!」で詳しく解説したいと思います。
どの勉強方法が自分に合っているか知りたい方は、ぜひご覧ください。
試験は年に2回と決まっていて、毎年14箇所の都市で開催されています。
この資格は3級と2級がありますが、どちらも試験範囲は同じです。
3級は基礎的な問題、2級は応用的な問題が出題され、上記のように出題形式も合格基準も異なります。
2級は記述問題が加わるのでぐんと難易度が高くなりますね。
また、試験時間は午前と午後に分かれていて、両方の級を同時に受験することも可能となています。
食育資格の中には随時自宅受験できる資格も多いので、年に2回だけのチャンスで、会場に行き受験する食生活アドバイザーは、ややハードルが高い資格と言えますね。
習得すべき内容について
この資格の内容を一言で表すと「食に関するトータル的な知識を身につけて、すこやかな食生活を送るためのアドバイスができる人」です。
食生活とは、「毎日何を食べるか」ということだけでなく、生活の中の「食」に関係する全般的なこと。
だから、食生活のスペシャリストになるためには、様々な視点から食生活を捉える必要があるのです。
そのために身に着ける知識として、食生活アドバイザーの資格内容は以下の6つの科目に分かれています。
- 栄養と健康
- 食文化と食生活
- 食品学
- 衛生管理
- 食マーケット
- 社会生活
この資格は3級と2級に分かれていて、どちらも資格範囲は同じです。この6つの分野の知識を身に着けることが求められます。
ただし、3級は消費者として食生活を見直すことを目的としているので家庭向きの内容です。
一方2級は食を提供する立場に必要な実務的な内容になるので、食ビジネス向けの内容となっています。
1科目ずつ詳しく見ていきましょう。
①栄養と健康
まず習得すべき内容は、栄養と健康についてです。
食育資格の内容というと、まずこの分野が一番に頭に浮かぶでしょう。
それぞれの栄養素について学びながら、食と体の関係について考えていきます。
「食と病気の関係」「食と運動、休養」などを学び、食で健やかな心身をサポートすることを学びます。
すこやかな体に欠かせない「栄養・運動・休養」の3つの視点から、健康をトータルに考えながら健康管理について学んでいきます。
②食文化と食生活
こちらも食育資格の内容としてイメージする方が多いと思います。
行事食などの食文化や、食習慣や食事マナー、テーブルコーディネーションまで学んでいきます。
子供の食育に活かしたい内容を幅広く学ぶことができますね。
さらに、調理や献立のコツなど、すぐに実践できる内容を学ぶことができます。
毎日の食事を楽しく、美味しくできるヒントをたくさん身につけられるでしょう。
③食品学
食品の分類法の知識を備えた上で、食品表示、アレルギー表示、栄養表示について学んでいきます。
生鮮食品や加工食品の食品表示、食品添加物などを学ぶので、賢い消費者になれると同時に、食のプロとして食の安全性について学ぶこともできるでしょう。
3級では、実生活の中でのスーパーやコンビニでの利用術を学んでいきます。
専門的な用語が多い分野なので、初心者の方は難しく感じるかもしれませんが、実生活での活用法と合わせて学んでいくので、理解しやすいでしょう。
④衛生管理
食の安全に注目が集まる中、正しい知識を身につけておきたいのが衛生管理です。
食中毒予防のための衛生管理について具体的に学んでいきます。
さらに、ゴミ処理問題、リサイクル問題などの環境問題に関して取得することも目的です。
3級では、家庭の食卓をテーマに沿った衛生管理について、2級ではプロ目線での衛生管理について学習します。
⑤食マーケット
食の全般的なアドバイザーになるためには、食マーケットに関する知識も求められます。
3級では、流通、物流から小売の形態について、食業界の全体像などを、消費者の立場から勉強し、賢い消費者を目指していきます。
商品を正しく選ぶ目を養うことができますね。
2級では流通、外食、中食、メニュー作成、食品販売など、食を提供する立場から勉強してきます。
⑥社会生活
最後にご紹介する分野は社会生活に関することです。
食生活アドバイザーは広い視野で食に関する問題を考えること目的としています。
食に関わる身近な税金、法律など消費生活と社会の仕組みについて学んでいきます。
3級では、日常生活に活かすための知恵を多く学ぶことができるので、より広い視点で食改善ができるようになるでしょう。
2級では、消費経済、生活環境、消費者問題、IT社会など、食ビジネスの視点で学んでいくことになります。
ここまで、食生活アドバイザーになるために求められる内容についてご説明してきました。
食全般のスペシャリストになるための資格ということで、覚えるべき内容は多岐にわたりますね。
この資格は受験資格がないので独学することができますが、「こんなにたくさん覚えるのは大変そう…」という方は、通信講座を受講すると良いでしょう。
ユーキャンの通信講座なら、教材もサポート体制の充実しているので初心者でも安心ですよ。
費用をおさえるために独学で頑張るという方は、自分にあったテキストを見つけてコツコツ頑張る必要がありますね。
こちらの記事「食生活アドバイザーはユーキャンと独学どっちが良い?」では、ユーキャンの通信講座で学習する方法、独学で学習する方法を比較してご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
食生活アドバイザーの内容をよく知った上で取得したい資格なのか検討しよう
今回は、食生活アドバイザーの資格の意味、正式名称、資格内容などをご紹介しながら、食生活アドバイザーとは一体どんな資格なのかご説明してきました。
この資格は多くの芸能人が取得したことで一気に人気が高まり、「食生活アドバイザー」という名前だけが一人歩きしがちです。
人気の資格だから…、CMでよく流れている資格だから…という理由で受験を決めるのではなく、しっかり内容を確認してから検討することが大事です。
ご説明してきた資格の意味や内容から、この資格は覚えることが多く難しい試験であることがおわかりいただけたと思います。
簡単に取得できる資格ではないことを考慮した上で挑戦してくださいね。
独学で試験対策することもできますが、食に関する知識がない初心者の方の場合は、通信講座ユーキャンを利用するのがおすすめ。
わかりやすい教材と手厚いサポートを受けることができるので、初心者でも安心して合格を目指せるでしょう。
こちらからユーキャンの情報がチェックできますので、検討してみてはいかがでしょうか。