食育インストラクターの資格取得を目指す方にとって気になるのは「試験に合格できるか」ということですよね。
この資格は、初心者向けだけでなくプロ向けの級まであるため「他の食育資格よりも問題が難しそう…」と不安になってしまいます。
過去問などがあれば良いのですが、試験問題は非公開となっているため、過去の試験問題を見ることができません。
しかし、食育インストラクターの級ごとの学習内容を見れば、どんな試験問題なのか予想することはできるでしょう。
また、独学ではなく通信講座や推進校で勉強すれば、プロのサポートを受けながら資格取得に向けた勉強ができるので、過去問がなくても試験に合格することは難しくないでしょう。
今回の記事では、食育インストラクターの学習内容からどんな問題が出るのか検証しながら、過去問がなくても資格取得を目指すための通信講座、推進校で学修する方法についてもお伝えしています。
食育インストラクターは試験問題がわからない!過去問がないから試験対策が不安
料理研究家で食育の第一人者でもある服部幸應先生が監修する資格ということで、「食育資格を取るなら食育インストラクターを目指したい」という方は多いでしょう。
でも、この資格は国家試験ではありませんが、本格的な食育資格なので「試験問題が難しくてなかなか合格できなそう」と躊躇してしまいますよね。
食育インストラクターは試験問題がわかりにくく、過去問もないため、試験対策が不安になってしまうのです。
どんな試験問題が出るのかわかりにくい
食育インストラクターは5つの級に分かれているため、様々な試験が実施されています。
そのため、どの級でどんな問題が出るのかわかりにくいのです。
級によって難易度も大きく違うため、さらに混乱してしまうでしょう。
過去問がない
管理栄養士などの国家資格の場合は過去問がありますよね。
過去問集を見れば試験問題の傾向がわかるので、それに沿った試験対策ができます。
しかし、食育インストラクターは過去問がありません。
試験問題を公表していないので、過去問を見る手段がないのです。
このように、食育インストラクターは、どんな試験問題なのかわかりにくく、そもそも過去問がないため、試験対策が難しいと感じるでしょう。
「食育インストラクターの資格を取るために過去問をやりこんでおこう」と思っていた方は、他の方法を考えたほうが良いですね。
次の章では、食育インストラクターの授業で学ぶ学習内容から、どんな試験問題が出るのか予想したいと思います。
食育インストラクターの試験問題はどんな範囲から出題される?それぞれの級の学習内容をチェックしよう
食育インストラクターの試験問題は公表されていないため、過去問を手にすることはできません。
でも、資格取得のための講座や授業の学習内容をチェックしておけば、どのような範囲から出題されるのか知ることができるので参考になるでしょう。
授業内容をチェックするためには、食育インストラクターの級について知る必要がありますので、ここでご説明しておきますね。
食育インストラクターは5つの級に分かれています。
初心者向けのプライマリーとプロ向けの4~1級と、ざっくり分けて考えておくと良いでしょう。
プライマリーは通信講座を受講することが必須条件となります。
4~1級は、推進校に通うか、研修会に参加することが条件です。
食育インストラクターの各級の詳細については、こちらの記事「食育インストラクターの級ごとの受験資格、合格の必須要件、授業内容、費用について」で詳しくご説明してますので、ぜひご覧ください。
このように、食育インストラクターは5つ級に分かれていて、それぞれの級を取るための授業内容も異なります。
各級でどんな内容を学習するのかわかれば、どんな試験問題が出るのか予想することができますね。
それぞれの級の学習内容を見ていきましょう。
プライマリーの学習内容
プライマリーは初心者向けの級です。
通信講座で学習することが必須条件となっていて、以下のような内容を学びます。
- 食育の3本柱について
- 食材について
- 食習慣、マナー、健康について
- 地球の食について
このように、食育の入門編のような内容ですね。食に関する知識がない方でも、一から学べる講座となっています。
