食生活アドバイザーは数ある食育系の民間資格の中で人気の高い注目資格です。
仲里依紗さんや白石麻衣さんが取得したユーキャンのCMで一躍有名になりましたよね。就職活動で役立てようと思い、取得を目指している方も多いのではないでしょうか。
履歴書に書くなら、あまり知られていない無名の資格よりも知名度の高い資格のほうが良いですよね。
しかし、食生活アドバイザーを履歴書に書く時に気になるのは、正式名称や書き方です。
英検や漢検のように省略された呼び方もありますが、履歴書に略称を書くのはNG。
きちんと正式名称を書くことが大切です。
「食生活アドバイザーは」は正式名称ではありますが、履歴書に書く時にはいくつか注意点があります。
この記事では、食生活アドバイザーの正式名称から履歴書への書き方、履歴書に書くメリットやデメリットもお伝えしてきたいと思います。
食生活アドバイザーを履歴書へ書く時の不安や疑問を解消することができるでしょう。
食生活アドバイザーの正式名称は?履歴書に書いてもいいの?
食生活アドバイザーは食全般的な知識を身につける資格なので、食に関わる幅広い仕事で活かすことができます。
実際、どんな仕事に活かすことができるの?という方は、ぜひこちらの記事「食生活アドバイザーはどんな仕事に活かせるのか解説」をご覧ください。
具体的に、食品スーパー、飲食店、保育教育業界、介護福祉業界、料理教室などで活かせることをご説明しています。
それでは、食生活アドバイザーの資格を活かすためにこのような仕事に就職したいという場合、履歴書にはどのように「食生活アドバイザー」の資格について書けば良いのでしょうか。
資格名は略して呼ばれていることが多いため注意が必要です。
例えば、英検の場合は「実用英語技能検定」、漢検は「日本漢字能力検定」が正式名称になります。
食生活アドバイザーの正式名称も知っておきたいですよね。
また、食生活アドバイザーは国家資格ではなく民間資格です。
管理栄養士や調理師と同じように履歴書に書いても良いのでしょうか。
次の章では「食生活アドバイザーの正式名称」「食生活アドバイザーは履歴書に書いて良いのか」という問題についてご説明したいと思います。
「食生活アドバイザー」は正式名称!履歴書に書くことができます
民間資格である食育資格を履歴書に記載するのは正しいことなのでしょうか。
また、記載する時の正式名称も知りたいですよね。
まず、「食生活アドバイザー」は正確な資格名です。英検、漢検のような略称ではありません。
国家資格ではありませんが、履歴書に書くことができます。
履歴書への書き方、ポイントについてご説明しましょう。
履歴書への書き方とポイント
食生活アドバイザーを履歴書に書く場合は、ただ「食生活アドバイザー取得」と書くのはNGです。
○年○月〇日 一般社団法人FLAネットワーク協会主催 食生活アドバイザー〇級 合格
このように、取得した日付、この資格を主催する「一般社団法人FLAネットワーク協会 合格」の名称を書きましょう。
民間資格は、あまり知られていない場合や似た名前の資格がある場合もありますので、主催団体を書いておくと安心です。
食生活アドバイザーと似た資格として、食育インストラクター、食育アドバイザーなどの資格もありますが、それぞれ主催団体は異なります
一般社団法人FLAネットワーク協会と主催団体を書いておくと良いですね。
丁寧に書いている気持ちも伝わりますので良い印象を与えることができるでしょう。
さらに以下3つのポイントがありますのでお伝えしておきますね。
ポイント①:趣味や特技などの欄に書く
食生活アドバイザーを履歴書に書く際、「免許・資格」の欄に書こうと思う方は多いでしょう。
国家資格ではなく民間資格の食生活アドバイザーを資格の欄に書いてしまうと、試験官にマイナスのイメージを与えてしまうかもしれません。
「趣味や特技」「志望の動機、自己PR、趣味、特技など」「本人希望記入欄」などの欄に書くことをおすすめします。
