食生活アドバイザーは独学することもできますが、より確実な試験対策をするために通信講座を検討している方も多いでしょう。
しかし、通信講座であっても基本的には独学に近い形で勉強するため、使用するテキストの存在は大きいですよね。
食育資格で有名な通信講座は「資格のキャリカレ」と「ユーキャン」がありますが、どっちがいい?と迷っている方も多いでしょう。
せっかくお金と時間をかけて通信講座を利用するなら効果的なテキストを使いたいですよね。
結論から申し上げますと、食生活アドバイザーの認定通信講座は「資格のキャリカレ」ではなく「ユーキャン」です。
資格のキャリカレが提供している食育資格講座は、食育アドバイザーとなっています。
この記事では、ちょっとわかりにくい「資格のキャリカレとユーキャン」の違いに触れながら、ユーキャンで使う食生活アドバイザーのテキストについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
食生活アドバイザーのテキストは「資格のキャリカレ」「ユーキャン」どっち?
食育資格を取得する勉強方法は、大きく3つに分けることができます。
1つ目はテキストを購入して独学する方法、2つ目は通信講座を受講して自宅で勉強する方法、3つ目は学校に通って授業を受ける方法です。
食生活アドバイザーは、独学か通信講座を受講して学習することができます。
ある程度食の知識がある方は独学でも頑張れるかもしれませんが、初心者の場合は通信講座を受講するのが無難でしょう。
その通信講座を選ぶ要素の1つが「テキスト」です。
学校に通わなくても自宅で効率よく学習するためには、学びやすいテキストのある通信講座なのか確認しておく必要があります。
食育資格の資格取得講座として有名なのは「資格のキャリカレ」と「ユーキャン」でしょう。
食生活アドバイザーを目指すなら、どっちのテキストがいい?と思っている方は多いと思います。
資格のキャリカレには食生活アドバイザーの講座がない
しかしながら、実は資格のキャリカレには食生活アドバイザーの講座はありません。
様々な資格の取得講座を手掛けている資格のキャリカレですが、食生活アドバイザーの資格は扱っていません。
資格のキャリカレには、食生活アドバイザーと非常に似た資格である「食育アドバイザー」の資格取得講座があるため、食生活アドバイザーが取得できると勘違いされる方が非常に多いのです。
食生活アドバイザーの講座があるのは「ユーキャン」「学校法人産業能率大学総合研究所」「JMAM通信講座」
食生活アドバイザーの資格取得講座を手掛けているのは、資格のキャリカレではありません。
食生活アドバイザーの資格取得講座がある大手通信講座はユーキャンとなっています。
ただし、「学校法人産業能率大学総合研究所」「JMAM通信講座」も食生活アドバイザーの認定講座を提供しています。
食生活アドバイザーの試験対策として通信講座を利用したい場合は3つの講座から選ぶことができるのです。
受講料を比較すると以下になります。
通信講座 | 受講料(税込) |
ユーキャン | 39,000円 |
学校法人産業能率大学総合研究所 | 17,600円 |
JMAM通信講座 | 15,950円 |
このように、受講料が高いのはユーキャンです。
しかし、充実した教材や手厚いサポートがあるのはユーキャンなので、せっかく通信講座で勉強するなら、ユーキャンを強くおすすめします。
どうしても安い受講料にこだわりたい方は、他2つの通信講座でも良いですが、効率よく学習できて、より合格を目指しやすい通信講座を選ぶなら、ユーキャンが良いでしょう。
資格のキャリカレの「食育アドバイザー」、ユーキャンの「食生活アドバイザー」の違い
食生活アドバイザーの通信講座を選ぶならユーキャン、食育アドバイザーの通信講座は資格のキャリカレであることをお伝えしてきました。
この2つの資格は名前が似ていることもあり、間違えやすいですよね。
ここで、食生活アドバイザーと食育アドバイザーの違いを簡単にお伝えしておきたいと思います。
以下の比較表をご覧ください。
食生活アドバイザー | 食育アドバイザー | |
認定機関 | 一般財団法人FLAネットワーク協会 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 |
資格内容 | 広い視野で食生活を総合的に捉えて、すこやかな生活を送るための知識を身につける | 食に関わる知識を持ち、健全な食生活を送る家庭での食に関わる改善 |
学習方法 | 通信講座or独学 | 通信講座 |
受験資格 | 特になし | 通信講座「資格のキャリカレ」を受講すること |
受験料(税込) | 3級5,000円、2級7,500円 | 5,600円 |
受験方法 | 全国の試験会場で受験 | 自宅受験 |
認定講座 | ・ユーキャン ・学校法人産業能率大学総合研究所 ・JMAM通信講座 |
資格のキャリカレ |
受講料(税込) | ・ユーキャン:39,000円 ・学校法人産業能率大学総合研究所:17,600円 ・JMAM通信講座:15,950円 |
資格のキャリカレ:38,600円 |
食育アドバイザーは家庭の食生活を改善することを主な目的としていますが、食生活アドバイザーはやや広い食育知識を学ぶため、家庭内だけでなく食に関わる仕事で活かせるような知識も学ぶことになります。
また、食生活アドバイザーのほうが会場で試験を受けることになるため、自宅受験の食育アドバイザーよりもハードルが高いですね。
このように、通信講座の違いだけでなく、異なる部分が多い資格であることを覚えておいてくださいね。
この2つの資格の違いは、こちらの記事「食生活アドバイザーと食育アドバイザーの違いについ解説!」で詳しく解説したいと思います。
食生活アドバイザーの通信講座ユーキャンのテキストを徹底解説!
