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食生活アドバイザーと調理師の違いは何?2つの資格について徹底解説!

食生活アドバイザーと調理師の違いは何?2つの資格について徹底解説!

食生活アドバイザーはFLAネットワーク協会という民間団体が主催する民間資格ですが、国家資格と間違えられることが多い資格でもあります。

特に国家資格である調理師資格は、食生活アドバイザーと似た部分が多いため、混同されることが多々あります。

「食生活アドバイザーと調理師を取るのはどっちが大変?」「自分に合っている資格は、食生活アドバイザー?それとも調理師?」と迷っている方もいるでしょう。

そこで今回は、ちょっと似た資格である食生活アドバイザーと調理師の違いについて詳しくお伝えていきたいと思います。

どちらも食に関わる資格ではありますが、取得方法や費用、勉強期間などは大きく異なります。

食生活アドバイザーと調理師との違いをハッキリさせることができれば、あなたにはどちらの資格が向いているのか知ることができるでしょう。

食生活アドバザーと調理師の違いは何?

食生活アドバザーと調理師の違いは何?

食生活アドバイザーは食生活全般に関する知識を身につけ、周りにアドバイスできることを証明する民間資格です。

一方、調理師は安心安全な料理を提供できる調理のプロであることを証明する国家資格です。

調理師は、知識だけでなく技術的なスキルが求められるところが、食生活アドバイザーとの違いと言えます。

食生活アドバイザーの勉強は「知識」なので、資格が取れてもプロの料理人のようなスキルが身につくわけではありません。

しかし、食生活アドバイザーも調理師も、食品学、栄養学、食品衛生学など同じような勉強をするため、似た資格と思われがちなのです。

食生活アドバイザーの認定機関であるFLAネットワーク協会の公式サイトの、よくある質問の中に「食生活アドバイザーは国家資格ですか?」という質問が載っています。

実際に食生活アドバイザーは、国家資格の調理師や管理栄養士などの資格と混同する方が一定数いるということですね。

食生活アドバイザーと調理師の違いを知るための10のポイント

食生活アドバイザーと調理師の違いを知るための10のポイント

食生活アドバイザーと調理師はどちらも食に関するスペシャリストということで、似た資格と言えます。

具体的な違いがわからないと、どちらの資格を目指すべきか迷ってしまいますよね。

そこでここからは、2つの資格の違いを明確にするために10のポイントを比較したいと思います。

「食の知識を身につける食生活アドバイザーと、料理のスキルを身につける調理師」というざっくりとした違いだけだとわからない…という方は、1つ1つ違いを知ることで納得できるでしょう。

違いを比較するのは以下の10項目です。

  1. 資格内容
  2. 資格の取り方
  3. 受験資格
  4. 試験内容
  5. 試験日
  6. 受験料
  7. 合格率
  8. 取得までの期間
  9. 取得までの学費
  10. 主な就職先

この内容を把握しておけば、食生活アドバイザーと調理師の違いがわかるのはもちろん、食生活アドバイザーがどんな資格なのか詳しく理解することができるでしょう。

まずは①~⑩までまとめた表をご覧ください。

資格名 食生活アドバイザー 調理師
①資格内容 すこやかな食生活を送るためのアドバイスができる専門家 安心安全な料理を提供できる調理のプロ
②取り方 独学、通信講座 独学、通信講座、通学(大学、短大、専門学校)
③受験資格 なし 学歴が中卒以上であること
2年以上の調理の実務経験を証明できること
④試験科目 栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活 公衆衛生学、食品学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論
⑤試験日 年2回、7月と11月 年に1回 ※都道府県によって時期が異なる
⑥受験料 3級:5,000円(税込)、2級7,500円(税込) 約6,000円 ※都道府県により異なる
⑦合格率 3級:約65%、2級:約40% 約60%
⑧取得までの期間 約4ヶ月 調理師学校:1年~、実務経験:2年~
⑨取得までの学費 通信講座(ユーキャン)39,000円(税込) 大学、短大、専門学校:約100~約200万円
※ユーキャン講座は44,000円(税込)
⑩主な就職先 飲食店、デパート、飲食店、医療・福祉・介護施設など 料理店、レストラン、ホテル、大手飲食チェーン店、給食センターなど

