食生活アドバイザーの資格を取りたいけど、暗記したり覚えるのが苦手…という方は多いでしょう。
食育資格の中には、テキストを見ながら自宅受験できる資格もありますが、食生活アドバイザーは試験会場で受験するため、しっかり知識を頭に入れておかなければなりません。
そこで今回は、勉強アイテムの王道である「ノート」を使った勉強法をご紹介したいと思います。
食生活アドバイザーの試験勉強にはノートがとても効果的。
しかし、ただテキストをノートに書き写すだけでは不十分です。
「自分の言葉で書く」「自分なりの覚え方で書く」「赤シートを活用する」などのコツをおさえた勉強を実践することが効果的です。
ノートを使った覚え方がわかると、難しい食生活アドバイザーの試験勉強も効率よく進められるでしょう。
食生活アドバイザーの勉強にノートは必要?
書店でも通販でも、様々な食生活アドバイザーのテキストや問題集が販売されています。
数ある食育資格の中でも、特に人気の高い資格なので、様々な出版社から教材が販売されているのです。
だから「食生活アドバイザーの勉強はテキストと問題集があれば十分」と思ってノートを作らない方は多いかもしれません。
さらに、ノートを作ろうと思っても、何をノートに書いていけば良いのか迷ってしまうでしょう。
学生の頃は授業に沿ってノートを書いていたでしょう。でも、資格試験のためのノートは活用法がわかりにくいですよね。
食生活アドバイザーの勉強にノートは必須!ノートにはメリットが多い
食生活アドバイザーはテキストも問題集も充実しているので、ノートがなくても十分な勉強ができると思うかもしれませんね。
実際、食生活アドバイザーのテキストは、「テキストと問題集」が一緒になったタイプがほとんどなので、これ1冊やっておけば大丈夫と思える本が多いです。
でも、このようなテキストとノートを組み合わせることで、さらに最強の教材になるでしょう。
食生活アドバイザーの勉強にノートを使うと、以下のように多くのメリットがあります。
同時にデメリットもありますので、合わせてお伝えしていきましょう。
ノートを使うメリット
ノートを使わずにテキストだけで勉強することもできますが、ノートもプラスすることで、以下のようなメリットが得られるでしょう。
効率よく学習できる
ノートを使うことで効率よく学習できるメリットがあります。
テキストを読んで内容を理解することができると、何となくわかった気になりがちです。
問題を解いて間違った場合は、解説を読んだりテキストを確認するでしょう。
それでもまた同じ問題を間違ってしまう…という場合は、効率よく学習できていないのです。
ノートを使うと苦手な部分を重点的に覚えることができるので、効率的な勉強ができるでしょう。
深く理解することができる
ノートを使うことで、深く理解できるメリットがあります。
ノートに書く場合は、「何て書こうかな」と考えながら自分の言葉で書きますよね。
その知識が頭の中で整理されて、深く理解することができるでしょう。
深く理解することができれば、同じ間違いを繰り返さなくなります。
自分だけのオリジナル教材が作れる
ノートを使うことで、自分だけのオリジナル教材が作れるというメリットもあります。
間違えやすい部分をまとめることで、「この部分だけ覚えれば大丈夫」というあなただけの弱点克服教材を作ることができるでしょう。
また、重要語句の語呂合わせを書いておくなど、オリジナルの暗記ノートにもなりますね。
試験直前対策に役立つ
ノートを作ると、直前対策に役立つというメリットもあります。
上記のような「自分だけのオリジナル教材」があれば、試験直前に万全の対策ができるようになります。
試験当日に会場に持って行き直前まで眺めておくなど、安心材料の一つにもなりますね。
ノートを使うデメリット
ノートを使うことはメリットが多いことをご説明してきましたが、デメリットもあるので注意が必要です。
ノート作りが目的になってしまう
きれいにノートを書こう、完璧なノートを作ろうと思う方は多いでしょう。
そうすると、ノート作りが目的になってしまうデメリットがあります。
テキストをただきれいにノートに書き写しただけで終わってしまった…という恐れがありますね。
時間が無駄になってしまう
ノート作りは時間がかかるというデメリットもあります。
特ににきれいなノートを作ろうとすると意外と時間がかかるもの。
その時間を問題演習にあてたほうが良かった…という失敗もあるでしょう。
