最近は気軽に取得できる食育資格が多いので、どの資格を取得するか迷ってしまいますよね。
人気の高い食育資格である食生活アドバイザーと野菜スペシャリストの2つの資格を迷っている方も多いのではないでしょうか。
どちらもFLAネットワーク協会という団体が主催していて、ユーキャンの通信講座で勉強できるという共通点もあるため、ちょっと違いがわかりにくですよね。
今回の記事では、食生活アドバイザーと野菜スペシャリストの勉強方法、費用、学習期間など様々な項目を比較しながら、どんな違いがあるのか詳しく解説していきます。
せっかく時間とお金をかけて取得するなら自分にピッタリの資格を選びたいですよね。
通信講座に申し込んだ後に「思っていた内容と違った…」と失敗することがないように、しっかり確認しておきましょう。
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストはどっちが良い?
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストはどちらも人気が高い食育資格として知られています。
食生活アドバイザーは食生活全般について、野菜スペシャリストは野菜について極める資格ではありますが、どちらも食に関する知識を身につけるという点は共通していますよね。
さらに、この2つの資格は認定機関が同じで、どちらもユーキャンの通信講座で勉強できるという共通点もあります。
そのため違いがわかりにくく、「食生活アドバイザー、野菜スペシャリストのどちらの資格を取れば良いの?」と迷う方は多いでしょう。
本当に自分に合った資格なのかわからないと、気持ちよく勉強をスタートできないですよね。
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストを比較して違いを知ろう
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストは似ている部分が多いため、いまいち違いがわかりにくく、どちらを取得するか決めかねてしまいますよね。
この2つの資格はどちらも魅力的な資格であることは確かです。大事なことはあなたにとって向いている資格はどちらかということ。
実際に勉強を始めてから「思ってたのと違った…」とならないためには、2つの資格の違いをハッキリさせておくことが大事です。
そのためには、「食生活アドバイザーは食生活に関わる資格」「野菜スペシャリストや野菜に関わる資格」という曖昧なイメージだけではなく1つ1つの項目を比べることが大事です。
勉強する内容だけでなく、受験資格、受験方法、学習方法、学習期間など様々な角度から違いを考えると、あなたに合った資格がどちらなのか判断しやすくなるでしょう。
まずは、2つの資格の違いを比べた表をご覧ください。
資格名 | 食生活アドバイザー | 野菜スペシャリスト |
①資格内容 | すこやかな食生活を送るためのアドバイスができるスペシャリスト | 野菜と果物に関する正しい知識を身につけ暮らしに活かし、健康と美をつくるスペシャリスト |
②学習内容 | 栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活 | 野菜の上手な活用法、食生活と野菜の栄養学、野菜と果物の基礎知識、野菜を取り巻く環境 |
③資格の取り方 | 独学or通信講座で学習し、検定試験を受ける | 通信講座で学習し、検定試験を受ける |
④受験資格 | なし | ユーキャンの通信講座を受講する |
⑤試験日 | 年2回(7月と11月) | 随時 |
⑥試験場所 | 全国の試験会場 | 自宅 |
⑦受験料(税込) | 3級:5,000円、2級7,500円 | なし |
⑧試験内容 | 3級:マークシート問題 50問 2級:マークシート問題42問+記述問題13問 |
マークシート問題 |
⑨合格基準 | 3級:60点以上合格(100点満点) 2級:74点以上合格(123点満点) |
70%以上 |
⑩合格率 | 3級:約65%、2級:約40% | 約100% |
⑪取得までの期間 | 約4ヶ月 | 約5ヶ月 |
⑫通信講座 | ・ユーキャン ・学校法人産業能率大学総合研究所 ・JMAM通信講座 |
・ユーキャン |
⑬通信講座の受講料(税込) | ・ユーキャン(2,3級):39,000円 ・学校法人産業能率大学総合研究所: 17,600円(2,3級)、15,400円(3級) ・JMAM通信講座:15,950円(3級)、16,500円(2級) |
・ユーキャン:39,000円 |