このような欄であれば、趣味で取った資格を書いてもOKなので、悪い印象を与えてしまうことはありませんね。
ポイント②:自己PRできる内容も記載する
食生活アドバイザーは管理栄養士のような国家資格ではないので、ただ履歴書に書いただけで他の応募者より優位に立てるわけではありません。
でも、上手く自己PRに繋げることができれば就職活動に役立てることができます。
趣味や特技の欄に資格名を記載したら、「志望動機」などの欄には以下のような自己PRに繋げられるような内容を書いておくと良いでしょう。
食生活アドバイザー取得したことで、その職業に興味を持ったこと
例えば、介護業界に応募する場合、「食生活アドバイザーの勉強を通して、介護食には栄養だけでなく味や美しさが大事であることがわかり興味が湧きました。その知識を介護の現場で活かしてみたいと思っています。」など。
食生活アドバイザーを取得したことで得た知識を、その職業に活かせること
例えば、飲食店に応募する場合、「食生活アドバイザーの勉強を通して食の安心安全や衛生管理についての基礎を学ぶことができましたので、その知識を貴社で活かしていきたいと思います」など。
このように、「私は食生活アドバイザーなので貴社の仕事に向いています」というのではなく、「私は食生活アドバイザーを取得したことで〇〇なので、貴社の仕事に向いています」というアプローチがおすすめです。
ポイント③:年表示を統一する
履歴書には日付を書く項目がいくつかありますが、この年表記は必ず統一しましょう。
例えば、学歴や職歴の項目には「令和3年」と書いているのに、食生活アドバイザーの日付には「2021年」と書いてあると見にくいですよね。
西暦と和暦はどちらでも良いので、必ず統一するようにしてくださいね。
ポイント④:「取得」と「合格」に気を付けよう
免許や資格を記載する場合には、名称の後に「取得」「合格」を書く必要があるのですが、使い分けに注意が必要です。
医師、税理士など免許がないと業務が行えないものは「取得」となります。自動車免許も持っていない自動車を運転できないので、「取得」になりますね。
一方、英検や漢検など、試験に合格し、一定の能力が認めらえるものは「合格」となります。合格証が交付されるものは「合格」と記載するのが正解です。
食生活アドバイザーは試験を受けて合格すると「合格証」が送られてくるので、「合格」と記載しましょう。
履歴書に食生活アドバイザーの資格を記載する際には、このようにポイントをおさえて記入しましょう。
履歴書は第一印象を与える重要なものなので、間違いのないように丁寧に書くことが大切です。
食生活アドバイザーを履歴書に書くメリットデメリットを解説
食生活アドバイザーは履歴書に書くことができること、さらに書き方についてご説明してきました。
でも、「書いてOKであっても、書くことによってマイナスになることはない?」という方もいるでしょう。
食生活アドバイザーは国家資格ではないので、書かないほうが良いと考える方もいるかもしれませんね。
そこでここからは、食生活アドバイザーを履歴書に書くメリットについてご説明していきます。
ただし、デメリットになる場合もありますのでお伝えしていきたいと思います。
食生活アドバイザーは履歴書に書いたほうが良い!記載する3つのメリット
まずは、食生活アドバイザーを取得したことを履歴書に記載するメリットから見ていきましょう。
「自PRにつなげることができる」、「試験官の印象に残りやすい」、「面接で話が盛り上がることがある」という利点が挙げられます。
自己PRにつなげることができる
食に関わる職種の場合、食生活アドバイザーを取得したことを履歴書に書くことで、その仕事に対して意欲があること、貢献できることをアピールすることができます。
例えば、食品スーパーの面接を受ける場合、「食に興味があり食生活アドバイザーの資格を取りました」と自己PRをすれば、食品スーパーの仕事にも興味があり、意欲的に取り組めることが伝わるでしょう。
