(画像出典:がくぶん)
食育資格を取得したいという方なら、食育の第一人者である服部幸應先生をご存知でしょう。
でも「実際にどんな人なのかわからない」「服部幸應先生の推進する食育ってどんな内容?」などわからないことも多いと思います。
服部幸應先生は、食育基本法を導いた人物として多くの公的機関の要職に就いているすごい方です。
そんな服部幸應先生が目指す「食育」について知ることで、正しく食育の知識を得ることができるでしょう。
今回は、食育を学ぶ上でキーパーソンとなる服部幸應先生について解説していきたいと思います。
服部幸應先生の考える食育がまとめられた食育基本法について、さらに服部幸應先生が手掛ける食育資格についてもご紹介していきたいと思います。
これがわかると、食育についてより深く理解することができるでしょう。
食育の第一人者である「服部幸應先生」について知りたい!
服部幸應先生が食育に関わっているという知識はあっても、具体的にどんな人物なのか知らない方が多いでしょう。
ここで、服部幸應先生についてご説明させていただきます。
様々な顔を持つ食のプロフェッショナル
服部幸應先生のお父様は、料理学校「服部学園」の創立者である服部道政(染谷栄)さんです。
お父様の影響で、子供の頃から食に関する英才教育を受けてきた服部幸應先生。
その後、お父様の後を継ぎ、服部学園理事長、服部栄養専門学校校長を努める教育者となりました。
服部幸應先生は、それ以外にも料理研究家、医学博士、タレントなど様々な顔を持つ食のプロフェッショナルです。
伝説の料理番組「料理の鉄人」に出演していたことでも有名ですね。
長年にわたる功績は日本だけでなく海外でも高く評価され、なんとこれまでに授与された賞は50種類以上にもなります。
日本を代表する食の専門家として活躍するすごい方なのです。
食育の第一人者
テレビで活躍する料理家、服部学園の理事長としても有名な服部幸應先生ですが、「食育」の第一人者として大きな功績を残してきました。
現在は、食育基本法により小学校、中学校、高校の学習指導要綱の中に「食育の時間」が組み込まれていますが、この食育基本法を導いたのは服部幸應先生なのです。内閣府、厚生労慟省など、多くの公的機関の要職にも就き、食育を大切さを説き続けています。
服部幸應先生は、日本を代表する食のプロフェッショナルであり、食育基本法に関わった重要人物でもあります。
それでは、服部幸應先生はどんなきっかけで食育基本法に関わることになったのでしょうか。
服部幸應先生が推奨してきた食育をまとめた食育基本法とは具体的にどのような内容なのでしょうか。
次の章では、服部幸應先生と食育基本法についてもっと掘り下げていきたいと思います。
「食育基本法」は服部幸應先生が導いた⁉食育の基本である「食育基本法」とは
ここまで、服部幸應先生がすごい人物であることをお伝えしてきました。
特に食育に関する功績は右に出る人はいないでしょう。
ここからは、服部幸應先生が食育基本法に関わることになった経緯、食育基本法が制定された背景や具体的な内容についてお伝えしていきたいと思います。
食育基本法のきっかけは日本の将来に対する憂い
服部幸應先生が食育基本法を推し進めた理由は、日本の将来を憂い「このままではいけない」という強い想いがあったからです。
「食育調査会」などのアドバイザーに就任していた服部幸應先生は、2003年に小中学校などで直接子供達と関わる機会がありました。
その中で、一人で夕食を食べている子供が多いこと、偏った食生活を送っている子供が多い状況を目の当たりにして、教育の中に「食育」を位置づけることの重要性を強く感じるようになったのです。
食育基本法が制定された背景
子供達の食に関する問題に直面した服部幸應先生は、食育の重要性を強く訴え、ついに2005年に「食育基本法」が制定されることになります。
この法律が制定された背景には、服部幸應先生が感じた子供達の問題をはじめ、日本全体が抱える食の問題があったのです。
食育基本法の前文には、その問題が書かれています。
まとめると以下のような項目です。
- 栄養の偏り
- 不規則な食事
- 肥満や生活習慣病の増加
- 過度な痩身志向
- 食の安全上の問題
- 食の海外への依存
社会情勢が急速に変化し、忙しい生活を送る現代人は食の大切さを忘れがちになり、このような問題につながると考えられています。
このような問題は公的データからも伺えますので、ここで見ておきたいと思います。
若い層を中心にしっかり朝食を摂らない人が多い
厚生労働省が公表した「平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要」の中の「朝食の欠食に関する状況」によると、朝食の欠食率は男性15.0%女性 10.2%となっています。特に20代では男性30.6%、女性23.6%と高い数値となっています。
