管理栄養士などの国家資格は通学して勉強する方が多いですが、民間の食育資格の場合は独学や通信講座を受講して勉強する方が多いです。
でも「民間の食育資格でも通学して勉強したい」という方もいるでしょう。
通学には、独学や通信講座にはないメリットがありますよね。
この記事では、通学して食育資格を取得したい方に向けて、通学のメリットデメリットをご説明していきたいと思います。
通学には「講師の話を直接聞けて質問できる」「学習ペースが掴みやすい」「勉強仲間ができる」というメリットがあります。
でも「費用がわかりにくい」「学校に行くのが大変」「自分のペースで学習しにくい」というデメリットもありますね。
このデメリットを解消できるような通学で学習できる食育資格もご紹介していきましょう。
あなたに合った通学で取得できる食育資格がわかれば、資格取得に向けて一歩前進できるはずです。
食育資格は様々な学習方法があるので決めにくい
食育資格を取得するためには、大きく3つの学習方法があります。独学、通信講座、そして通学です。
独学の場合は書店でテキストを購入し、自分だけの力で勉強することになります。
通信講座は、決まったテキストを用いてカリキュラムに沿って勉強する方法。
通学は、料理スクールや予備校に通って勉強する方法です。
この3つの方法は、それぞれの大きく違うので、どれが自分に合っているのか決めにくいですよね。
通学で学習することが合っているか知るためには、メリットデメリットを確認することが大切です。
独学と通信講座のメリットデメリットは、こちらの記事「食育資格取得のための独学と通信講座のメリットデメリットとは」で解説してますので、ぜひご覧ください。
次の章では、通学で食育資格取得を目指すメリットデメリットを考えていきたいと思います。
食育資格を通学して取得するメリットデメリットとは?
食育資格を通学して取得すると、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
これがわかれば、資格取得を決める参考になるでしょう。
通学のメリット
まずは、通学のメリットから見ていきたいと思います。
講師の話を直接聞いたり質問ができる、学習ペースが掴みやすい、勉強仲間と一緒に頑張れるなど様々なメリットがります。
講師の話を直接聞くことができる
やはり、対面式で講師の話を直接聞くと、重要な部分や覚えておく部分など、インプットしてやすくなるでしょう。
直接聞いた内容は、忘れずに記憶に残りやすいメリットもありますね。
講師に質問することができる
食育資格の勉強は専門的な内容もあるため、テキストを見たり、一度講義で聞いただけでは理解できないこともあるでしょう。
その度に講師に聞いて確認できるのがメリットと言えます。
わからないことがあっても、立ち止まらずに一つずつ解決しながら進めるのでとてもスムーズです。
学習ペースが掴みやすい
通学も場合は、その学校の指定するカリキュラムに沿って学習することになります。
だから学習ペースが掴みやすく、効率よく学習できるでしょう。
勉強仲間と一緒に頑張ることができる
通学の大きなメリットと言えるのが、勉強仲間と一緒に頑張れるところでしょう。
励ましあって頑張ることができるこがメリットと言えます。
わからない問題を教えあったり、食育資格に関して情報交換もできるので、孤独を感じることなく学習できますね。
通学のデメリット
通学して食育資格を取ることはメリットが多いのですが、デメリットもあるので注意が必要です。
費用がわかりにくい、通学するのが大変、自分のペースで学習できないというデメリットもあるのです。
費用がわかりにくくて高い
独学の場合はテキスト代、通信講座の場合は受講料がかかるのですが、どれも複雑な料金ではありません。
通学の場合は、入学金や受講料、受験料などがあり、トータル的な費用がわかりにくいことが多いです。
また、独学、通信講座で学習するよりも、大幅に費用がかかることもデメリットの一つですね。
通学するのが大変
通学するためには時間も労力もかかります。
そもそも近くに通える学校がないために通学できないことも多いでしょう。
この通学の大変さはデメリットと言えますね。
自分のペースで学習できない
通学で勉強するメリットは、カリキュラム通りに進めれば良い安心感です。
しかし反対に、自分のペースで学習できないという難点もあるのです。
仕事が忙しい方の場合は、ズルズル時間がかかってしまうかもしれませんね。
食育資格を通学して取得するならデメリットを解消することが大切
ここまで、食育資格を就学して取得するメリットデメリットを見てきました。