また、プライマリーは初心者向けの級ということもあり、本格的な試験を受けるわけではありません。
課題を提出することが、受験の代わりになります。
しかし、課題であっても学習内容を把握していないと解くことができませんので、カリキュラムに沿ってきちんと学習する必要があります。
4級の学習内容
4級からは、推進校か研修会に参加して授業や実習を受けることになります。
4級で学習する内容は以下になります
- 食育の3本柱の理解
- 食育基本法
- 食生活指針と食事バランスガイドの理解と活用
- 現代日本の食生活の実態
- 食の安心・安全(食材選び、賞味期限・消費期限等)
このように、プライマリーよりもやや専門的なこと、実践的なことも学びますが、それほど難しいものではありません。
試験問題も難易度は高くないでしょう。
講義をしっかり聞いていれば、ほとんどの問題を解くことができるはずです。
3級の学習内容
3級も推進校か研修会の参加して授業や実習を受けて、最後に試験を受けることになります。
3級で学習するのは以下になります。
- 食材についての基礎知識
- 栄養学の基礎知識(五大栄養素等)
- 食習慣とマナー
- 食を取り巻く問題(自給率・環境問題・人口問題)
- 国・地方公共団体等の取組み
このように、4級と比べると、だいぶ専門的な内容が入ってきますね。
「栄養学」「食の問題」「国や地方公共団体等の取り組み」についても学ぶので、より広い範囲の問題が出ることが予想されます。
全ての内容を満遍なく理解しておく必要がありますね。
1、2級の学習内容
1、2級を取得するための講義は合同になるため、授業内容は同じになります。
以下が学習内容です。
- 食の安心・安全2(食品安全委員会、食品衛生、トレーサビリティシステム、JAS法、HACCAP、食品添加物、遺伝子組み換え食品、環境ホルモン)
- 健康増進1(食生活指針、栄養素と栄養バランス、生活習慣病予防(血圧・血糖値・コレステロール値)、骨粗鬆症予防、アレルギー、ダイエット、選食、WHO、特定保健用食品、サプリメント)
- 健康増進2(アレルギー、ダイエット、選食、WHO、特定保健用食品、サプリメント)
- 食の伝承2(旬、郷土料理、行事食、伝統野菜、地産地消)
- 食の形態1(介護食、咀嚼、個食・中食、マタニティー食、乳幼児・成長期の食事、レトルト・チルド・冷凍食品)
- 食の形態2(個食・中食、レトルト・チルド・冷凍食品)
- 食の環境(エコロジー、エコファーマー、世界の食料事情、WTO農業交渉、食料自給率、食の流通)
- 食育活動1(自治体・学校・家庭の取り組み)
- 食育活動2(食育推進活動報告)
- 食育総論まとめ
このように、3級までと比べるとぐんと専門的なことが増え、学ぶことがとても多くなります。
学習範囲が一気に広くなるため、試験問題もとても広い範囲から出題されることになります。
問題自体の難易度も高くなるでしょう。しっかり試験対策しておく必要がありますね。
このように、級ごとの学習内容わかれば、どんな範囲の問題が出題されるのかイメージできるので、不安が軽減されるはずです。
でも、大体の試験問題がイメージできても、「実際にそれを解けるかわからない…」と不安に思う方もいるでしょう。
試験問題にはそれぞれ出題傾向があるため、過去問でその傾向を知り対策することになります。
しかし、過去問がない食育インストラクターの資格試験の場合は、対策が難しいですよね。
でも、食育インストラクターの資格取得のために「通信講座」「推進校」で学習すれば、その不安はなくなるでしょう。
次の章では食育インストラクター資格取得のための通信講座、推進校での学習についてお伝えしていきます。
食育インストラクターの通信講座と推進校なら試験問題や過去問がわからなくても大丈夫
食育インストラクターの過去問はありませんが、それぞれの級の学習内容を知ることである程度の試験範囲を知ることができます。
しかし、過去問のように出題傾向がわかったり問題を解くコツなどを知ることはでないので不安もあります。
そのような不安がある方は、「通信講座」「推進校」で学習することで、過去問がなくてもスムーズに問題を解けるようになるでしょう。