欠食とは、栄養ドリンクや菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品だけを食べた場合も含まれています。
20代男性は約3人に1人、20代女性は約4人に1人がしっかり朝食を摂っていないということですね。
(参考:厚生労働省 平成29 年 国民健康・栄養調査結果の概要)
朝食を食べないことで学力や体力が下がる可能性がある
農林水産省が公表した「家庭における食育の推進」には「朝食摂取と学力調査の平均正答率との関係(小学校6年生)」、「朝食の摂取状況と新体力テストの体力合計点との関係(小学校5年生)」というデータがあります。
これによると、朝食を毎日食べている子供は、食べていない子供と比較すると学力も体力も良い結果が出ているのです。
(参考:農林水産省 家庭における食育の推進)
つまり、朝食を摂らないことが、学力低下や体力低下につながる可能性があるということですね。
これは食の問題の一例にはなりますが、栄養の偏りや不規則な食事の問題が多発していること、それによりすこやかな生活が送れなくなる可能性が高くなることがわかります。
食育基本法の内容について
このような食に関する問題が背景にあったことで、服部幸應先生は強く食育を推し進め、その結果2005年に「食育基本法」が制定されました。
服部幸應先生が導いた「食育基本法」とは、食育の基本理念を明らかにして、その方向性を示すためのものです。
33の条文からなっているのですが、服部幸應先生はわかりやすく3つの柱になっていると説明しています。
- 選食能力
- 共食のすすめ
- 食環境
の整備の3の重要性を説いているのです。
1つずつご説明していきましょう。
① 選食能力
安心安全な食材を見つける能力です。
日本では旬の食材を大切にする文化がありますが、これは食材が美味しいだけではありません。
栄養価が高くなることから、旬の食材を食べると良いとされているのです。
このような昔からの知恵を伝承し、良い食材を選ぶ目を養うこととの大切さを説いています。
② 共食のすすめ
服部幸應先生は、ただ美味しいものを食べるだけでなく、親子で食卓を囲むことの重要性を強く訴えています。
人間性を養う場として、しつけをする場所として、食卓は最適な場所です。
逆にこれが疎かになると、子供は心身共にすこやかに暮らせなくなるかもしれません。
子供のすこやかな将来のために、共食の大切さを説いています。
③ 食環境の整備
3つ目は、日本の食環境の問題です。
食糧問題、食料の自給力問題、環境問題、人口問題などが挙げられます。
このような問題を正しく知ることで、食に対する考えが大きく変わるでしょう。
食環境の問題と向き合い、整備していくことを説いています。
食育基本法は、このような大きく3を柱として成り立っています。
さらに、服部幸應先生は法律ができたら終わりではなく、食育推進のための具体的な施策と目標を掲げて、日々食育を広げる活動をし続けています。
その活動の一つが、食育のプロフェッショナルを育成するために作られた食育資格「食育インストラクター」です。
次の章では、服部幸應先生が監修する食育資格についてご紹介していきましょう。
服部幸應先生が監修する食育資格!食育インストラクターのご紹介
ここまで、服部幸應先生が推進してきた「食育基本法」についてご説明してきました。
せっかく食育資格を取得するなら、服部幸應先生の教えを正しく学んでいきたいですよね。
食育資格は様々な種類があるのですが、食育インストラクターは、服部幸應先生が監修する講座を受講して資格取得ができる食育資格となっています。
この資格を取得できれば、正しく食育基本法に沿った学習ができるはずです。
具体的にどのような学習をするのかご紹介していきましょう。
食育インストラクターの基本情報
まずは、食育インストラクターの基本情報から見ていきましょう。
資格名 | 食育インストラクター |
---|---|
認定機関 | 食育を基本から学習し、日々の食生活に活かすための知識を習得する |
資格内容 | NPO法人日本食育インストラクター協会 |
受験方法 | 課題のみ |
受験料(税込) | 試験なし※プライマリー以上はあり |
受験資格 | がくぶんの講座を修了すること※プライマリー以上は受験資格あり |
認定講座 | がくぶん(プライマリー) |
受講料(税込) | 39,900円(プライマリー) |
標準学習期間 | 3~6ヵ月(プライマリー) |
食育インストラクターは、NPO法人日本食育インストラクター協会が主催する食育資格です。
