食生活アドバイザーは食に関する資格、ダイエット検定はダイエットに関する資格ではありますが、どちらも、健康になるための知識を学ぶという点が共通しています。
2つとも芸能人が多く取得している人気資格ということもあり、どちらを取得しようと迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事はこの2つの資格を徹底比較し、あなたに合った資格はどちらなのか考えていきたいと思います。
何となく食に関する知識、ダイエットに関する知識というざっくりとした情報はあっても、具体的に勉強する内容、資格の取り方や勉強方法などの違いがわからないと判断しにくいですよね。
様々な角度から2つの資格の違いを詳しく比較すれば、あなたにメリットのある資格はどちらなのか判断できるでしょう。
違いをしっかり理解した上で、あなたが本当に取得したい資格を選んでくださいね。
食生活アドバイザーとダイエット検定はどちらも人気資格だから迷う!
最近は実に多くの民間資格があるので、どの資格を取ったら良いのか迷ってしまいますが、資格を選ぶ基準として、知名度や人気は重要なポイントですよね。
食生活アドバイザーとダイエット検定はどちらも非常に人気の高い資格として知られています。
食生活アドバイザーを持つ芸能人は、白石麻衣さん、仲里依紗さん、ローラさん、佐々木希さんなど。
一方、ダイエット検定は「みちょぱ」こと池田美優さん、「くみっきー」こと船山久美子さん、小島よしおさん、道端アンジェリカさんなどが取得していることで有名です。
どちらも人気芸能人が取得しているということで、知名度、人気ともに高い憧れの資格でもあります。
また、食生活アドバイザーもダイエット検定も健康や美容についての正しい知識を身につけられる資格という点でも似ているので、迷う方が多いのではないでしょうか。
食生活アドバイザーとダイエット検定の違いがわかれば迷わない!2つの資格を徹底比較
食生活アドバイザーもダイエット検定も知名度抜群の人気資格なので、どちらも魅力的に見えてしまいますよね。
いつまでも迷って決められないという方は、2つの資格の違いを明確にすると良いでしょう。
何となく健康や美について学べる資格というイメージだけでなく、詳しい資格内容を知ることが大事です。
どんなに人気のある資格でも、難易度が高すぎてなかなか合格できなかったり、費用がかかりすぎる資格などもあります。
様々な角度から違いを知ることで、あなたが取得したい資格が見えてくるでしょう。
そこで今回は2つの資格を以下の①~⑫の項目で比較してみました。
まずは下の表をご覧ください。
資格名 | 食生活アドバイザー | ダイエット検定 |
①資格内容 | すこやかな食生活を送るためのアドバイスができることを目的とした資格 | 健康と美に関する正しい知恵と知識を身につけることを目的とした資格 |
②級 | 3級:食全般的な知識を備え、消費者の立場から家庭の食改善を目指すことが目的 2級:食に関する専門知識を備え、食を提供する立場から食ビジネスの視点で実務的な知識を学ぶことが目的 |
2級:ダイエットに関する基礎知識を備え、自分自身の日常生活の健康管理に視点を置き、家族、友人等へアドバイスを行うことが目的 1級:ダイエットのプロとして顧客へのアドバイスやサービスを行う上での基礎・応用知識を得ることが目的 |
③学習内容 | 栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活という幅広い科目を学びながら食に関する知識を学ぶ | 一般教養、歴史、栄養学、生理学、解剖学、スポーツ医学、アロマテラピー、東洋医学等の知識などあらゆる分野から“立証されたデータ”を基準に健康と美容について学ぶ |
④勉強方法 | 独学or通信講座で学習し、検定試験を受ける※直前対策講座あり | 独学で学習し、検定試験を受ける※直前対策講座あり |
⑤受験資格 | 3級、2級:なし | 2級:なし、1級:2級保持者/併願受験者 |
⑥試験日 | 年2回、7月と11月 | 年に3回、3月、7月、11月 |
⑦試験場所 | 全国の試験会場 | 全国の試験会場orオンライン |
⑦試験場所 | 全国の試験会場 | 全国の試験会場orオンライン |
⑧受験料(税込) | 3級:5,000円、2級7,500円 ※併願受験12,500円 |
2級:6,600円、1級:7,700円 ※併願受験11,000円 |
⑨試験内容 | 3級:マークシート問題 、2級:マークシート問題+記述問題 | 2級、1級:選択問題、記述問題、計算問題 |
⑩合格基準 | 3級:60点以上合格(100点満点)、2級:74点以上合格(123点満点) | 2級、1級:80%以上 |
