好きなものばかりを食べる、一人で食べることが多い、食べる量が少ない、主食ばかり食べる等、子どもの食に関する問題が増え続けています。
それぞれの小学校が食育への取り組みに力を入れている中、「家庭でできる子どもの食育に興味がある」とお考えの方も多いでしょう。
でも、いざ子どもに食育を伝えたいと思っても「何から教えればいいかわからない…」という方がほとんどだと思います。
食育とは子どもが学ぶものではありますが、そのためには親が食育の知識を身につける必要がありますよね。
そこで今回は、家庭でできる子どもの食育について考えていきたいと思います。
家庭で食育を実践するメリット、家庭でできる食育、具体的に子どもに食育を伝えていくための食育資格もご紹介していきましょう。
これがわかれば、もう子どもの食育に迷わなくなるはずです。
子どもへ食育を伝えるのは難しい！親が理解していないと実践できない
食育とは、正しい食の知識を食習慣を身につけることで、子どもがこの先ずっとすこやかな心身で生きていけるようにすることが目的です。
健康な体と豊かな心で生きていくための教育ということですね。
だから、子どもが学校や家庭で食育について学ぶことはとても大事なことなんです。
でも、子どもが学ぶものであっても、子どもの食品を選ぶのは親ですよね。
だから親も食育についての知識が必要とされるのです。
また、家庭で子どもに食育を伝えるためにも、食育の知識を身につけなければなりません。
ところが、いざ食育について教えようと思っても難しいもの。
習ったことがある国語や算数は教えられても、きちんと勉強したことがない食育について教えることは簡単ではありません。
子どもの食育にはメリットが多い！食育によって得られる4つのこと
子供の心身の健康維持のために重要なことだとわかっていても、親に食育の知識がないと、的確な食事を提供することができず、子どもに伝えていくこともできません。
でも、子どもの食育には、以下のようにメリットが非常に多いのです。
これがわかると、家庭での食育の重要性がハッキリするでしょう。
一つずつ見ていきたいと思います。
すこやかな体作りができる
栄養バランス、食事の量などを意識した食事をすることで、すこやかな体作りができるようになります。
成長期の大事な時に、将来健康に生きるための基礎作りができるでしょう。
豊かな心が育てられる
正しく食事することは、精神面での安心感を得ることができます。
美味しい料理を食べる事、家族揃って食事をすることで、豊かな心が育てられるでしょう。
食事マナーが身につく
食育では、食事の栄養だけでなく、食事マナーも重視します。
子どものうちに正しい食事マナーを身につけることはとても大事。
仕事や結婚など、あらゆる場面で食事マナーができている人、できていない人の差がつくでしょう。
体力、学力の向上につながる
毎日三食しっかり食べることは、体力と学力の向上に繋がることがわかっています。
農林水産省が公表した「家庭における食育の推進」には「朝食摂取と学力調査の平均正答率との関係（小学校6年生）」、「朝食の摂取状況と新体力テストの体力合計点との関係(小学校5年生）」というデータがあります。
これによると、朝食を毎日食べている子どもは、食べていない子どもに比べて学力も体力も良い結果が出ているのです。
（参考：農林水産省）
このように、子どもの時にしっかり食育を学ぶことは、将来のためにとても大事であることがわかりますね。
ほとんどの小学校で食育に力を入れていると思いますが、子どもの食生活の中心はやはり家庭です。
学校の食育と平行して、家庭でも食育をしていくことが大切なのです。
子どもの食育はどうすればいい？家庭でできる6つの食育
それでは、家庭でできる子どもの食育とは、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。
食育はとても幅広いものではありますが、特に家庭の中できる食育を考えてみたいと思います。
① 基本的な食習慣を整える
朝昼晩の基本的な食習慣を整える必要があります。
上の章で、朝食を食べない子どもは、朝食を毎日食べている子どもよりも学力、体力ともに低下していることがわかりました。
夜更かしをした朝寝坊したり、習い事の都合で夜ご飯が大幅に送れるという子どもも多いでしょう。
まず、3食とも必ず食べること。
食べる時間をできるだけ変えないように、同じ時間に同じ量の食事を摂り、食習慣が乱れないようにしましょう。
② 好き嫌いをなくす