それでは、1つずつご説明していきましょう。

①資格内容

まずは、改めて資格内容の違いから見ていきたいと思います。

食生活アドバイザーは、トータル的な食の知識を備えた上で、「心身ともにすこやかな食生活を送るためのアドバイスができる人」に与えられる資格です。

認定機関はFLAネットワーク協会という民間団体です。

国家資格ではなく民間資格になりますね。

一方調理師は、安心安全な料理を提供できる調理のプロであることを証明する国家資格です。

どちらも食全般的なことを身につける資格ではありますが、調理師のほうが国家資格ということでより専門的な内容が求められます。

さらに、食生活アドバイザーは、専門家としてアドバイスをすることを目的としていますが、調理師は実際に調理をすることが目的というところが決定的な違いと言えます。

調理や食材に関する専門的な知識とスキルを持った料理のスペシャリストということですね。

②資格の取り方

次に資格の取り方の違いを見ていきましょう。

どちらも食、料理に関する知識を習得する資格ですが、資格を取るための方法は大きく異なります。

食生活アドバイザーは独学or通信講座で勉強して試験を受ける

食生活アドバイザーになるためには、検定試験を受けて、その試験に合格すれば資格を取得できるという仕組みです。

試験対策の方法としては、テキストを買って独学する方法と、通信講座を利用して勉強する方法があります。

学校に通う必要はないので、仕事や子育てなどと両立しながら勉強することができますね。

調理師は通学か、実務経験を経て試験を受ける

調理師になるためには、学校へ通う方法と、実務経験を経た後に調理師試験を受ける方法があります。

①学校へ通う方法

大学、短大、専門学校などの「調理師養成施設」で料理の専門知識を勉強し、卒業と同時に申請をすると、調理師の資格を取得することができます。

短くても1年以上は通学する必要があります。決められた単位を取得して卒業すれば試験を受けずに資格が取れるということですね。

②調理師試験を受ける方法

2年以上の実務経験を経た後、調理師の試験を受験して合格すると、調理師資格を取得することができます。

学校に通う時間と学費をかけずに取得を目指せるメリットはありますが、独学で勉強して試験を受けなければならない難しさがありますね。

勉強方法は、独学や通信講座を利用する方法もあります。

 

このように、試験に合格するだけで取得できる食生活アドバイザーに比べると、学校に通ったり実務経験が必要になる調理師のほうが、だいぶハードルの高さを感じます。

ただし、調理師養成施設に通えば無試験で資格が取れるところが魅力ですね。

③受験資格

次に受験資格の違いについて見ていきましょう。

食生活アドバイザーの認定試験、調理師の国家試験を受けるためにはどのような条件があるのでしょうか。

②資格の取り方と重複する内容もありますが、改めてご説明したいと思います。

食生活アドバイザーは受験資格なし

食生活アドバイザーは、食育資格としても珍しい受験資格がない資格です。

食に関心がある方ならどなたでも試験を受けることができます。

食生活アドバイザーが主婦や会社員など幅広い方から人気が高い理由の1つは、受験資格がないからでしょう。

調理師は通学か実務経験が必要

調理師になるための国家試験を受けるためには、「学歴が中卒以上であること」と「2年以上の調理の実務経験があること」が受験資格になります。

アルバイトやパートでも週4日以上、かつ1日6時間以上という条件を満たしていれば実務経験と認められます。

 

このように、食生活アドバイザーはどなたでも受けられるという気軽さがありますが、調理師の試験は、通学や実務経験が必要になるので、条件を満たす方は限られてくるでしょう。

しかし、何年も調理の仕事をしているという方の場合は、どちらも同等の選択肢として考えることができますね。

④試験科目

次に、それぞれの試験ではどのような問題が出題されるのか試験科目を比べてみたいと思います。

食生活アドバイザー 管理栄養士
栄養と健康 公衆衛生学
食文化と食習慣 食品学
食品学 栄養学
衛生管理 食品衛生学
食マーケット 調理理論
社会生活 食文化概論