講師の話を直接聞き、質問することができ、学習ペースも掴みやすいなど、非常にメリットが多いです。
直接勉強仲間と一緒に頑張れるところも通学ならではでしょう。
ただし、「費用がわかりにくくて高い」「通学が大変」「自分のペースで学習できない」というデメリットがあることも頭に入れておきましょう。
食育資格を通学して取得するためには、このデメリットを解消できる資格取得を選ぶことが大事です。
具体的には、以下のような通学できる食育資格の講座なら通学のデメリットを解消できるのでおすすめです。
費用がわかりやすくて安い食育資格
通学で学ぶ食育資格の場合、費用が複雑でわかりにくく、費用自体も高い傾向にあります。
そのため、シンプルでわかりやすい料金設定、できるだけ安い費用で取得できる食育資格が良いでしょう。
楽に通学できる食育資格
通学したほうがメリットが多いと思っても、近くに学校がないと通うことが億劫になってしまいます。
通学を希望するなら、まず通いやすいことを第一条件として選ぶと良いでしょう。
短期間で取得できる食育資格
通学して学習する場合、自分のペースで学習しにくいという難点があります。
これを解消するためには、できるだけ短期間で取得できる食育資格が良いですね。
期間が短ければ、その時だけ集中的に通えば良いので、それほど負担に感じることはないでしょう。
このような条件が当てはまる通学できる食育資格なら、スムーズに資格取得に向けて学習できるでしょう。
次の章では具体的な食育資格をご紹介していきたいと思います。
食育資格を通学して取得したい方におすすめ!通学できる食育資格3選
通学して食育資格を取得するなら、通学のデメリットを解消できるような食育資格を選ぶのが賢い方法です。
でも、通学できる食育資格はそれほど多くないため、「どれを選んだらいい?」と迷うかもしれません。
そこで、ここからは当サイトがおすすめする3つの通学できる食育資格をご紹介したいと思います。
- 短期間で取得できる食育資格➡食育スペシャリスト
- 楽に通学できる食育資格➡食育インストラクター(4~1級)
- 費用がわかりやすくて安い食育資格➡食育マイスター
この3つの食育資格は、それぞれ通学のデメリットを解消する要素があるのでおすすめです。
管理栄養士などの国家資格の場合は、また大きく条件が変わる為、この記事では民間の食育資格に限定しています。
また、幼児食や介護食など、専門的な食育資格の場合も、費用が大幅に異なるため、「食育全般的な資格」に限定し3つの資格に絞っています。
それでは、それぞれの資格についてご説明していきましょう。
短期間で取得できる講座がある食育資格!「食育スペシャリスト」
資格名 | 食育スペシャリスト |
---|---|
認定機関 | NPO法人みんなの食育 |
資格内容 | 健康的なライフスタイルを手に入れ、正しい食生活を指導できるようになることが目的 |
スクール名 | ヒューマンアカデミー |
講座名 | 食育スペシャリスト講座 |
入学金(税込) | 33,000円 |
受講料(税込) | 150,150円 |
通学おすすめポイント | 最短3日で取得可能 |
食育スペシャリストは、NPO法人みんなの食育が主催する食育資格です。
自分自身が健康的なライフスタイルを手に入れた上で、正しい食生活を指導できる人に与えられる資格となっています。
ヒューマンアカデミーの「食育スペシャリスト講座」に通学して勉強することができます。
欠席した場合は振替受講が可能、事情に応じて1ヵ月~1年休学することが可能、全国のヒューマンアカデミーに転校できる等、サポート体制が充実していることが特徴です。
入学金、受講料は上表のように一般的な金額設定となっています。
ヒューマンアカデミーのスクールは、北海道から沖縄まで約30校。
それほど少ない数ではありませんが、近くにスクールがない場合は通うのが大変かもしれませんね。
通学で資格取得を目指すおすすめポイント
この講座をおすすめする理由は、短期間で資格取得が目指せるからです。
2日間で8コマの講義を受け、3日目に認定試験を受けることができるので、最短3日で取得することも可能。
「通学制の講座は自分のペースで学習できないから億劫…」という方でも、3日間だけなら集中して学習できるでしょう。
スクールの数はやや少ないですが、3日間だけなら多少遠方でも通うことができますね。
仕事や子育てに忙しくて学習時間が確保できない方にもおすすめの講座です。
気になる方は、こちらから詳しい通学方法をチェックしてくださいね。