幼児期には何でも食べていた子どもでも、徐々に好き嫌いがハッキリしてくるケースが多いです。
好き嫌いは栄養バンスが偏ってしまう大きな要因になります。
どうやったら嫌いなものを食べられるか一緒に考えたり、栄養バランスの良い食事の重要性を教えることが大切です。
③ 一緒に食材を買いに行く
新鮮な食材の選び方、食材の旬など、子どもに食材選びを教えることも食育の重要なポイントです。
どんな食材を使って料理ができているのか知ることで、食に対する興味が変わってくるでしょう。
子どものうちに食材選びのコツがわかっていると、将来自分が料理をする立場になった時にも非常に役立ちます。
④ 一緒に食事を作る
子どもに食事を作る機会を与えることも大事です。
自分で作ると、食に関する考えが変わってくるでしょう。
あまり好きではない食材でも、自分で作ると食べようという気持ちが強くなるでしょう。
食べ物への感謝の気持ちも強くなるはずです。
さらに、料理をすることで効率的な考え方ができるようになるメリットもありますね。
⑤ 食事のマナーを教える
配膳の仕方、箸の持ち方、食べる順番、食べ方、片付け方など、家庭で教えることができる食事マナーはたくさんあります。
ただ食事のルールを教えるのではなく、マナーの重要性から説明することが大切ですね。
⑥ 一緒に食事をする
食育のメリットは身体だけでなくもすこやかになることです。
一人で食事をする子どもが増えていることが問題視されているように、家族で一緒に食事することは精神的な安定に繋がります。
できる限り家族みんなで食事することを心掛けましょう。
このように、家庭でできる子供の食育は様々な方法があるのです。
これらの食育を実践していけば、上の章でご説明したような「すこやかな体作りができる」「豊かな心が育てられる」「食事マナーが身につく」「学力体力が向上する」というメリットを得られるでしょう。
しかし問題は、親が食育を理解していないと、これらの事を教えるのが難しいということですよね。
「⑥一緒に食事する」に関しては、食育知識は必要はありませんが、それ以外の食育は、知識があったほうがよりスムーズに教えることができるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、子どもの食育のための資格を取得するという方法です。
次の章では、子どもの食育におすすめの2つの資格についてご説明していきたいと思います。
子どもの食育のためには資格取得がおすすめ！当サイト推奨3つの資格
子どもの食育は、子どもの将来のためにとても大事なこと。
それは、学校だけでなく、家庭でできる食育もたくさんあるのです。
でも、親に食育の知識がないと、正しく子どもに教えることも、実践してみせることもできないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、子どもの食育に特化した資格を取り、食育の正しい知識を身につけることです。
資格と聞くと難しいイメージがありますが、管理栄養士などの国家資格とは違い、気軽に学習できる民間資格があります。
ただし、食育全般的な資格や、乳幼児のための資格と比べると種類が少ないので、探すのが難しいでしょう。
そこで当サイトは3つの子ども食育資格を紹介したいと思います。
「上級幼児食インストラクター」と「子ども食育健康管理コーディネーター」です。
この2つを選んだ理由は、子どもの食育に特化した資格であること、通信講座で学習することができて、自宅で試験が受けられることです。
- 基本的な食習慣を整える
- 好き嫌いをなくす
- 一緒に食材を買いに行く
- 一緒に食事を作る
- 食事のマナーを教える
これらの家庭でできる食育の知識もしっかり取得することができるでしょう。
詳しく解説していきたいと思います。
1.上級幼児食インストラクター
| 資格名 | 上級幼児食インストラクター |
|---|---|
| 資格認定先 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 |
| 受験方法 | 在宅 |
| 受験料(税込) | 5,600円 |
| 受験資格 | 資格のキャリカレの講座を受講すること |
| 認定講座 | 資格のキャリカレ |
| 受講料(税込) | 38,600円 |
| 受講期間 | 2ヵ月 |
| 子ども食育おすすめポイント | 子どもの心身の成長に必要な食知識が学べて、子どもが料理する力をサポートできるようになる |
一般財団法人日本能力開発推進協会が主催する民間資格です。