食生活アドバイザーのテキストは資格のキャリカレ、ユーキャンどっちがいい?と思っている方に向けて、食生活アドバイザーの通信講座は資格のキャリカレでではなくユーキャンであることをお伝えしてきました。
似ている食生活アドバイザーと食育アドバイザーの資格ですが、それぞれの相違点を把握して混合しないようにしてくださいね。
食生活アドバイザーの認定講座はユーキャンを含めて3つあるのですが、充実した教材と手厚いサービスのあるユーキャンが間違いありません。
食生活アドバイザーを取得した白石麻衣さん、仲里依紗さんなどの芸能人もユーキャンを受講していますよね。
それでは、気になるユーキャンのテキストはどんな内容なのでしょうか。
ここからは、ユーキャンの通信講座が提供する食生活アドバイザーのテキストについて解説していきたいと思います。
ユーキャンのテキストのメリット
ユーキャン通信講座のテキストを使って勉強するメリットは以下4点です。
- 3級を2級をまとめて勉強できる
- 効率よく勉強できる
- スマホやタブレットでも勉強できる
- 副教材が充実している
それぞれのメリットについて詳しくご説明しましょう。
3級と2級をまとめて勉強できる
ユーキャン通信講座のテキストは、3級と2級をまとめて勉強できるメリットがあります。
食生活アドバイザーの資格は3級と2級に分かれていて、3級は「消費者の立場」、2級は「食を提供する立場」から食改善を目指します。
3級、2級を一緒に受験してダブルで級を取得することも可能です。
3級も2級も試験範囲は同じなのですが、2級のほうがややプロ向けで専門的な知識が必要になります。
3級は基本、2級は応用という感じですね。
2つの級の違いについては、ここでお話すると長くなりますので、こちらの記事「食生活アドバイザーの2級と3級は何が違うの?」で詳しく解説したいと思います。
独学で食生活アドバイザーの試験対策をする場合は、2級と3級それぞれのテキストを購入して勉強することになるので、同じような内容をそれぞれのテキストで勉強することになります。
しかし、ユーキャン通信講座のテキストは一気にまとめて3級と2級を学べる内容になっているので、時短学習ができるのです。
「2級のみ出題される内容」がわかるようになっている
3級、2級の内容をどのように同じテキストにまとめているのかご説明しましょう。
「2級のみ出題される内容」の部分にはマークがついているのです。
これだけのことなのですが、3級だけ受験する方はマークの部分を覚える必要がないだけでなく、後から2級を受ける時にも便利です。
3級取得後に2級を目指す場合は、マークの部分を重点的に勉強すれば2級の試験対策がバッチリできるでしょう。
3級のテキスト→2級のテキストと勉強する必要がないので便利ですね。
効率よく勉強できる
ユーキャンの通信講座のテキストは、効率よく勉強できるメリットがあります。
このテキストは効率よく学習する工夫は凝らされているのが特徴です。
レッスンごとポイントがまとめられている
レッスンのはじめには「このレッスンで学ぶこと」が上手くまとめてあるので、そこを見ればどんなことを学ぶのか一目で把握できます。
復習する時もこの部分を見れば「どんな内容が書いてあるレッスンか」を思い出すことができてとても便利です。
レッスンごと確認テストがついている
レッスンの最後には、簡単な〇×問題の「チェックテスト&ワーク」がついて、そのレッスンで覚えてことをサクッと確認することができます。
もし頭に入っていない知識があればすぐにわかるので、テキスト内容を確認して効率よく覚え込むことができるようになっています。
重要語句は欄外にあるのでわかりやすい
テキストの欄外には重要語句と解説が書かれてあるのですが、これがとても便利です。
本文中に書いてあると見逃してしまう重要語句も、欄外にあることで目に留まりやすくなるので、しっかり覚えることができるのです。
また、本文中にある重要語句は赤字になっていて、赤シートで隠しながらチェックすることもできます。
このように効率よく勉強できるテキストになっているので、1日30分~1時間ほど勉強すれば約4ヵ月で一通りの学習をすることができるでしょう。