このように、似た資格とされる食生活アドバイザーと野菜スペシャリストですが、意外と違いが多いことがわかりますね。
1つず詳しくご説明していきましょう。
資格内容、学習内容
まずは資格内容と学習内容から確認しておきたいと思います。
食生活アドバイザーは幅広い食知識を身につける資格
食生活アドバイザーの資格内容は「すこやかな食生活を送るためのアドバイスができるスペシャリスト」です。
幅広い食に関する知識を備えた上で、心身ともに健康的になれる食生活を提案できることを認める資格となっています。
そのため、食生活アドバイザーになるために勉強内容は幅広いのが特徴です。
栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活の6つのテーマを学習し、様々な角度から食生活にアプローチしていきます。
食に関して極めようと思うと「栄養だけでなく安全性も学びたい」「買い物上手になるために食業界の裏側も知りたい」など興味が湧いてくるもの。
そのような方は、食生活アドバイザーがおすすめです。覚えることは多いですが、やりがいのある資格と言えるでしょう。
野菜スペシャリストは野菜と果物を極める資格
野菜スペシャリストの資格内容は「野菜と果物に関する正しい知識を身につけ暮らしに活かし、健康と美をつくるスペシャリスト」です。
健康と美しさを保つために欠かせない野菜と果物について極める資格となっています。
そのために学ぶことは、野菜の上手な活用法、食生活と野菜の栄養学、野菜と果物の基礎知識、野菜を取り巻く環境の4つのテーマ。
どのテーマも基本的に野菜と果物に関することがメインになります。
野菜と果物の知識を高めたい方、その知識を活かして健康と美しさを維持する生活を送りたい方におすすめの資格です。
食生活アドバイザーは食全般、野菜スペシャリストは野菜と果物に特化した資格ということがまず大きな違いと言えますね。
さらに食生活アドバイザーは、身につけた知識を実生活で活かすだけでなく、周りの人に「提案・アドバイス」することも目的としています。
野菜スペシャリストは実生活で活かすことを主な目的としているところも異なる点と言えますね。
資格の取り方
続いて資格の取り方について比較してみましょう。
資格取得に向けてどんな方法で勉強することになるのかご説明します。
食生活アドバイザーは独学or通信講座から選べる
食生活アドバイザーには3つの認定講座「ユーキャン」「学校法人産業能率大学総合研究所」「JMAM通信講座」があり、いずれかを受講して勉強することが可能です。
また、通信講座を利用せずに自分でテキストを購入して独学することもできます。
その上で会場試験を受けて合格点を取れれば資格取得という流れになります。
野菜スペシャリストは通信講座1択
野菜スペシャリストは認定講座であるユーキャンの通信講座を受講することが必須条件になります。
ユーキャンのカリキュラムを修了した後に在宅試験を受けて、合格点が取れれば資格取得という流れになります。
このように食生活アドバイザーのほうが通信講座か独学を選べるので自由度が高いです。
費用をおさえて資格を取りたいという方は食生活アドバイザーのほうが魅力に感じますね。
ただし、下の章でもご説明しますが、食生活アドバイザーは会場試験、野菜スペシャリストは在宅受験という点も考慮する必要があるでしょう。
受験資格
次に受験資格について確認しておきましょう。
食生活アドバイザーは受験資格なし
食生活アドバイザーは食育資格としては珍しい「受験資格なし」の資格です。
この資格には3級と2級があるのですが、どちらの級を受けてもOK。
3級を持っていなくても、いきなり2級から受けることも可能なのです。
野菜スペシャリストはユーキャンが必須条件
野菜スペシャリストは、認定講座であるユーキャンの通信講座を受講しなければ試験を受けることができません。
ユーキャンの通信講座で勉強すれば簡単に資格を取得できるとも言えますね。
このように、受験資格なしの食生活アドバイザーと、ユーキャンの通信講座が受験資格の野菜スペシャリスト。
独学にこだわりたい方は食生活アドバイザーですが、はじめから「ユーキャンで勉強したい」という場合は、食生活アドバイザーも野菜スペシャリストも条件は同じと言えるでしょう。
そのまま在宅受験ができる野菜スペシャリストのほうが気軽さがありますね。
試験日、試験場所、受験料
次に、試験を受ける上で知っておきたい試験日、試験場所、受験料の違いについて解説してきましょう。
食生活アドバイザーの試験はややハードルが高い
食生活アドバイザーの試験日は年に2回だけ。7月と11月に実施されています。
会場は全国14都市の会場で開催され、上表のように受験料もかかります。