⑪合格率 | 3級:約65%、2級:約40% | 2級:約80%、1級:約60% |
このように細かく比較してみると、意外と違いが多い資格であることがわかりますね。
それでは、詳しくご説明していきたいと思います。
資格内容、級、学習内容について
まずは、資格取得を目指す上で重要な資格内容や、何級に分かれているか、さらに学習内容について比較しておきたいと思います。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーの資格内容は、「すこやかな食生活を送るためのアドバイスができることを目的とした資格」です。
そのためには、食全般的な知識を身につけることが求められるため、①栄養と健康、②食文化と食習慣、③食品学、④衛生管理、⑤食マーケット、⑥社会生活という6科目を勉強することになります。
栄養や料理に関することだけでなく、食の伝統や衛生管理、食業界の表と裏、社会生活における食知識など様々な角度から食にアプローチするため、食のプロフェッショナルとして自信を持てるようになる資格です。
3級と2級があり、1級はありません。
3級は食全般的な知識を備え、消費者の立場から家庭の食改善を目指すことが目的です。
2級は、食に関する専門知識を備え、食を提供する立場から食ビジネスの視点で実務的な知識を学ぶことが目的となっています。
3級は実生活で食知識を活かすことが目的なので主婦向け、2級はさらに食に関わる仕事をしている、もしくは食ビジネスを目指している方に向いている資格と言えますね。
ダイエット検定
ダイエット検定は、健康と美に関する正しい知恵と知識を身につけるための資格です。
ダイエットというと「痩せる」「体重を減らす」ことをイメージする方が多いでしょう。
しかし、この資格では、英語の「Diet」の本来の意味でる「健康や体重管理を目的とした食事療法」について正しく学ぶことが目的です。
そのために、一般教養、歴史、栄養学、生理学、解剖学、スポーツ医学、アロマテラピー、東洋医学等の知識などあらゆる分野から「立証されたデータ」を基準に健康と美容について勉強していきます。
2級と1級に分かれていて、2級は、ダイエットに関する基礎知識を備え、自分自身の日常生活の健康管理に視点を置き、家族、友人等へアドバイスを行うことを目的としています。
1級は、ダイエットのプロとして顧客へのアドバイスやサービスを行う上での基礎と応用知識を得ることを目的としています。
「ダイエットに成功したことがないから正しくダイエットしたい…」という方は2級が向いているでしょう。
家族や友達と情報を共有することもできますね。
プロとして正しいダイエットに関する知識を提供したいという方は1級を目指すことになるでしょう。
このように、食生活アドバイザーもダイエット検定も、健康や美に関する知識ではありますが、食生活は、さらに食に関する知識を広げたい人、ダイエット検定は正しい立証データを参考に本当の意味でのダイエット知識を深めたい人に向いている資格ですね。
どちらも資格も基礎的な級と応用的な級があるので、希望に合わせて級を選べるところは共通していますね。
勉強方法について
次に、資格を取るための勉強方法について違いを比較したいと思います。
一般的な資格取得のための勉強方法は、独学する方法、学校に通う方法、通信講座を受ける方法になりますが、2つの資格はどのような方法で勉強するのでしょうか。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは、独学で勉強する方法と通信講座で勉強する方法があります。
認定講座として、ユーキャン、学校法人産業能率大学総合研究所、JMAM通信講座の3つの講座がありますが、初心者におすすめなのは学習サポートが充実しているユーキャンです。
独学、ユーキャンで食生活アドバイザーを目指すそれぞれのメリットデメリットは、こちらの記事「食生活アドバイザーは独学とユーキャンどちらが良い?」で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
さらに、試験日の3週間前には直前対策講座が実施されています。
東京、福岡、仙台、大阪、名古屋で実施され、いずれも1日で完結する内容です。
この講座についてはこちらの記事「食生活アドバイザーの公式テキストや直前対策講座について」で詳しくご説明していますので、気になる方はぜひご覧ください。
ダイエット検定
ダイエット検定のための通信講座はないため、独学で勉強することになります。
ただし、食生活アドバイザーと同じように直前講座が実施されています。
試験日の直前に実施され、会場受講かオンライン受講を選ぶことができます。
このように、食生活アドバイザーは、通信講座で勉強する選択肢があるという点がダイエット検定との違いと言えますね。