また「食生活アドバイザーの勉強で身につけた食品表示や衛生管理の知識を貴社の仕事に活かしていきたいです」と自己PRすれば、その仕事に貢献できることが伝わりますね。
食生活アドバイザーは食全般的な知識を身につける資格なので、食品スーパーや飲食店はもちろん、保育教育業界、介護福祉業界、美容業界など幅広い職種に関連付けることができるでしょう。
就職活動するにあたり、アピールできることがあまりない…という方は、食生活アドバイザーをアピール材料に使うと良いでしょう。
試験官の印象に残りやすい
食に関わる職種の場合、食生活アドバイザーの資格名を履歴書に記載することで、試験官の印象に残りやすいというメリットもあります。
応募者が多い就職試験の場合は、試験官に興味を持ってもらうこと、印象付けることが大事ですよね。
食生活アドバイザーは食に関わる資格としては知名度が高いため、試験官が知っている可能性も高いでしょう。
例えば、食に関わる職業の場合、同じ状況の応募者がいたとして、1人は食生活アドバイザーの資格を持っていて、もう1人は持っていないとします。
食生活アドバイザーの資格を持っていた人のほうが印象に残りやすく、好印象を持ってもらえる可能性が高いです。
面接で話が盛り上がることがある
就職活動をする上で面接で緊張する…ということがネックになる方は多いでしょう。
食生活アドバイザーの資格名を書いておくことで、話が盛り上がるかもしれないというメリットもあります。
食生活アドバイザーについて質問してもらえれば、どんな資格か、どんな努力をして取得したのか等、スムーズに話すことができて、話を膨らませることができるかもしれません。
食生活アドバイザーはどんな人にも関係のある「食」に関する資格なので、直接食と関係のない職種であっても、話のネタにすることはできるメリットがあります。
食生活アドバイザーは履歴書に書かないほうが良いケースも。記載するデメリット
食生活アドバイザーを取得したことを履歴書に書くことで、自PRに繋げやすい、試験官の印象に残りやすい、話が盛り上がるなどのメリットが予想できます。
しかし、履歴書に書かない方がデメリットもありますのでお伝えしておきましょう。
食生活とかけはなれた職種だとネガティブ要素になることも
食生活アドバイザーは食全般的な資格なので、幅広い職種と関連付けてアピールすることが可能です。
ただし、全ての仕事に関連付けられるわけではありません。
例えばアパレル系や金融系の職種の場合は、食生活アドバイザーと関連付けることは難しいでしょう。
そのような職種にも関わらず、食生活アドバイザーの資格名を記載し、この資格に対する熱意をアピールしすぎてしまうと、「食への興味が強い方だから採用してすぐに辞めそう…」と思われてしまう可能性があります。
食生活アドバイザーの内容とかけはなれた職種の場合は、あくまでも趣味として取得したことを強調することが大事ですね。
「家族の健康を考えて取得しました」「子供の食育の為に取得しました」などの理由を明確にしておき、面接で聞かれた時にはスムーズに答えられるようにしておきましょう。
食生活アドバイザーは履歴書に書いてOK、正式名称を正しく書いて自己PRに役立てましょう
今回は「食生活アドバイザーを履歴書に書いていい?」「書いてOKの場合、正式名称は何?」「書き方のポイントは?」という疑問についてご説明してきました。
この資格の正式名称は「食生活アドバイザー」で間違いありませんが、履歴書に書く時は、取得した日付や認定機関名を書く必要があります。
また、記載する欄や、年表示、「合格」表示にも注意してくださいね。
食生活アドバイザーの資格名を書くことで、自己PRに繋げられるという大きなメリットがあります。
それ以外にも好印象を与えられたり、面接で話が盛り上がるという場合もありますので、ぜひ頑張った成果を履歴書に記載しましょう。
ただし、食とかけ離れらた職種に応募する場合は、逆効果になってしまう可能性も考えておきたいですね。