通信講座、推進校で学ぶメリットについてご説明していきます。
通信講座で学ぶメリット
初心者向けの級であるプライマリーを取得するためには、協会の認定通信講座がくぶんの「食育インストラクター養成講座」を受講することになります。
初心者でもわかりやすい
この講座は、「自宅で一人で勉強してもわかりやすいこと」を追求した内容になっています。
初心者が読んでも理解しやすく作られたテキストやDVDなどの教材。
いつでもメールや郵便で質問できるサポート体制が整っているのが特徴です。
添削指導がある
プライマリーには試験はありませんが、最終的に課題を提出して合格点を取る必要があるので、しっかり対策しておく必要があります。
この講座では全6回の添削指導があります。テキスト1冊終わるたびに課題を提出して添削してもらうことができるのです。
もし理解できていない部分があっても、その都度指導してもらうことができるので、最終課題に向けてしっかり対策していくことができますね。
推進校で学ぶメリット
プライマリーは通信講座を受講することが必須条件ですが、4級以上は違います。
級によって受験資格が複雑なのですが、大きく分けると推進校に通って学習するか、研修会に参加する方法になります。
推進校とは、NPO法人日本食育インストラクター協会が、食育インストラクター取得のための学習を提供できると認めた学校のことです。
全国に約200校ほどあるので、通いやすいでしょう。
NPO法人日本食育インストラクター協会の公式サイトから全国の推進校を見ることができますので、気になる方はチェックしてくださいね。
研修会とは東京を中心に行われているですが、コロナ禍の影響でオンラインでの実施が続いていますので、最新の情報は協会公式サイトから確認してください。
研修会は不定期に実施されるため、推進校に通学する方が多く、協会も推進校での学習を推奨しています。
推進校に通うと以下のようなメリットがあります。
推進校に通学したほうが合格点が低い
推奨校に通ったほうが、1回の研修会に参加するよりも、筆記試験の合格点が低くなる傾向にあります。
各級の合格点などの資格の取り方は、ここでお話しすると長くなってしまいますので、こちらの記事「食育インストラクターの各級の取り方徹底解説!」で詳しく解説させていただきます。ぜひ合わせてご覧ください。
こちらの記事で書いたように、全ての試験において合格点が低いわけではありませんが、推進校で授業や実習を受けている分、試験の比重は低くなることがわかります。
反対に研修会に参加だけして試験を受ける場合は、基本的に高得点が必要になると覚えておいてくださいね。
推進校では食育インストラクター資格保持者から学べる
推進校とは、協会が認めた教室のことです。
具体的な基準があり、NPO日本食育インストラクター協会会員、かつ日本食育インストラクター2級以上取得の講師がいる学校となっています。
食育インストラクターの資格試験を実際に受けた経験のある方から学ぶことができるので、試験に出やすい問題などの情報も教えてもらえるかもしれませんね。
4級以上の学習内容はどんどん難しくなるため、試験問題もそれに応じて難易度が高くなるでしょう。
でも、推進校なら食育インストラクターのプロから、過去問で対策する以上のことが学べるので安心ですね。
食育インストラクターの過去問がない。通信講座や推進校で試験問題対策をしよう
今回は、食育インストラクターの試験問題について考えてきました。
残念ながら、試験問題は非公開で、過去問もありません。
「過去問がないと試験対策できないから心配…」と思うかもしれませんが、プライマリーは通信講座、それ以上の級は推進校で学習すれば、十分な試験対策ができるでしょう。
級ごとに学習する内容をチェックすれば、だいたいの出題傾向もイメージできるはずです。
食育インストラクターは取得が難しいと思われがちですが、教育システムが整っているので、それに従って真面目に勉強すれば、初心者でも徐々に上の級を狙えるはずです。
まずは、初心者向けの通信講座から検討してみると良いですね。
こちらから無料で資料請求ができますので、利用してみてはいかがでしょうか。