独学する自信がないから、学習サポートがついている通信講座で勉強したいという方は、食生活アドバイザーのほうがスムーズに学習できるでしょう。
どちらの資格も直前対策講座が用意されている点は共通していますね。
独学で勉強してみて不安があっても、直前になったら対策講座を受けて総まとめをすることができるでしょう。
受験資格について
次に気になる受験資格について見てみましょう。
厳しい受験資格が設定されている資格もありますので、受験資格はあらかじめ確認してから試験勉強を始めましょう。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは受験資格がない資格です。
3級と2級がありますが、どちらも受験資格はなく、いきなり2級から受けることも、3級と2級を併願受験することも可能です。
ただし、2級の問題は3級の基礎的な知識を備えた上で出題される内容なので、2級から受ける場合でも、3級の勉強もしておく必要があるでしょう。
ダイエット検定
ダイエット検定の場合は、2級は受験資格はありません。
ただし、1級を受ける場合は「2級保持者」「併願受験者」が受験資格となります。
このように、どちらの資格も下の級を受ける場合は受験資格はありません。
指定された通信講座や学校で勉強することが受験資格になる資格もありますが、そのような条件がないので気軽に受けられる資格と言えますね。
上の級に関しては、食生活アドバイザーはいきなり上の級から受けれますが、下の級の勉強もする必要があること。
ダイエット検定は下の級と一緒に併願受験すれば上の級も受験できることを考慮すると、どちらも同じような条件と言えますね。
どちらも、はじめて受ける場合でも上の級を目指すことができますが、下の級の勉強をすることは必要ということです。
試験日、試験場所、受験料について
次に、さらに詳しく2つの資格を比較するために、試験に関わる事柄を比較したいと思います。
試験日、試験場所、受験料について違いを見ていきましょう。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーの試験は、年2回、7月と11月に行われます。
全国の14都市(札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡)で開催され、受験料は上表のように2級のほうが高くなります。
併願受験する場合は、純粋に3級+2級の受講料です。
ダイエット検定
ダイエット検定の試験は年に3回、3月、7月、11月に行われます。
全国の試験会場の他、オンライン受験も可能となっています。
上表のほうに、併願受験する場合は割安になるのでお得ですね。
このように、食生活アドバイザーは必ず試験会場に足を運んで受講する必要がありますが、ダイエット検定は会場orオンラインの試験が選べるところが違いますね。
併願受験をする場合の受験料はダイエット検定のほうがややお得になります。
試験内容、合格基準、合格率について
最後に気になる試験内容、合格基準、合格率について違いを比較したいと思います。
どんなに身につけたいと思う内容の資格でも、難易度が高い資格の場合は、「何度受けてもなかなか受からない…」となってしまい、結局取得できないかもしれません。
これなら頑張れるという試験内容なのか確認しておくことが大事ですね。
食生活アドバイザー
試験内容は級によって異なります。
3級はマークシート問題のみ、2級はマークシート問題+記述問題になります。
どちらも6割程度の点数が取れれば合格点となります。
2級は記述問題が加わるため、やや難しい内容になります。
3級の合格率は約65%、2級は約40%なので、やはり2級の難易度はやや高いことが伺えます。
ダイエット検定
試験内容は、2級も1級も選択問題、記述問題、計算問題となっています。
選択問題は、正しい記述(or誤った記述)を4つの選択肢から選ぶ問題、〇×で答える問題、穴埋め問題があります。
記述問題や計算問題もあるので、テキストを丸暗記していても解けない問題もあるでしょう。
合格基準は2級も1級も80%以上です。
合格率は、2級は約80%、1級は約60%となっています。
合格率を見ると、ダイエット検定のほうが高いため、難易度が低いように感じますが、2級も1級も記述問題や計算問題があるため難しさがあるでしょう。
合格基準も80%以上と高めです。
食生活アドバイザーも合格率が低いため、決して簡単な資格ではないことがわかります。
どちらの級も、ただ通信講座を受けて課題を提出すれば取れるような資格とは違い、本気で勉強しないと取得するのは難しい資格と言えるでしょう。
食生活アドバイザーが向いている人は?ダイエット検定が向いている人は?