限られた時間の中で勉強するためには、ノート作りで無駄な時間を費やしてしまうのはもったいないですね。
勉強したつもりになってしまう
ノートを作ると「今日はたくさん勉強した!」という満足感がありますよね。
効率的なノート学習ができていれば良いのですが、ただテキストを写しただけでも勉強したつもりになってしまうというデメリットがあります。
こんなにノート作りを頑張ったから大丈夫と試験に臨んだところ、全然解けなかった…ということがあるのです。
ここまで、ノートを使って食生活アドバイザーの勉強をするメリット、デメリットをお伝えしてきました。
まとめると以下になります。
ノートを使うメリット | ノートを使うデメリット |
・効率よく学習できる | ・ノート作りが目的になってしまう |
・深く理解することができる | ・時間が無駄になってしまう |
・自分だけのオリジナル教材が作れる | ・勉強したつもりになってしまう |
・試験直前対策に役立つ |
このメリットデメリットを踏まえて、次の章では、食生活アドバイザーのノートを使った勉強法&覚え方をご紹介したいと思います。
食生活アドバイザーのノートを使った効果的な勉強法と覚え方
食生活アドバイザーの試験対策にノートを使うメリットをお伝えしてきました。
テキストと問題集だけでなく、ノート学習も取り入れていきましょう。
ただし、ただノートに何か書けばよいわけではありません。
ただテキストを写すだけでは、デメリットである「ノート作りが目的になってしまう」「時間が無駄になってしまう」「勉強したつもりになってしまう」という状況に陥ってしまうでしょう。
これを解消してメリットを活かしていくためには、効果的なノートの使い方をする必要があります。
ここからはノートを使った効果的な勉強法、覚え方をご紹介していきましょう。
「勉強法6ステップ」「ノートの書き方&覚え方」をご説明していきます。
食生活アドバイザーのノートを使った勉強法6ステップ
まずは、ノートを使って効率よく勉強するための6ステップから見ていきましょう。
食生活アドバイザーのテキストは複数の出版社から出版されているのですが、ここでは公式テキストを使った場合の流れをご紹介していきます。
公式テキストは、テキスト本文と模擬問題が一緒になった「テキスト&問題集」です。
他のテキストも基本的には公式テキストと同じ構成なので参考になるでしょう。
ステップ1:1章ずつテキストを読む
公式テキストは6つの章に分かれているので、1章ずつ進めていきます。
まずは1章の本文、欄外の重要語句などを読んで覚えましょう。
この時は、まだ完璧に覚えようとする必要はありません。ざっと目を通す程度でOKです。
ステップ2:1章ずつ模擬問題解く
各章の最後には模擬問題がついています。
これは、実際の試験問題をもとに作られた問題集なのでアウトプットに最適です。
1章のテキスト部分を読み終わったら、その後の模擬問題を解きましょう。
ステップ3:間違えた部分のテキストを読む
一度テキストを読んだだけで問題を解いているので、答え合わせをすると間違えた問題がたくさんあるでしょう。
答え合わせをしたら解説を読んで理解しましょう。
その後、テキスト1章に戻り、間違えた部分を読み返します。
ステップ4:間違えた部分をノートにまとめる
ここでノートの出番です。
テキストを見ながら、間違えた問題の部分を自分なりにまとめていきます。
具体的な書き方は下の章で詳しくお伝えしますね。
ステップ5:2~6章を同じように学習する
このような流れを2~6章も同じように進めていきます。
そうすることで、全範囲(1~6章)のあなたの苦手な部分だけをまとめたノートを作ることができます。
ステップ6:ノートを見てインプット→問題を解いてアウトプットを繰り返す
あとは、繰り返しノート見てインプットしていきましょう。
再度問題を解いてアウトプットし、完璧に解けるようにしていきます。
ただテキストの内容をノートに書き写してまとめる方もいますが、そうすると「ノート作りが目的になってしまう」「時間が無駄になってしまう」「勉強したつもりになってしまう」という状況に陥ってしまうでしょう。
この6ステップなら、ノート学習のメリットを活かした勉強ができます。
間違えた部分(弱点)だけをノートに書く勉強法は、効率的な覚え方と言えます。
それでは、ステップ4の「間違えた部分をノートにまとめる」について、もっと具体的にご説明していきましょう。
食生活アドバイザー試験対策のためのノートの書き方&覚え方