楽に通学できる講座がある食育資格!「食育インストラクター」
資格名 | 食育インストラクター(1~4級) |
---|---|
認定機関 | NPO法人日本食育インストラクター協会 |
資格内容 | 食育を基本から学習し、日々の食生活に活かし食育の指導者になることが目的 |
スクール名 | 協会推進校 |
講座名 | ※推進校によって異なる |
入学金(税込) | ※推進校によって異なる |
受講料(税込) | ※推進校によって異なる |
通学おすすめポイント | 推進校が北海道から沖縄まで約200校 |
食育インストラクターは、NPO法人日本食育インストラクター協会が主催する食育資格です。
食育を基本から学習し、日々の食生活に活かし食育の指導者となれる人に与えられる資格です。
初心者向けのプライマリー、ややプロ向けの1~4級に分かれてます。
プライマリーは通信講座のみになりますが、1~4級は通学制です。
1~4級の資格内容についてご説明しましょう。
- 1級:食育全般の広い知識、各テーマの専門知識を持ち、広く普及活動ができる人に与えられる資格です。
- 2級:食育の広い知識を持ち、基本知識をわかりやすく伝えられる人に与えられる資格です。
- 3級:食育の重要性を理解した上で料理技術を向上し、生活の中で食育を実践して周りに伝えられる人に与えられる資格です。
- 4級:食育の基本を知り、家庭料理の基礎技術を習得し、生活に活かせる人に与えられる資格です。
このように食育の理解度や実践レベルによって級が分かれています。
この4つの級は、それぞれ資格取得の方法が違うのですが、そのルールがやや複雑なので、表にまとめたいと思います。
1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |
---|---|---|---|---|
取得方法① | 2級取得後1年以上の食育実務経験 | 3級取得者で推進校に通学又は(一社)全料協「准教師(助教員)」以上取得者 | 4級取得者で推進校に通学又は(一社)全料協「上級」取得者 | 推進校に通学 |
1級資格認定研修会受講(12単位) | 調理実習受講(40単位) | 調理実習受講(20単位) | 調理実習受講(6単位) | |
食育筆記試験(80点以上合格) | 2級資格認定研修会受講(12単位)又は協会認定食育授業受講(12単位) | 食育授業受講(6単位)又は3級資格認定研修会受講(6単位) | 食育授業受講(6単位) | |
活動報告 | 食育筆記試験(70点以上合格) | 食育筆記試験(60点以上合格) | 食育筆記試験(60点以上合格) | |
食育レシピ提案 | ※准教師取得者は、調理実習40単位免除。 | ※上級取得者は、調理実習20単位免除。 | ※費用;推進校の規定による | |
取得方法② | 栄養教諭 | 3級取得者で推進校に未通学 | プライマリー取得者で推進校に通学 | 協会主催研修会に参加 |
1級資格認定研修会受講(12単位) | 2級資格認定研修会受講(12単位) | 調理実習受講(20単位) | 調理実技講習+調理実技筆記試験(80点以上合格) | |
食育筆記試験(80点以上合格) | 食育筆記試験(70点以上合格) | 資格認定研修会受講(6単位) | ||
食育レシピ提案 | 調理実技筆記試験(80点以上合格) | 食育筆記試験(60点以上合格) | ||
取得方法③ | プライマリー + 食育に関する国家資格取得者 | プライマリー取得者で推進校に未通学 | ||
2級資格認定研修会受講(12単位) | 調理実技筆記試験(80点以上合格単位) | |||
食育筆記試験(70点以上合格) | ||||
取得方法④ | 食育に関する国家資格等取得者又は当協会賛助会員 | |||
3級資格認定研修会(6単位) | ||||
食育筆記試験(60点以上合格) |
このように、食育インストラクターの資格取得方法はちょっとわかりにくいです。
わかりやすく大まかに言うと、推進校に通学するか、協会主催の研修会に参加することになります。
この研修会は東京で行われることが多いので、お近くの方以外は難しいかもしれませんね。
でも、推進校なら全国にあるので通学しやすいでしょう。
通学で資格取得を目指すおすすめポイント
この推進校が、食育インストラクターを通学で学習するおすすめポイントです。
推進校とは、NPO日本食育インストラクター協会会員、かつ日本食育インストラクター2級以上取得者が指導する料理学校や料理教室のこと。
協会が「食育インストラクターを養成できる」と認めた学校ということですね。