ここまで、様々な角度から2つの資格の違いについてご説明してきました。
試験日が年に数回と限定されていることや、やや難易度が高い資格であることなど、共通している部分も多々あります。
しかし、ほとんどの項目で違いがあると言えるでしょう。
この結果を踏まえて、食生活アドバイザーが向いている人、ダイエット検定が向いている人についてまとめたいと思います。
食生活アドバイザーが向いているのはどんな人?
まずは、食生活アドバイザーが向いている人から見ていきたいと思います。
- 食全般的な知識を身につけたい人
- 食に関する知識を身につけて家庭の食事改善に活かしたい人
- 食知識を職場で活かしたい人
- 健康や美容を食と結びつけて考えたい人
- 独学か通信講座から勉強法を選びたい人
- 会場受験のほうが受けやすい人
- いきなり上の級からチャレンジしたい人
- マークシート問題のみの易しい試験が良い人
資格を家庭で活かしたい人も、職場で活かしたい人も、満足できる内容と言えますね。
健康や美容に対して食の視点から考えるだけでなく、食に関わる様々な知識を吸収したいという方は、食生活アドバイザー取得を目指すと良いでしょう。
その他にも、このような方は食生活アドバイザーが向いていると言えます。
ダイエット検定が向いているのはどんな人?
次にダイエット検定が向いている人を見てみましょう。
- 健康や体重管理を目的とした食事療法を学びたい人
- ダイエットの本当の意味を学びたい人
- 本当の意味にダイエットを正しく実践していきたい人
- 正しいダイエットを家族や友達に提案したい人
- 正しいダイエットの知識をプロとして顧客に提供したい人
- 独学で勉強したい人
- 会場受験かオンライン受験か選びたい人
このような方は、ダイエット検定が向いていると言えますね、
どちらも健康や美容を食の視点から考える資格ですが、「ダイエット」に対する正しい知識を追求したい方は、ダイエット検定のほうがやりがいがあるでしょう。
食生活アドバイザーとダイエット検定は違いが多い。その違いを知りメリットが多い資格を選びましょう
今回は人気資格として有名な食生活アドバイザーとダイエット検定の違いについて考えてきました。
どちらも多くの人気芸能人が取得している知名度の高い資格です。健康や美に対しての知識を身につけられる資格ということもあり、迷う方は多いでしょう。
どちらの資格も取得するメリットが多いおすすめ資格なので良し悪しを決めることはできません。
大事なことは、あなたにとって向いている資格はどちらかということです。
そのためには、資格内容だけでなく、受験方法や勉強方法や費用など、様々な角度から比較して内容を把握すること大切です。
今回ご紹介した2つの資格の違いから、あなたに合った資格がどちらなのかよく考えてみてください。
その答えが出たら、気持ちよく合格を目指して勉強をスタートさせましょう。