効率よくノートを使って食生活アドバイザーの勉強をするためには、いくつかポイントがあります。
「自分の言葉で書くこと」「自分なりの覚え方を書くこと」「赤シートを活用すること」です。
具体的にご説明していきましょう。
自分の言葉で書く
まず、ノートを書く際には自分の言葉で書くことが大事です。
テキストの文章をそのまま書き写す方は多いでしょう。
ただ写しても知識の定着に役立ちますが、自分の言葉で書くことで、さらに記憶に残すことができるでしょう。
重要語句とその解説を書く場合、その解説内容を理解していないと、自分の言葉で書くことはできませんよね。
自分の言葉で書こうとすると「何て表現すればいいかな」「何て書けばわかりやすいかな」など考えることになります。
これにより、さらに知識を定着させることができるでしょう。
自分なりの覚え方で書く
重要語句などの意味を書く時は、ただ意味を書くのではなく、自分なりの覚え方を書くと良いでしょう。
例えば、食材の数え方の問題に「ウサギ、鶏、鴨は『匹』と数える」は〇か×かという問題があります。
ウサギは「匹」と数えそうですが、実は鶏と鴨と同じように1羽、2羽と数えます。
これの覚え方として、ただ「ウサギは1匹ではなく1羽と数える」と書くのではなく、「ウサギの耳は鶏の羽根みたいだから1羽と数える」のように、自分なりの覚え方を書くのです。
ウサギのイラストなどを添えておくのも良いですね。
試験で出た時には「あのウサギのイラストの問題だ!」と思い出すことができるでしょう。
オリジナルの語呂合わせなどの覚え方を書いておくのもおすすめです。
ノートを見るのはあなただけなので、あなたがわかりやすければOKです。
自由に、できるだけオリジナリティ溢れるノートにしていくことで、より深くインプットできるでしょう。
赤シートを活用する
赤シートを活用したノートの書き方も効果的です。
試験勉強と言えば、赤シート勉強法が定番ですよね。
一問一答集などには、重要語句が赤字になっていて、赤シートで隠しながら答えていけるようになっています。
これをノートにも活用しましょう。
ただし、赤ペンで書くと薄く見えてしまうことがあるので、オレンジ色やピンク色のペンで書くのがおすすめです。
ノートの中に赤シート用の「重要語句と解説」のページを作っておきましょう。
間違った重要語句があったら、このページに書いていきます。
まず重要語句をオレンジ色のペンで書き、解説は黒字で書いておきましょう。
ポイントは、「重要語句が黒」「解説がオレンジ色」バージョンも書いておくことです。
解説を読んで重要語句を答える練習、重要語句を見て解説を答える練習ができますね。
重要語句を答えるだけよりも、説明できるようにしておくことで、問題を解きやすくなるでしょう。
このようなポイントをおさえてノート作りをすることで、より効果的な試験対策ができます。
テキスト学習のメリットである「効率よく学習できる」「深く理解することができる」「自分だけのオリジナル教材が作れる」「試験直前対策に役立つ」を活かしてノートが作れるでしょう。
食生活アドバイザーのノート学習の注意点
ただし、このノート学習には一つ注意点があります。
ここまでの学習法で、テキストの内容をしっかり頭に入れることができるでしょう。
しかし、食生活アドバイザーの試験では、テキストに書かれていない「食に関するニュース」「食を取り巻く社会環境」などに関する問題が出ることがあるんです。
そのため、テキスト対策ノートを完璧に作っていても、「テキストにない問題が出て解けなかった…」ということがあります。
テキスト対策だけでなく、普段からニュースなどで情報を得て、食に関する気になることがあれば、メモ程度で良いのでノートに書いておくと良いですね。
食生活アドバイザーの勉強にはノートが効果的。ノートを使った覚え方で効率よくインプット
今回は、食生活アドバイザーの覚え方として効果的なノートを使った勉強方法をご紹介してきました。
食生活アドバイザーの試験対策には暗記が必要です。
しかし、専門的な知識が多く、試験範囲も広いので効果的な覚え方をすることが大切です。
「テキストを読む→問題を解く→間違った問題はノートにまとめる」という方法でノートを活用していきましょう。
ただし、ただテキストを写すだけでは十分ではありません。
「自分の言葉で書く」「自分なりの覚え方で書く」「赤シートを活用する」という方法で、効率的なノート学習ができるでしょう。