この推進校は北海道から沖縄まで約200もあるため、非常に通いやすいというメリットがあるのです。
「近くに学校がないから通学で勉強するのは難しい…」と諦めている方は、ぜひ食育インストラクターを検討してみてください。
ただし、様々な推進校で受講できることは魅力なのですが、推進校によって受講料などの費用が異なるため、費用がわかりにくいという難点もありますので頭に入れておいてくださいね。
こちらから、全国の推進校をチェックできますので、お住まいの地域に教室がないか調べてみてください。
➡食育インストラクター 日本食育インストラクター協会はこちら
費用がわかりやすいくて安い講座がある食育資格!「食育マイスター」
資格名 | 食育マイスター |
---|---|
認定機関 | 日本野菜ソムリエ協会 |
資格内容 | 食に興味を持ち、楽しみながら日常生活の中で食育を実践できるスペシャリストになることが目的 |
スクール名 | 日本野菜ソムリエ協会 |
講座名 | 食育マイスター養成講座 |
入学金(税込) | 10,800円 |
受講料(税込) | 93,200円※ジュニアは82,400円 |
通学おすすめポイント | 費用がリーズナブル |
食育マイスターは、日本野菜ソムリエ協会が主催する食育資格です。
野菜ソムリエ主催ではありますが、食育全般的な資格となっています。
食に興味を持ち、楽しみながら日常生活の中で食育を実践できるスペシャリストである人に与えられる資格です。
日常生活で食育を実践できる「ジュニア食育マイスター」、野菜ソムリエ協会が制定した食育プログラムを用いて社会に食育を実践できる「食育マイスター」の2つの資格に分かれています。
ジュニア食育マイスターコースは2時間×4コマの講義を受けることになり、受講料は上表のようになります。
食育マイスターコースは、2時間×7コマの講義。受講料は上表のように、「ジュニア」よりやや高く設定されています。
受講できるスクールは東京築地、名古屋の2箇所。近くにお住まいの方以外はちょっと通うのが難しいですね。
通学で資格取得を目指すおすすめポイント
スクールの数は少ないので、利用できる方は限られてしまいますが、この資格をおすすめしたいポイントは費用の安さです。
「通学したいけど費用が高いと無理…」という方でも、この金額なら検討してみて損はありません。
特にジュニア食育マイスターは、通学制としてはかなりリーズナブルです。
詳しいスクール内容はこちらから見ることができますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。
通学で食育資格を取得するなら自分に合った条件の講座がある資格を探すことが大事
今回は、通学で食育資格を取得する方法について考えてきました。
民間の食育資格を取得するためには、独学や通信講座で学習するケースが多いので、通学制の学校は意外と少ないのが現状です。
しかし、通学制には、直接講師の話を聞いて学べること、すぐに質問できること、勉強仲間と頑張れることなど、メリットが多いです。
デメリットもありますが、解消できるような食育資格を選べば、無理なく学習できるでしょう。
当サイトがおすすめする3つの通学可能な食育資格をまとめると以下になります。
資格名 | 食育スペシャリスト | 食育インストラクター(1~4級) | 食育マイスター |
認定機関 | NPO法人みんなの食育 | NPO法人日本食育インストラクター協会 | 日本野菜ソムリエ協会 |
資格内容 | 健康的なライフスタイルを手に入れ、正しい食生活を指導できることが目的 | 食育を基本から学習し、日々の食生活に活かし食育の指導者になることが目的 | 食に興味を持ち、楽しみながら日常生活の中で食育を実践できるスペシャリストになることが目的 |
スクール名 | ヒューマンアカデミー | 協会推進校 | 日本野菜ソムリエ協会 |
講座名 | 食育スペシャリスト講座 | ※推進校によって異なる | 食育マイスター養成講座 |
入学金(税込) | 33,000円 | ※推進校によって異なる | 10,800円 |
受講料(税込) | 150,150円 | ※推進校によって異なる | 93,200円 ※ジュニアは82,400円 |
通学おすすめポイント | 最短3日で取得可能 | 推進校が北海道から沖縄まで約200校もある | 費用がリーズナブル |
こちらの3つの食育資格は通学しやすい講座があるのでおすすめです。
独学や通信講座ではなく通学を希望するなら、検討してみてはいかがでしょうか。