美容料理研究家の和田明日香さんをはじめ、ギャル曽根さん、安田美沙子さんなど人気タレントさんが持っている資格としても知られています。
プライマリー、4~1級と級が分かれているのが特徴で、プライマリーは初心者向けの級、4~1級はプロ向けの級となっています。
この記事では、初心者向けのプライマリーの級についてお話していきますので、それ意外の級については、こちらの記事「食育インストラクターのプライマリーのそれぞれの級の違いについて」で詳しく解説したいと思います。
プライマリーの資格を取得するためには、協会の認定講座である「がくぶん」の通信講座を受講して、課題を提出して合格点を取ることが条件になります。
食育インストラクターで学習する5ステップ
食育インストラクターの認定講座である「たのまな」は、服部幸應先生が直々に監修している講座です。服部幸應先生が手掛ける食育講座はこの講座のみとなっています。
食育インストラクターを取得するためには、食育基本法にある「食育の3つの柱」を学ぶことになります。
上の章でご説明した①選食能力、②共食のすすめ、③食環境の整備の3つを約5ヵ月かけて学んでいきます。
「難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、安心してください。
この通信講座は、初心者向けの内容になっているので、基礎的なことからゆっくり時間をかけて学ぶことができます。
食育インストラクターで学習する5ステップを見ていきましょう。
ステップ1:食生活の基本を学ぶ
まずは初心者でも安心の食生活に関わる基礎的な知識を学びます。
上の章でお伝えしたような食生活の問題を学び、食育の重要性を理解していくことになります。
食育インストラクターの資格を取る目的や、この講座の方向性がわかるので、スムーズに学習を始めることができますね。
ステップ2:食材選びを学ぶ
服部幸應先生が推し進めている「安心安全な食材選び」について学びます。
食材の選び方はもちろん、食品表示についても詳しくなれるので、スーパーでの買い物にすぐに役立てることができるでしょう。
食材選びと合わせて、基礎的な栄養学も学んでいきます。
毎日の食生活に直結したものなので、身につけるメリットがとても大きいです。
ステップ3:食材の知識を学ぶ
約100品の食材について、健康効果、栄養を損なわない調理法、保存方法など、食材に関する知識をまとめて学習します。
100品もの食材について詳しくなれたら、料理の腕がぐんと上がるでしょう。
しかも、安心な食材だけを選べるので、買い物に行くのが楽しくなるはずです。
ステップ4:食事マナーや環境問題を学ぶ
服部幸應先生が推し進めている「共食のすすめ」について学びます。
単純な食事マナーだけでなく、和食のマナーから和食文化、郷土料理など、子供との食事を通じて、多くのことを伝えられるでしょう。
また、日本が抱える環境問題についても学ぶことができるので、子供に正しく伝えていけるはずです。
服部幸應先生の推奨する「食環境の整備」についてしっかり学ぶことができますね。
ステップ5:食育の実践法を学ぶ
最後のステップは、実践方法です。
年代ごとにどんな食育をすれば良いのか具体的に学んでいきます。
好き嫌いを減らす方法、食に興味を持つためのお手伝いなど、今すぐできる食育に関するスキルを磨くことができます。
服部幸應先生が推し進めている「共食のすすめ」について、しっかり学ぶことができますね。
子供に食の大切さやマナーを教えたいと思っても、正しい知識がないと上手く伝えることができないですよね。
このような実践方法が身につけば、自信を持って子供に伝えていくことができますね。
このように、食育インストラクターでは、服部幸應先生監修の通信講座を受けて資格取得を目指すことができるので、本格的な食育知識を学習することができます。
服部幸應先生が直々に監修する講座は、この「たのまな」だけになりますので、興味がある方は、こちらの公式サイトをチェックしてみてくださいね。
食育資格を取得するなら服部幸應先生が手掛ける食育インストラクターがおすすめ
今回は食育第一人者として知られる服部幸應先生についてご説明してきました。
服部幸應先生は、食育基本法を導いた人物であり、現在も食育を広めることに力を入れています。
そんな服部幸應先生の監修した通信講座で学習して食育資格を目指せるのは「食育インストラクター」だけです。
認定講座の「たのまな」なら、食育基本法の3本柱を学ぶことができます。
初心者向けの内容なので、基本から丁寧に学んでいけるところも魅力ですね。
こちらから「たのまな」の資料請求ができます。
無料となっていますので、気になる方は利用してみてはいかがでしょうか。