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食生活アドバイザーと管理栄養士の違いは何?2つの資格の決定的な違いとは⁉

食生活アドバイザーと管理栄養士の違いは何?2つの資格の決定的な違いとは⁉

食生活アドバイザーと混同されやすい資格が管理栄養士です。

民間資格である食生活アドバイザーに対し、管理栄養士は国家資格なので全く違う資格なのです。

しかし、どちらも栄養と健康、食品学、食品衛生など学ぶことが似ている資格なので違いがわかりにくい方が多いのでしょう。

そのため、「自分には食生活アドバイザーと管理栄養士、本当はどっちが向いている?」と思っている方は多いかもしれません。

そこで今回は、いまいち違いがわからない食生活アドバイザーと管理栄養士の違いについて考えていきたいと思います。

勉強する内容は似ている2つの資格ですが、受験資格や取得までの費用や期間は大きく異なります。

食生活アドバイザーと管理栄養士との違いが明確になれば、納得した上でどちらの資格を目指すか決めることができるでしょう。

食生活アドバザーは管理栄養士との違いがわかりにくい

食生活アドバザーは管理栄養士との違いがわかりにくい

食生活アドバイザーは食生活全般的な知識を身につけるための資格です。

その中には管理栄養士になるために学ぶ栄養学や食品学、食品衛生学などの内容も含まれるため、管理栄養士と似た資格と思われがちです。

そもそも管理栄養士は国家資格なのに対し、食生活アドバイザーは民間資格という大きな違いがあります。

しかしながら、自宅受験OKの食育資格が多い中、食生活アドバイザーは会場で本格的な試験を受けるため、国家資格だと思う方も少なくありません。

この資格の認定機関FLAネットワーク協会の公式サイトの、よくある質問の中には「食生活アドバイザーは国家資格ですか?」という質問があります。

管理栄養士との違いがわかりにくいと思っている方が多いことがわかりますね。

食生活アドバイザーと管理栄養士の違いを8つのポイントにわけて解説!

食生活アドバイザーと管理栄養士の違いを8つのポイントにわけて解説!食生活アドバイザーは管理栄養士と勉強することが似ているため、違いがわかりにくいという問題があります。

でも、国家資格である管理栄養士と民間資格である食生活アドバイザーは大きく違うものです。

それでは、その違いを明確に知るためにはどうすれば良いのでしょうか。

それは、資格内容だけでなく、様々な角度から比較してみることです。

以下7つの項目を比較すれば、ハッキリ違いがわかるでしょう。

  1. 資格内容
  2. 試験科目
  3. 試験日
  4. 受験資格
  5. 取得までの期間
  6. 取得までの費用
  7. 合格率
  8. 主な就職先

まず大前提として、管理栄養士は国家資格、食生活アドバイザーは民間資格であることを覚えておいてくださいね。

国家資格とは法律で規定されている資格のこと。

民間資格とは、国ではなく民間団体や企業が独自の受験基準を設定し、それに従い認定するものです。

これを踏まえた上で①~⑧の違いを見ていきたいと思います。

①資格内容

まずは、資格内容の違いからご説明しましょう。

食生活アドバイザーとは「すこやかな食生活を送るためのアドバイスができる人」です。

幅広い食知識を身につけた上で、心身ともに健康的な生活が送れるように食生活全般のアドバイスができる人を目指す資格です。

一方管理栄養士とは「栄養に関する高度な指導、栄養管理を行う専門家」です。

食生活アドバイザーは「アドバイス」することを目的としていますが、管理栄養士は「指導」することを目的としている時点で違いを感じます。

食生活アドバイザーは、ややフワッとした内容ですが、管理栄養士は栄養に関する高度な指導と栄養管理が求められるので、さすが国家資格という印象ですね。

②試験科目

それでは実際の試験ではどんな問題が出題されるのでしょうか。

食生活アドバイザー、管理栄養士それぞれの試験科目を見てみましょう。

食生活アドバイザーの試験科目 管理栄養士の試験科目
栄養と健康 社会・環境と健康
食文化と食習慣 人体の構造と機能および疾病の成り立ち
食品学 食べ物と健康
衛生管理 基礎栄養学
食マーケット 応用栄養学
社会生活 栄養教育論
臨床栄養学
公衆栄養学
給食経営管理論