仕事や子育てが忙しくて勉強時間が確保しにくい方でも安心ですね。
副教材が充実している
ユーキャンの通信講座のテキストは、メインテキストだけでなく副教材が充実しているというメリットがあります。
メインテキスト2冊の他に、実践問題集とポイントブック、レシピ集があるのでご紹介しましょう。
使いやすい実践問題集
左ページに問題、右ページに解答と解説というレイアウトなので、サクサク進めることができます。
詳しい解説が書いてあるので、これを読むだけでも十分復習になるのですが、その問題に該当するテキストページも書いてあるので、テキストに戻って確認して、さらに知識を深めることもできるので便利です。
総まとめに最適なポイントブック
試験に出やすい重要ポイントだけをまとめた本です。
一通りの勉強が終わった後の、総まとめチェックに最適な一冊です。
A5サイズとコンパクトサイズなので、出先での学習や試験当日の会場でのチェックにもピッタリ。
すぐに実践できるレシピ集
こちらのレシピ集は、ただのレシピ集ではなく、テキストで学んだ食育知識を実践できるレシピ集となっています。
季節に合わせた健康レシピや美容レシピなどが満載です。
ただテキストを読むだけの勉強だとなかなか頭に入らない…という方も、実際に料理をして理解することができるので、知識が定着しやすくなるはずです。
このように、メインテキスト以外にも充実した教材が揃っているので、資格取得に向けて、効率よく、楽しく、そして確実な勉強ができるでしょう。
スマホやタブレットでも勉強できる
ユーキャンの通信講座のテキストは、スマホやタブレットでも使えるというメリットがあります。
机に向かって勉強する時間がない方でも、すきま時間を活用して勉強できるのが嬉しいですね。
メインテキストに加えて、上記でご紹介した実践問題集、ポイントブック、実践レシピ集の4つの教材がスマホやタブレットで閲覧できるのです。
デジタルテキストがとても便利
一覧から勉強したいレッスンをパッと選んだり、レッスンごとのチェックテストを解いたり、気軽に便利にテキストで勉強することができます。
このテキストはイラストや図が多くてとても見やすいレイアウトになっているのですが、スマホやタブレットの画面だとさらに見やすく、難しい内容でも抵抗を感じず読み進められるでしょう。
気分転換になるのが良い
紙のテキストや問題集ばかり見ていると疲れてしまう時でも、スマホの画面ならサクサク進められるので、ちょうど良い気分転換になるでしょう。
紙のテキストとデジタルテキストを行ったり来たりして勉強することで、集中力を切らさずに勉強できる利点があります。
このように、デジタル教材には魅力がとても多いですね。
ただし、紙の教材の全ての内容がデジタル化されるわけではありませんのでご注意ください。
この部分は紙のテキストにはあるけど、デジタルテキストにはない…というケースがあることを覚えておいてくださいね。
ユーキャンのテキストのデメリット
とてもメリットの多いユーキャンのテキストですが、良いところだけではありません。
デメリットもありますのでお伝えしておきますね。
そのデメリットとは「受身になってしまう」ということです。
上記でご紹介してきたように、ユーキャンの通信講座のテキストはとても充実した内容です。
学校に通うように、手取り足取りサポートしてもらえるので、どうしても受身になりがちなのです。
独学なら一から自分で進める必要があるので大変ではありますが、自主的に計画を立てて勉強するという良い面もありますね。
ここまで、ユーキャンの通信講座のテキストのメリットデメリットをまとめてきました。
メリットをまとめると以下になります。
- 3級を2級をまとめて勉強できる
- 効率よく勉強できる
- スマホやタブレットでも勉強できる
- 副教材が充実している
このようにメリットが多いテキストであることは間違いありませんが、質の高い教材であるために「受身になりやすい」というデメリットがあるでしょう。
次の章では、このデメリットを解消するために、自分で積極的に計画を立てて勉強する方法を考えていきたいと思います。