このように、栄養学、食品学、食品栄養学など、似たような試験科目が多いことがわかりますね。

食生活アドバイザーのほうが、調理に関わることだけでなく、食マーケットや社会生活など幅広い内容も出題される傾向にあります。

ただし、どちらの資格も同じような科目ではありますが、食生活アドバイザーのほうが基礎的な問題に対して、調理師の場合はより専門的な知識が問われる問題が多いです。

⑤受験日

受験日の違いも確認しておきたいと思います。

食生活アドバイザーは年に2回、7月と11月に実施されています。

一方調理師の試験は年に1回だけです。

受験日は都道府県によって異なるため、「調理師 受験日 〇〇(お住まいの地域)」などで検索してチェックしてくださいね。

食生活アドバイザーは年に2回チャンスがありますが、調理師は1回だけなのでややプレッシャーがありますね。

⑥受験料

次に受験料も確認しておきましょう。

それぞれの受験料は上表の通りです。

調理師は都道府県によって若干異なりますが、どちらの資格も同じくらいと言えますね。

⑦合格率

次に気になる試験の合格率の違いを見ておきましょう。

食生活アドバイザーの場合は3級が約65%、2級が約40%となっています。

一方調理師は約60%程度の合格率です。

合格率はその年によって若干変わりますが、目安にはなるでしょう。

食生活アドバイザーの2級は40%と低い合格率ですが、3級と調理師は同じくらいの合格率になりますね。

ただし、合格率が同じだから難易度が同じということにはなりません。

食生活アドバイザーは受験資格がないため、「とりあえず受けてみようかな」と軽い気持ちで受ける方も多いため、低めの合格率が出ている傾向にあります。

実際の難易度は国家資格である調理師のほうが高いでしょう。

⑧取得までの期間

次に比較したいのは、資格を習得するまでの期間です。

早く資格を取って仕事で活かしたいという場合は、短期間で取得できる資格が魅力ですよね。

食生活アドバイザーになるためには、独学も通信講座でも4ヶ月が標準的な学習期間です。

3級だけ受験する場合は最短

食生活アドバイザーの学習期間はこちらの記事「食生活アドバイザーの学習期間は何ヶ月?」で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてくださいね。