このように、食生活アドバイザーの「栄養と健康」、管理栄養士の「食べ物と健康」「栄養学」など、似たような科目もありますね。

しかし、管理栄養士のほうがさらに踏み込んだ専門知識を学ぶことがわかります。

栄養に関する高度な指導を行うためには、専門的な勉強が必要ですよね。

一方食生活アドバイザーは、食マーケットや社会生活など広い視点から食知識を深めようという資格であることがわかります。

③試験日

次に試験日の違いを見てみましょう。

管理栄養士の国家試験は年に1回2~3月頃に行われます。大学受験のように落ちてしまった場合はまた1年後に再チャレンジすることになりますね。

食生活アドバイザーは年に2回、7月と11月に実施されています。

民間資格の場合は好きなタイミングで随時受けられる資格もあるため、年に2回の食生活アドバイザーは試験日が少ない感じがします。

でも、管理栄養士と比べたら2回もチャンスがあるとも言えますね。特に7月に受ける場合は、もし失敗しても約3ヶ月後に再受験できるので、少し気が楽でしょう。

年に1回しか試験がない管理栄養士のほうがプレッシャーが大きいと言えますね

④受験資格

次に受験資格の違いをご説明したいと思います。

食生活アドバイザーと国家資格の決定的な違いは受験資格にあると言えるでしょう。

食生活アドバイザーは特に受験資格はありません。

食生活に興味がある方ならどなたでも受験することができます。

認定講座として3つの通信講座もありますが、書店でテキストだけ購入して独学する方も多いです。

一方、管理栄養士の試験を受けるためには、大学、短大、専門学校に通うこと、さらに実務経験が必要になる場合もあります。

管理栄養士の国家試験の受験資格は以下になります。

  • 管理栄養士養成施設(4年制)+実務経験は不要
  • 栄養士養成施設(4年制)専門学校や大学の場合+実務経験1年以上
  • 栄養士養成施設(3年制)専門学校や短期大学+実務経験2年以上
  • 栄養士養成施設(2年制)専門学校や短期大学+実務経験3年以上

このように、管理栄養士になるためには、「管理栄養士養成課程」か「栄養士養成課程」のある学校へ行く必要があります。

大学、短期大学、専門学校のいずれかに進学しなければいけないということですね。

「管理栄養士養成課程」を修了すると、そのまま管理栄養士の国家試験を受けることができます。

一方「栄養士養成課程」を修了した人は実務実績が必要になります。

「栄養士養成課程」を終え栄養士となった後、実務経験を積むということになりますね。

②~④いずれも最低5年はかかることになります。

このような受験条件を満たした上で、管理栄養士国家試験に合格すると管理栄養士の資格を取得することができるというわけです。

独学で受験できる食生活アドバイザーとは大きな違いがありますね。

⑤取得までの期間

それでは、食生活アドバイザー、管理栄養士になるまでにはどれくらいの期間が必要になるのでしょうか。

食生活アドバイザーには3級と2級があるのですが、初心者向けの3級であれば3ヵ月程度の勉強期間で足りるでしょう。

2級も目指す場合でも4ヶ月が標準的な学習期間となっています。

食生活アドバイザーの学習期間については「食生活アドバイザーの学習期間は何ヶ月?」で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

管理栄養士の場合は、先ほどお伝えした受験資格を参考にすると、4年制の大学で勉強した場合は4年、栄養士の勉強した後に実務経験という流れの場合は5年かかることになります。