ユーキャンのテキストで賢く勉強する方法
ユーキャンのテキストはとても優れた教材なのですが、その充実ぶりに安心してしまい受身になってしまう方も多いでしょう。
ここからは、ユーキャンのテキストを無駄にすることなく賢く勉強する方法を解説したいと思います。
2級と3級を受ける場合の一般的な流れになりますのでご参考ください。
ステップ1:ウォーミングアップ(~1週間)
まずはじめにウォーミングアップとして、1回目の添削課題を解いて提出します。
これにより、あなたの実力を確認することができます。
「意外と解ける問題が多い!」「思ったよりも解けない問題が多いからしっかりテキストを読み込まなきゃ…」など、これからの学習に対する意識が固めることが大事です。
ステップ2:3級のテキストを読む(~1ヵ月)
次にテキストの3級の内容を読んでを理解していきます。
レッスンの終わりのチェックテストを解きながら、わからない部分をどんどん潰していきましょう。
1) ずつ読み終えたら実践問題集を解き、間違えた部分があればテキストに戻って復習します。
解説を読んで終わりではなく、テキストの本文を確認することで、受身ではない自主的な学習ができるでしょう。
この時、間違えた問題はノートに書いておくとなお良いですね。
あとから復習しやすくなるだけでなく、ペンで書くことで頭に入りやすくなります。
ステップ3:3級の添削課題を提出する(~1ヵ月半)
3級の内容を勉強し終わったら、2回目の添削問題を解いて提出しましょう。本番の試験同様に90分内で行うのがポイント。
本番に焦らないように、時間配分考えながら解いていきましょう。
課題が戻ってきたら添削指導の内容をしっかり確認し、苦手分野がある場合は、きちんとテキストで復習しましょう。
ステップ4:2級のテキストを読む(~2ヵ月)
次に2級の内容をテキストを読んで内容を理解していきます。
3級のように全てを読むのはなく「2級」マークの部分だけでOK。
あとは3級の勉強と同じように、レッスンの終わりのチェックテスト、章の終わりには実践問題集を解いていきます。
3級の学習同様に、間違えた問題はテキストで復習し、ノートに書き出しておくと良いですね。
ステップ5:2級の添削課題を提出する(~3ヵ月)
3級の内容を勉強し終わったら、3回目の添削問題を解いて提出しましょう。
2回目の時と同じように本番の試験と同じ環境で解くことが大切です。
戻ってきた添削指導を確認し、苦手分野対策をしていきましょう。
ステップ6:総仕上げ(~4ヵ月)
最後の1ヵ月はポイントブックで総まとめをしたり、実践問題集に挑戦してより実践的な学習をしましょう。
( )は一般的な期間ですが、あなたのライフスタイルや試験までの時間を考えて計画しましょう。
このような方法で勉強すれば、受身になることなく、あなたのペースで自主的に学習できるでしょう。
テキストを賢く活用して、どんどん実力をつけていくことができますね。
ユーキャン通信講座のテキストはこちらからご覧いただけますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
食生活アドバイザーのテキストは資格のキャリカレではなくユーキャン!テキストを上手く活用して効率よく勉強しよう
今回は、食生活アドバイザーの通信講座のテキストについて考えてきました。
食育資格の資格取得講座を手掛ける通信講座と言えば、資格のキャリカレとユーキャンが有名ですが、食生活アドバイザーの養成講座があるのはユーキャンです。
資格のキャリカレは食育アドバイザーの資格取得講座なので、混合しないようにしてくださいね。
ユーキャンのテキストは「3級を2級をまとめて勉強できる」「効率よく勉強できる」「スマホやタブレットでも勉強できる」「副教材が充実している」とメリットが多いので、本気で2級3級を目指す方の心強い教材となるでしょう。
ただし至れり尽くせりのテキストなので、受身にならないで自主的に学習することも大切です。
ユーキャンのテキストを賢く活用して、効率よく合格を目指しましょう。