食生活アドバイザーは、数ある食育資格の中でも難易度が高めです。
しかも、2級はプロ向けの級なので簡単に取れるわけではありません。
だから「食生活アドバイザー2級を目指したいけど、独学できる?」と不安になりますよね。
食生活アドバイザーはユーキャンの通信講座で勉強することもできます。
白石麻衣さんや仲里依紗さんなどの芸能人がユーキャンの通信講座で勉強して取得したことでも話題になりましたよね。
でも、通信講座は数万円の受講料がかかるため、お金をかけずに独学で頑張ろうという方は多いはず。
今回の記事では、そんな食生活アドバイザー2級を独学で目指す方に向けて、効率よく合格を目指すための勉強法をお伝えしていきたいと思います。
ポイントは「テキストと問題集を3周する」「自分の言葉でノートにまとめる」「過去問を解く」「ニュースなどの情報をまとめておく」の4つです。
食生活アドバイザー2級は難しい資格ではありますが、効率的な勉強法を実践すれば、独学でも十分合格が狙えるでしょう。
食生活アドバイザー2級は難しい!だから勉強方法がわからない
食生活アドバイザーは「食生活全般のプロ」であることが認められるので、実生活でも職場でも大いに生かせる資格と言えます。
しかし、その分、食生活全般に関する内容を覚える必要があるため難易度が高めです。
また、この資格には2級と3級があり、2級はプロ向け、3級は初心者向けとされていて、芸能人の多くは3級を取得しています。
このような理由から、食生活アドバイザー2級は、数ある食育資格の中でも難しいと認識されています。
そのため、通信講座を利用せずに独学で目指そうと思っても、どうやって勉強すれば良いんだろう…と思ってしまいますよね。
食生活アドバイザー2級の学習方法を知るために詳しい難易度を確認しよう
食生活アドバイザーは難しい食育資格、その中でも2級は難しい。
しかもそれを独学で取ろうとするのはかなりハードルが高い。このように思う方が多いでしょう。
だから勉強方法がわからないのです。
確かに食生活アドバイザーは難易度が高い資格ですが、何が難しいのか詳しく考えることで、その対策方法、勉強方法が見えてくるでしょう。
ただイメージで「難しそう…」と思うのではなく、何が難しいのか考えていきたと思います。
難易度は「試験内容」「試験範囲」からある程度知ることができます。
試験内容はマークシート問題+記述問題!ひっかけ問題もあるので難しい
まずは、試験内容から確認していきましょう。
比較するために2級と3級の内容を見てください。
級 | 合格基準 | 合格率 | 試験範囲 | 出題形式 |
2級 | 選択1問2点・記述1問3点、 74点以上合格(123点満点) |
40% | 食生活全般を 食を提供する立場から考える |
マークシート形式 42問(6肢択一) +記述式13問 |
3級 | 選択1問2点、 60点以上合格(100点満点) |
65% | 食生活全般を 消費者の立場から考える |
マークシート形式(5肢択一)50問 |
このように、3級も2級も合格点は6割程度なので、2級だけが非常に難しいというわけではありません。
しかし、合格率はぐんと低くなることがわかります。
難易度が高い級であることは間違いでしょう。
それでは具体的な内容を見てみましょう。
食生活アドバイザーの2級と3級は試験範囲は同じですが、3級は「消費者」2級は「食を提供する立場」から考えるため、2級のほうがよりプロの視点で問われる問題が多くなります。
実際に出題された問題を見ると、3級はテキストの内容がそのまま出題されますが、2級はややひねった問題、ひっかけ問題なども見られます。
2級は記述問題もあるので、浅い知識だけでは高得点は取れません。
重要語句は漢字でかけるようにしておく必要がありますね。
また、重要語句に関して「これは実生活の中でどんな影響を与えるか」など、自分の意見を書かなければいけない問題もあります。
さらに、2級はマークシート問題も難易度が高いです。
3級は5つの選択肢から1つの答えを導くため、正しい答えがわからなくても消去法で正解することもできます。
しかし2級は、6つの選択肢から1つの答えを導くことになり、その中には「該当なし」の選択肢も混ざっているのです。
そのため、消去法が使えず、「該当なし」を導くためには、5つの選択肢全てをつぶす必要があるため難易度がぐんと高くなります。