一方調理師の場合は、学校に通う場合は最短で1年、4年制の大学の場合は4年かかることになります。

学校に通わずに国家試験だけ受ける場合は、2年以上の実務経験が必要なので、資格取得にかかる期間は2年以上ということになりますね。

ただし、すでに調理の仕事を2年以上している方の場合は、すぐに試験対策をして受けることも可能でしょう。

⑨取得までの学費

次に気になる費用の違いについてご説明しましょう。

どちらの資格も受験料はそれほど違いがありませんが、学費は大きく異なります。

食生活アドバイザーも調理師も独学する場合は、教材費くらいしかかからないでしょう。

どちらの資格もユーキャンの通信講座を利用することができますが、上表にあるようにそれほど大きな学費ではありません。

ただし、調理師養成施設に通って調理師を目指す場合は、上表のようにかなりの学費がかかります。4年制大学の場合はさらに高額になる場合もあるでしょう。

社会人になってから調理師養成施設に通うのは、金銭面でハードルが高いことは覚えておきたいですね。

⑩就職先

最後に、食生活アドバイザー、調理師の資格を取得した後の就職先について比較したいと思います。

ここで注意していただきたいのは、調理師の資格はそのまま就職に活かすことができますが、食生活アドバイザーは直接活かすことは難しいということ。

食生活アドバイザーは国家資格ではないので、持っているだけで就職に優位になることはありません。

ただし、面接で自己PRにつなげることができたり、今の職場で食生活アドバイザーの知識を活かすことはできるでしょう。

これを踏まえて、就職先を比較したいと思います。

食生活アドバイザーの主な就職先

まずは食生活アドバイザーの就職先について見ていきましょう。

食生活アドバイザーになるためには、幅広い知識を身につけるため、それを活かせる職場も多いです。

食生活アドバイザーになったからと言って、すぐに就職することは難しいかもしれません。

でも、以下のような職場において、食生活アドバイザーを自分の強みとして活かすことは十分可能です。

飲食店

接客だけでなく、食材の仕入れやメニュー作りや衛生管理など、正しい知識を持って取り組むことができるでしょう。

食マーケットについての知識も学ぶので、広告戦略などに積極的に取り組めるメリットもありますね。

スーパー、デパート

お客さんへの食材説明や、美味しく食べるための調理方法、栄養バランスを考えた提案など、様々なアドバイスができるスタッフになれるでしょう。

医療、福祉、介護の施設

心身ともに健康になるための食生活改善を学ぶため、医療施設、福祉施設、介護施設などにおいて活躍することもできるでしょう。

健康的な食事でありながら、美味しい食事を考えてアドバイスできることも強みになるはずです。

食生活アドバイザーは食に関する幅広い知識を身につけるため、食に関わる仕事であれば、その仕事に関連付けてアピールすることができるでしょう。

転職や、今の仕事でのスキルアップなどに役立てることができますね。

こちらの記事「食生活アドバイザーを活かせる仕事とは」では、食生活アドバイザーの資格を活かしやすい仕事をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

転職や、今の仕事でのスキルアップなどに役立てることができますね。

調理師の主な就職先

次に調理師の主な就職先について見ていきましょう。

調理師の仕事は、基本的に料理を作ることですが、仕込み、調理、盛り付け、片付けなど一連の業務を行うことになります。

また、職場によって仕事内容は多岐にわたるため、食材の仕入れ、メニュー考案、衛生管理など様々な業務をこなす必要があるでしょう。

主な就職先として以下のような職場が挙げられます。

  • 料理店
  • レストラン
  • ホテル
  • 大手飲食チェーン店
  • 給食センターなど

調理師の求人はとても多いですが、見習いから始めることになるので大変なケースも少なくありません。

実力が重視されることが多いので、腕を磨いていけばどんどんスキルアップすることができるでしょう。

 

このように、食生活アドバイザーの場合、食に関わる仕事であれば幅広い就職先で活かすことができるでしょう。

国家資格ではありませんが、自分の強みとして活かすことは可能です。

一方調理師の場合は、調理を極める資格なので、食を提供する仕事が主になります。

実力がものをいう世界なのではじめは苦労する場合もありますが、実力が伴えば、どんどん上を目指すことができるでしょう。

食生活アドバイザーと調理師のダブルライセンスもおすすめ

食生活アドバイザーと調理師のダブルライセンスもおすすめ

ここまで食生活アドバイザーと調理師の違いについてご説明してきました。

食に関わる資格ということで共通点も多いですが、調理師のほうがハードルが高い項目が多いことがおわかりいただけたと思います。

あなたの条件に合わせて、どちらの資格が向いているのか検討してくださいね。

さらにおすすめなのが、食生活アドバイザーと調理師を両方取得するという方法です。

最近は1つの資格だけでなくダブルライセンスでスキルアップを目指す方が増えています。

調理師としてのスキルを備えつつも、食生活アドバイザーの食知識やフードビジネス戦略、店舗運営に関わる知識などをプラスすることができれば、周りに差をつけることができるはずです。

転職をする場合にも強みになるでしょう。

食生活アドバイザーは受験資格がなく、短期集中で独学することも可能なので、調理師として忙しく働いている方にも都合の良い資格と言えます。

通信講座を利用すれば、リーズナブルに学習サポートを受けながら勉強することもできるので、無理なく取得を目指すことができるでしょう。

食生活アドバイザーを独学するメリット、通信講座を利用するメリットは、こちらの記事「食生活アドバイザーを取るなら独学とユーキャンどっちがおすすめ?」で詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

食生活アドバイザーと調理師の資格は違いが多い。自分に合った資格を見極めよう

今回は、食生活アドバイザーと調理師の違いについて解説していきました。

食に関わる資格という事で、食生活アドバイザーと似ていると思われがちな調理師ですが、様々な角度から比較してみると、違いが多い資格であることがわかります。

家庭の食生活に活かしたい、職場で何か強みになることを探しているという方は食生活アドバイザーが向いているでしょう。

調理の世界で上を目指していきたい方は、調理師の資格が必須と言えますね。

今回ご説明した内容を参考にして、あなたの状況や目的に応じて、どの資格を取るべきかじっくり考えてみてくださいね。

また、食生活アドバイザーと調理師の資格はとても相性の良い資格でもありますので、ダブルライセンスを目指すのも良いでしょう。