管理栄養士への道のりは非常に長いですね。

⑥取得までの費用

次に資格取得までにかかる費用の違いについて考えてみたいと思います。

食生活アドバイザーは独学で勉強することができるので、テキストや問題集などの教材代だけで済ませることもできます。

通信講座を受講した場合でも、数万円程度の受講料です。

一方、管理栄養士の場合は大学、短期大学、専門学校に通う必要があるため、約250万円~約430万円もの学費がかかるとされています。

これも、食生活アドバイザーと管理栄養士の決定的な違いと言えるでしょう。

社会人になってから管理栄養士のための学校に通おうと思っても、十分な貯金がないと難しいですね。

⑦合格率

次に比較するのは合格率についてです。

合格率は試験の度に若干変動はありますが、食生活アドバイザーの場合は3級が約65%、2級が約40%程度になっています。

一方管理栄養士の場合は約60%程度の合格率となっています。

「どちらも同じくらいの合格率ってことは同じくらいの難易度なの?」と思うかもしれませんが、それはちょっと違います。

管理栄養士の場合は、学校で何年間もしっかり勉強した上で試験を受けるため、合格率が良いのです。

60%という合格率が公表されていますが、管理栄養士過程を修了した新卒者の合格率は9割を超えています。

社会人になってから受験する場合は合格率が低くなっているため60%程度の結果になっているのでしょう。

このように、食生活アドバイザーと管理栄養士の合格率の違いはあまりありませんが、そのまま難易度も同じということにはならないことを覚えておいてくださいね。

⑧就職先

最後に比較するのは資格を取得した後の就職先についてです。

まず前提として、食生活アドバイザーの資格は直接就職活動に活かせるわけではないと理解しておいてください。

管理栄養士の求人はあっても、食生活アドバイザーの求人はまずありません。

管理栄養士は履歴書の資格欄に堂々と書くことができますが、食生活アドバイザーの場合は趣味や特技の欄に書くのが無難でしょう。

しかし、食生活アドバイザーを持っていることが面接でアピール材料にすることはできます。

食生活アドバイザーが勉強することは多岐にわたるため、様々な業種に関連付けることができるので、就職で上手くアピールすることができるでしょう。

それでは具体的に、管理栄養士、食生活アドバイザーはどのような就職先で活かせるものなのか見ていきましょう。

管理栄養士の主な就職先

まずは管理栄養士の就職先から見ていきます。

管理栄養士の仕事は、栄養バランスの取れた献立を考えたり、栄養指導をするのがメインになります。

給食施設

学校はもちろん、病院、福祉施設、介護施設の給食施設で働くことができます。

就職先によって仕事内容は様々ですが、献立の作成、調理場の衛生管理からデスクワークまで総合的なキャリアを積めるでしょう。

幼稚園や学校

保育園、幼稚園、小中学校へで働くこともできます。

給食の献立作りや食育指導、教師は保護者への栄養指導なども行います。

食品メーカー

食品メーカーで商品開発や研究に携わることもできます。

選ぶ企業によって、さまざまな仕事に挑戦することができるでしょう。

スポーツ、美容施設

スポーツジムなどのスポーツ関連施設、エステティックサロンなどの美容関連施設で働く方もいます。

栄養指導や食生活改善のアドバイスができる専門家として働きます。

料理教室、料理研究家

料理教室を開いたり、料理研究家になるなど、フリーランスとして働く選択肢もあります。

 

このように、食に関わる様々な業界に就職することが可能です。管理栄養士の求人は多いので、様々な選択肢の中から選べるのが嬉しいですね。

食生活アドバイザーの就職先

次に食生活アドバイザーの就職先について見ていきます。

この資格は家庭の食生活を改善したり、より楽しいものにすることが目的ではありますが、職場で活かすことも十分可能です。

この資格を持っていることで面接に合格するというわけではありませんが、自分の強みとして自己PRに繋げることができます。

食生活アドバイザーが活躍できる就職先を見ていきましょう。

飲食店

食材の仕入れ、メニューやレシピの考案から衛生管理や広告戦略まで、食生活アドバイザーの知識をフル活用できるでしょう。

スーパー、デパート

食材に関する説明や、美味しく食べる方法など、食知識を踏まえてアドバイスすることができるでしょう。

医療、福祉、介護の施設

健康を考えた食事、1人1人の症状に合わせた食事に対するアドバイスをすることができます。

また、健康面を意識しつつも、美味しく美しい食事の大切さを伝えることもできますね。

 

食生活アドバイザーは広い視野で食生活を捉えることが目的です。

そのため、様々な仕事を関連付けて活かすことができるでしょう。

上記以外にも、給食センター、料理教室、ホームヘルパー、幼稚園や保育園、スポーツジムやエステティックサロンなど、活躍の場は幅広いです。

食生活アドバイザーと管理栄養士の8つの違いまとめ

食生活アドバイザーと管理栄養士の8つの違いまとめ

ここまで食生活アドバイザーと管理栄養士の違いを知るために8つのポイントから比較してきました。

まとめると以下になります。

資格名 食生活アドバイザー 管理栄養士
①資格内容 すこやかな食生活を送るためのアドバイスができる人 栄養に関する高度な指導、栄養管理を行う専門家
②試験科目 栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活 社会・環境と健康、人体の構造と機能および疾病の成り立ち、食べ物と健康、基礎栄養、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論
③試験日 年2回、7月と11月 年に1回、3月
④受験資格 なし 大学、短大、専門学校への通学+実務経験など
⑤取得までの期間 約4ヶ月 4年~
⑥取得までの費用 通信講座(ユーキャン)39,000円 大学等:約250~約430万円
⑦合格率 3級:約65%、2級:約40% 約60%
⑧主な就職先 飲食店、デパート、飲食店、医療・福祉・介護施設など 給食施設、幼稚園や学校、食品メーカー、スポーツジムや美容施設、料理教室、料理研究家など

このように、資格内容は似ている食生活アドバイザーと管理栄養士ですが、その他の部分は大幅に違うことがわかりますね。

1つ1つの項目を見ていくと、食生活アドバイザーと比べて管理栄養士は非常にハードルが高いことがわかります。

「食生活アドバイザーを検討しているけど、管理栄養士も受けてみたい」という軽い気持ちで受けられる資格ではありませんね。

気軽に食知識を身につけて、家庭や職場で活かしたいという方は、食生活アドバイザーがピッタリでしょう。
もちろん食生活アドバイザーも簡単に取れる資格ではありません。

でも学習期間や学費などの心配をすることなく受けれる資格なので、やる気があればどなたでも挑戦できるでしょう。

食生活アドバイザーと管理栄養士は似ているようで全然違う

今回は、食生活アドバイザーと似た資格として混同されがちな管理栄養士との違いについが考えてきました。

どちらも食、栄養、健康、食品学などを学ぶ資格なので、同じような資格に思われがちですが、詳しい内容を見ると全く違う資格であることがわかります。

管理栄養士は国家資格であり、大学や専門学校で勉強し、実務経験が必要になる場合もあります。

普通の大学と同じように学費と時間がかかるため、軽い気持ちで受けられる資格ではないでしょう。

食生活アドバイザーは、国家資格ではありませんし、管理栄養士のように就職で優位になることもありません。

でも、時間とお金をかけずに食生活について知識を身につけることができる気軽さがあります。

手軽に本格的な資格を取りたいという方におすすめの資格です。