詳しい受験内容は「食生活アドバイザーの会場試験について詳しく解説」の記事で解説していますので、気になる方は合わせてご覧ください。
野菜スペシャリストの試験はハードルが低い
一方、野菜スペシャリストの試験は、ユーキャンのカリキュラムが修了したタイミングで自宅で受けることになります。
受験料はユーキャンの受講料に含まれているためかかりません。
好きな時に受験することができて、もし合格点に達しなかった場合は再チャレンジすることも可能です。
このように、食生活アドバイザーは年に2回だけのチャンスで会場試験。
受験料もかかるのに対し、野菜スペシャリストはかなりハードルの低さを感じますね。
できるだけ試験のプレッシャーはないほうが良い…という方は、野菜スペシャリストが向いているでしょう。
試験内容、合格基準、合格率
次にそれぞれの試験の内容、合格基準、合格率を確認しましょう。
野菜スペシャリストは自宅受験できるのでハードルの低さはありますが、難易度が高い試験内容であれば、気楽に受けることができないですよね。
反対に会場試験のプレッシャーがある食生活アドバイザーですが、試験内容が簡単なら気が楽になるでしょう。
食生活アドバイザーは2級は難易度が高いので要注意
食生活アドバイザーは3級と2級とも合格率は約6割程度。
しかし、試験内容と合格率は異なります。
3級はマークシート問題 50問ですが、2級はマークシート問題42問+記述問題13問となり、記述問題が加わる分難しくなるでしょう。
合格率も3級は約65%ですが、2級は約40%と低めになっています。
2級に合格するのはかなり難しいということですね。
食生活アドバイザーの難易度については、こちらの記事「食生活アドバイザーの難易度について徹底解説」で詳しくお伝えしておりますので、ぜひご参考ください。
野菜スペシャリストはほぼ100%の合格率
一方野菜スペシャリストは在宅受験であることに加えて、内容もそれほど難しいものではありません。
マークシート問題のみで70%以上解ければ合格点になります。
さらに再チャレンジすることも可能なので、約100%の合格率となっています。
通信講座を受講して真面目に勉強すればほとんどの方が取得できる資格ということですね。
このように、ほぼ全員が取得できる野菜スペシャリストに対し、食生活アドバイザーは難易度が高い資格と言えますね。
野菜スペシャリストは身につけた知識を実生活で活かすことを目的としていますが、食生活アドバイザーは周りの人に「提案・アドバイス」することが目的です。
そのため食生活アドバイザーのほうが当然難しい資格ということなのですね。
取得までの期間
次に比較するのは取得までの学習期間についてです。
忙しい方にとって、どれくらいの期間で取得できる資格なのかということは重要ですよね。
食生活アドバイザーは約3~4ヶ月
食生活アドバイザーは独学と通信講座で学習する方法がありますが、どちらも3級だけなら約3ヶ月、2級も受けるなら約4ヶ月が学習期間の目安になります。
いきなり2級から受ける場合も、まずは3級の基礎的知識を学ぶ必要があるため4ヶ月はかかるでしょう。
野菜スペシャリスト約5ヶ月
野菜スペシャリストはユーキャンの通信講座を受けることが必須条件となっているのですが、ユーキャンは約5ヶ月のスケジュールを組んでいます。
初心者でも無理なく勉強できるようなカリキュラムになっているので、少し長めに設定されている印象を受けます。
このように、食生活アドバイザーの場合は最短3ヶ月、野菜スペシャリストは5ヶ月ということで、できるだけ短期間で取得したい方は食生活アドバイザーが向いているかもしれません。
時間をかけてゆっくり無理なく学習したい方は野菜スペシャリストが向いているでしょう。
認定講座、受講料
最後に気になる費用に関する内容を比較したいと思います。
それぞれの認定講座と受講料の違いを見ていきましょう。
食生活アドバイザーは3つの講座から選べる
上表にあるように、食生活アドバイザーの講座は「ユーキャン」「学校法人産業能率大学総合研究所」「JMAM通信講座」の3つの通信講座から選ぶことができます。
独学で勉強することもできますが、通信講座で勉強したいという場合でも3つの選択肢があるのは嬉しいですね。
上表にあるように受講料もさまざまなので予算に合わせて選ぶこともできます。
ただし、ユーキャン以外の2つの講座は初心者には少し難しい内容かもしれません。
しっかり学習サポートを受けて無理なく勉強を進めたい方はユーキャン1択と言えるでしょう。
ユーキャンの食生活アドバイザー講座については、こちらの記事「食生活アドバイザーを独学する難易度や合格率について」でご説明していますので、ぜひご覧ください。