食生活アドバイザー2級の試験内容をまとめると以下になります。
- プロ向けの視点で問われる問題が多い
- ひっかけ問題もある
- マークシート問題は「該当なし」もあるので深い知識が求められる
- 記述問題では漢字で書けること、自分の意見を持つことが求められる
食生活アドバイザー2級は難しい…と漠然と思っているよりも、このように具体的な難しさがわかると、これを対策するための勉強法が見えてくるでしょう。
下の章で、具体的な勉強法を解説していきますね。
試験範囲は広い!テキストだけでくニュースで話題になった単語が出ることも
食生活アドバイザー2級の難易度の高さは、出題形式の難しさにあることをお伝えしてきました。
次に考えたいのが、試験範囲です。
2級の試験範囲は以下になります。
章 | テーマ | 内容 |
1 | 栄養と健康 | 栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など |
2 | 食文化と食習慣 | 行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など |
3 | 食品学 | 生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物など |
4 | 衛生管理 | 食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性など |
5 | 食マーケット | 流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売など |
6 | 社会生活 | 消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など |
このように、食生活アドバイザー2級を取るためには、かなり広い範囲の食知識を習得する必要があるのです。
栄養や食文化だけでなく、食マーケットや社会生活など専門的な内容も問われるので難しい資格とされているのですね。
このような専門的な内容が記述問題や「該当なし」のマークシート問題で問われると思うと、やはり難易度が高いでしょう。
さらに2級では、テキストに書かれていない問題が出題されることもあります。
ニュースなどで話題になっている事柄が問題にされることがあるので、テキストだけを勉強していても不十分なのです。
テレビやネットな
で取り上げられている食に関する話題を把握する必要もあると考えると難しさを感じますね。
ここまで、食生活アドバイザー2級の学習方法を知るために、試験内容、試験範囲を見ながら、「2級の難しさは何か」を考えてきました。
こちらの記事「食育アドバイザー2級の難易度を徹底解説」でも、2級の難易度についた詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
このような難しさを対策することが「効率の良い2級の学習方法」と言えますね。
食生活アドバイザー2級の難しさと、それに対する勉強方法まとめると、以下のようになります。
食生活アドバイザー2級の難しさ | 勉強方法 |
・プロ向けの視点で問われる問題が多い | ①テキストと問題集を3周する+ニュースなどの情報もまとめておく |
・マークシート問題は「該当なし」があり深い知識が求められる | |
・試験範囲が広く幅広い食の知識を求められる | |
・記述問題では漢字で書けること、自分の意見が求められる | ②自分の言葉でノートにまとめる |
・ひっかけ問題もある | ③過去問を解く |
・テキスト以外からも出題される | ④ニュースなどの情報をまとめておく |
このように、「プロ向けの問題が多い」「『該当なし』問題があるので深い知識が必要」「幅広い知識が必要」という問題に対しては、①テキストと問題集を繰り返し3周すること、が効率の良い勉強方法になります。
「記述式問題」への対策としては、②自分の言葉でノートをまとめる、ことで効率よく試験対策ができるでしょう。
また「ひっかけ問題がある」に対しては、③過去問を解いて慣れることが効果的です。
さらに、「テキスト以外からも出題される」ことへの対策として④ニュースなどの情報をまとめておくことも大事ですね。
次の章では、①~④の具体的な勉強方法を解説していきたいと思います。
食生活アドバイザー2級を効率よく学習する4つの方法!