野菜スペシャリストはユーキャンのみ
野菜スペシャリストの場合はユーキャンのみなので悩むことなく決められるメリットがありますね。
食生活アドバイザーの講座同様に、初心者でも安心の学習サポートがあるので、安心して合格を目指すことができるでしょう。
このように、食生活アドバイザーのほうが通信講座の選択肢が多いというメリットがありますが、初心者でも安心して効率よく学習できるのはユーキャンのみと言えます。
食生活アドバイザーも野菜スペシャリストも通信講座はユーキャン1択というのが当サイトの見解です。
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストの違いからわかるメリットデメリット
ここまで、食生活アドバイザーと野菜スペシャリストの違いを様々な角度からご説明してきました。
この結果を踏まえて、2つの資格のメリットデメリット、さらにそれぞれの資格が向いている人を考えてみましょう。
食生活アドバイザー | 野菜スペシャリスト | |
メリット | ・幅広い食の知識を身につけられる ・知識を「提案・アドバイス」できる ・独学で勉強することができる ・費用をおさえられる ・短期間で取得できる |
・野菜と果物に特化した知識を身につけられる ・専門分野を極めることができる ・自宅で受験できる ・随時受験できて再試験もOK ・ほぼ全員合格できる |
デメリット | ・試験日が限定されている ・試験会場へ行く必要がある ・受験料がかかる ・試験の難易度が高い |
・独学はできない ・必ず受講料がかかる ・食全般的な知識は身につかない |
向いている人 | ・食全般的な知識を身につけたい人 ・資格内容を食ビジネスでも活かしたい人 ・独学で勉強したい人 ・費用をおさえて資格を取りたい人 ・短期間で資格を取りたい人 ・難易度が高い資格に挑戦したい人 |
・野菜と果物の知識を専門的に学びたい人 ・資格内容を家庭で活かしたい人 ・気軽に自宅受験したい人 ・難易度が低い資格が良い人 |
食生活アドバイザーのメリットデメリット
食生活アドバイザーは幅広い食知識を身につけ、その知識を提案、アドバイスまでできる資格というメリットがあります。
家庭で活かすだけでなく食ビジネスの場で活かすこともできるでしょう。
受験資格がないので独学で勉強できて費用がかからないメリットもありますね。
3級だけなら3ヶ月という短期間取得も可能であることもメリットと言えるでしょう。
ただし、試験日や会場が決まっていて受験料がかかるという、試験に関するハードルの高さはデメリットと言えるでしょう。
難易度が高い資格であることも難点ですね。
この結果を踏まえて、食生活アドバイザーが向いている方は以下は上表のような人と言えるでしょう。
このような方は、食生活アドバイザーを検討してみてはいかがでしょうか。
野菜スペシャリストのメリットデメリット
野菜スペシャリストは、まず野菜と果物について専門的に学べるメリットがありますね。
家庭で活かすだけで良いという方は十分な資格と言えますね。
自宅で随時受験できて再試験もOK、ほぼ合格できるというハードルの低さも魅力です。
しかし、独学することはできず、必ず受講料をかけてユーキャンを利用することになるので、費用をかけたくない、自由に独学したいという方にはデメリットと言えるでしょう。
また、食全般的な知識を身につけたいという方の場合は、物足りなさがあるかもしれません。
このようなメリットデメリットを踏まえて、野菜スペシャリストがおすすめなのは上表のような人と言えるでしょう。
このような方は、野菜スペシャリストを検討してみてはいかがでしょうか。
食生活アドバイザーと野菜スペシャリストは違いが多い資格。あなたに向いている資格を検討しよう
今回は食生活アドバイザーと野菜スペシャリストの違いについて解説してきました。
どちらも食に関する資格であり、認定機関や認定講座が同じということで似ている資格と思われがちですが、詳しく比較してみると違いが多いことがおわかりいただけたと思います。
どちらもおすすめの資格ではありますが、あなたにとって魅力に感じる資格はどちらかよく考えることが大切です。
せっかく貴重な時間を割いて勉強するなら、取って良かったと思える資格が良いですよね。
今回ご説明した違い、メリットデメリット、向いている人の情報を参考に、あなたが取りたいを思う資格はどちらなのか考えてくださいね。
ユーキャンでは資格内容についてより詳しく説明した資料を無料で提供しています。
こちらから資料請求できますので、利用してみてはいかがでしょうか。