食生活アドバイザーの試験内容、試験範囲から、
- テキストと問題集を3周する
- 自分の言葉でノートにまとめる
- 過去問を解く
- ニュース等の情報をまとめておく
という4つの勉強法が効果的であると考えられます。
ここからは、この4つの具体的な勉強法についてご説明していきましょう。
①テキストと問題集を3周する
まず、「テキストと問題集を3周する」勉強方法から考えていきましょう。
食生活アドバイザーのテキストは複数の出版社から販売されていて、勉強しやすいテキストがたくさんあります。
しかし、独学で2級を目指すために効率よく勉強したいなら、公式テキストが良いでしょう。
食生活アドバイザーの認定機関であるFLAネットワーク協会は、公式の「テキスト&問題集3級用」を販売していて、書店やAmazonなどの通販で購入することができます。
6つの章に分かれていて、各章「テキスト本文+模擬問題」の構成であるのが特徴です。
さらに、各章が実際の試験とリンクした内容になっているので、網羅性は抜群。
さらに、公式テキストということでテキスト本文や問題の解説が非常にわかりやすく丁寧な文章である点も魅力です。
上の章で、食生活アドバイザー2級の難しさや「プロの視点での問題が多い」「深い知識が求められる」「幅広い知識が求められる」ということをご説明しました。
網羅性があり、わかりやすい文章の公式テキストなら、独学でも安心して勉強することができます。
さらにポイントは、このテキスト&問題集を3周することです。
多くの方は1周、もしくは2周はするでしょう。
でも、難しい内容が多い2級の場合は、2周で深い知識を定着させるのは難しいでしょう。
3周することで、万全の試験対策をしていきましょう。
具体的には、以下のような流れで進めるのがおすすめです。
- ステップ1:1章のテキスト本文を読む
- ステップ2:1章の模擬問題を読む
- ステップ3:答え合わせをして解説を読み、テキストを読んで復習する
- ステップ4:間違えた問題はノートにまとめておく
- ステップ5:1章~6章まで繰り返す
公式テキストは、試験範囲に対応した形で6章構成になっています。
ポイントは1章ずつ「テキストを読む(インプット)」→「問題を解く(アウトプット)」を繰り返すことです。
2級のテキストは専門的な内容が多いので、1~6章のテキストを読み終わってから、1章~6章の模擬問題を解こうと思っても、せっかく覚えたことを忘れている可能性があります。
そうすると、また1章から復習することになり効率が悪くなってしまうでしょう。
そうならないために、1章ずつインプット→アウトプットを繰り返して、知識を定着させていくことがおすすめです。
ノートの書き方については以下の章でご説明しますね。
そしてこのステップ1~5を3周繰り返しましょう。
3周目にはかなり合格率がアップするはずです。
もちろん、もっと時間がある場合は4周、5周と繰り返してくださいね。
②自分の言葉でノートにまとめる
次に「自分の言葉でノートにまとめる」勉強法を考えましょう。
テキストや問題集だけでなく、ノートに書きながら学習する方は多いと思いますが、書く内容が大事です。
食生活アドバイザー2級の重要語句は難しい内容が多いので、ついついテキストの本文を写してしまいがちです。
でも、ただテキストを写すだけでは、なかなか深い知識は定着しません。
2級は記述問題があるため「何となくわかっている」レベルの知識では不十分です。
答えを漢字で書けるのはもちろん、様々な角度から説明する必要があり、自分の意見を問われる問題もあります。
そのため、ただ写すだけのノートではなく、自分の言葉でまとめることが大事なのです。
具体的には、間違えた問題だけまとめると効率よく進められます。
さらに、直前対策に役立てることも大事です。
詳しご説明しますね。
間違えた重要語句だけまとめる
全ての重要語句をノート書き出す必要はないでしょう。
もちろん全て書いても良いですが、この資格は試験範囲が広いので大変です。
間違えた重要語句だけまとめることをおすすめします。
テキスト本文の重要語句は赤字になっていて赤シートで隠せるようになっています。この赤シートでチェックして覚えていない重要語句があればノートにまとめましょう。
また、模擬問題を解いて間違えた重要語句もまとめておきたいですね。
例えば、「有酸素性運動」という重要語句があったとしましょう。
まず、「酸素を使って脂肪を燃焼させる運動のこと」という内容をできるだけ自分の言葉で書いてみてください。
さらに、「例としてジョギング・ウォーキング・水泳・サイクリングがある」「無酸素性運動とは・・・である」など、様々な内容も盛り込むと良いですね。
全ての重要語句をこのようにまとめていくのは大変ですが、どうしても覚えられない重要語句に関しては、色々な情報を書いておくと覚えやすくなりますね。
直前対策に役立てる
ノートが完成したら、とにかく何度も読んで知識を定着させましょう。
ノート学習は書くことで満足してしまうことがありますが、本当の勉強は書いた内容を覚えることです。
自分の書いた文字、自分の書いた文章は頭に入りやすいですよね。
試験が近くなってきたら直前対策にも役立てましょう。
試験会場まで持っていき、直前まで眺めておくと、安心できるメリットもあります。
③過去問を解く
次の勉強法は、「過去問を解く」ということです。
2級はひっかけ問題が多いため、実際に出題された問題を解いて慣れておくことはとても重要です。
また2級特有の「該当なし」の選択肢も過去問で慣れておきましょう。
「意外と『該当なし』の問題は多いんだ!」「最近はあまり『該当なし』の解答が少ない」など、傾向を知っておくことも大事ですね。
食生活アドバイザーの過去問は4回分の試験が収録されているので、十分試験対策ができます。
それぞれの解答には詳しい解説もついているので、わからない問題があってもしっかり理解することができるでしょう。
1回解いて終わりではなく、出題傾向を把握しておくことが大事です。
そうすれば本番でひっかけ問題が出ても慌てずに解くことができますね。
協会から直接購入する
食生活アドバイザーの過去問は購入方法がちょっと複雑なのでお伝えしておきますね。
過去問は書店やAmazonなどの通販では販売されていないのです。
販売元は、FLAネットワーク協会のみ。ゆうびん局やゆうちょ銀行から、直接協会に代金を振込み、購入する必要がります。
詳しい入手方法は、こちらの記事「食生活アドバイザーの過去問の入手方法を解説」で詳しくお話していますので、ぜひご参考ください。
④ニュースなどの情報をまとめておく
最後にご紹介する学習法は、ニュースなどの情報をまとめておくということです。
食生活アドバイザー2級の試験では、テキストに載っていないことが出題される傾向にあります。
ニュースで話題になった事柄などについて出題されるのです。
そのため、テキストだけを勉強するのではなく、常に食に関するニュースに敏感になっておくことが大事です。
ニュースなどで気になる食問題などがあれば、ノートに書いて覚えておきましょう。
また、「食 ニュース」などで検索し、食に関するニュースをまとめて収集しておくのも良いですね。
独学に行き詰った場合には通信講座も検討しよう
難易度が高い食生活アドバイザー2級ですが、ここまでご説明してきた「テキストと問題集を3周する」「自分の言葉でノートにまとめる」「過去問を解く」「ニュース情報をまとめる」という勉強方法で、独学でも合格を目指すことができるでしょう。
ただし、独学には一つ難点がありますのでお伝えしておきましょう。
それは、わからない問題にぶつかった時です。
ここまでご紹介してきた方法で、ある程度スムーズに学習することができます。
でも、理解度には個人差がありますので、どうしても「この問題の意味がわからない…」と行き詰ってしまう方もいるでしょう。
そのような問題がいくつもあると前に進めないだけでなく、モチベーションも下がってしまいますよね。
もし独学をしてみて、そのような行き詰まりを感じた時は、通信講座に切り替える選択肢もあるでしょう。
ユーキャンの通信講座なら、手取り足取りサポートしてもらえるので安心です。
もちろん受講用はかかりますが、「何度も試験に落ちて受験料ばかりがかかってしまった…」という失敗よりも安いかもしれません。
こちらからユーキャンの受講内容がご覧いただけますので、チェックしておいてはいかがでしょうか。
食生活アドバイザー2級を独学で目指すなら「テキスト&問題集3周」「自作ノート」「過去問」「ニュース情報」が学習がポイント
今回は、食生活アドバイザー2級を独学で勉強する方法をご紹介してきました。
もともと食生活アドバイザーはやや難しい資格ですが、2級は特に難易度が高いでしょう。
試験内容や試験範囲を見ても、難しい試験であることがわかります。
独学で試験対策をするためには、公式テイストを使い「テキスト&問題集」を3周以上繰り返すこと、自作ノートを作ること、過去問を解くこと、ニュース情報をまとめることがポイントです。
この4つの勉強方法を徹底することで、独学でも効率よく網羅的な学習ができるでしょう。
ただし、もし行き詰まりを感じた場合には通信講座に切り替えるという方法もありますので、あらゆる選択肢を考えて試験対策してみてくださいね。