「子どもの体の知識と栄養学」「子どもが主体性を食育を学ぶための教育法」「食と教育法を指導するスキル」を身につける資格となっています。
食を通して子どもの成長をサポートするプロフェッショナルということですね。
子どもの心と体の成長に必要な食知識を学ぶことができると同時に、子供が自ら料理をする力をサポートすることができるのです。
子供の体と心の成長に合わせた食事方法を学べるので、「①基本的な食習慣を整える」「②好き嫌いをなくす」「⑤食事のマナーを教える」ためのスキルが身につくでしょう。
また、子供の食への興味を引き出すための勉強もできるので、「③一緒に食材を買いに行く」「④一緒に食事を作る」という家庭での食育に活かすことができます。
上級幼児食インストラクターの資格を取得するためには、2つの条件があります。
協会の認定講座である「資格のキャリカレ」の通信講座を受講する事と、試験に合格することです。
資格のキャリカレを受講する
受講料は上記のように一般的な金額になっていて、受講期間は2ヵ月です。
3～6ヵ月の学習期間が設けられている食育資格が多いので、短期間で取得できる資格と言えますね。
食育を学ぶための教材はどれもわかりやすく初心者向け。無理なく合格を目指せるように工夫された教材なので、効率よく学習することができるでしょう。
さらに特徴は、料理を通して子供のやる気と親の見守り力を鍛えることです。
この講座は、モンテッソーリ教育とは、イタリアの医学博士、マリア・モンテッソーリによって考案された教育法「モンテッソーリ教育」を採用しています。
子どもは自ら育てる力を備えているという考えのもと、自習性を育てていく教育法となっていて、プロ棋士の藤井聡太さんなど多くの著名人が学んだことで注目されているのです。
この講座では一人だけで料理にチャレンジする子どもの力、それを見守る親の力を育てていきます。
自宅で試験を受ける
資格取得のためには、試験を受けて合格点を取る必要があります。
ただし、この試験は自宅で受けることができるので、それほど難しいものではありません。
講座のカリキュラムに沿って学習すれば、初心者でも比較的簡単に合格点が取れるでしょう。
口コミ評判は？
ここで、資格のキャリカレを受講した方の口コミ情報をご紹介しましょう。
このように、SNS上には、教材がわかりやすく、スムーズに資格取得できたというコメントが目立ちました。
通信講座で学習する際には、学習内容も重要ですが「受かりやすいか」も重要ですよね。
口コミを見ると、比較的簡単に合格できている方が多いことが伺えます。
どんな人におすすめ？
- 子どもの心と体の成長に合わせた食育の知識を習得したい
- 子どもが一人で料理することで心身共に成長させたい
- すぐに家庭で実践できる食育スキルを身につけたい
- 初心者向けのハードルの低い講座で学習したい
このような方は、上級幼児食インストラクターを取ることで、自宅で食育を実践していけるでしょう。
受講期間も2時間と短いので、無理なく学習することができますね。
資格キャリカレの情報はこちらからご覧いただけます。
資料請求だけ利用してみてはいかがでしょうか。
2.こども食育健康管理コーディネーター
| 資格名 | こども食育健康管理コーディネーター |
|---|---|
| 資格認定先 | 一般社団法人 資格支援能力復興協会 |
| 受験方法 | 在宅 |
| 受験料(税込) | 受講料に含まれる |
| 受験資格 | 認定講座を受講すること |
| 認定講座 | 資格支援能力復興協会の通信講座 |
| 受講料(税込) | 48,000円 |
| 受講期間 | 最大6ヵ月 |
| 子ども食育おすすめポイント | 子どもの健康、スポーツと栄養学を学べる、幅広い食育スキルを学べる |
一般社団法人 資格支援能力復興協会が主催する民間資格です。
子どもの栄養学入門の知識をもとに、食育の基礎知識、指導スキルを習得するための資格のなっています。
特徴は、子どもの健康に加えて「スポーツと栄養学」について学ぶことです。
スポーツをされているお子様を持つ方に役立つ知識を身につけることができるでしょう。
それ以外にも、食材の栄養について、理想の朝ごはん、スポーツによる疲労回復のための食事など、幅広く食育スキルを学ぶことができます。
子供の食育に関して総合的なことを学習するので、「①基本的な食習慣を整える」「②好き嫌いをなくす」「⑤食事のマナーを教える」ための知識を得ることができるでしょう。
健康と食育について基礎からしっかり習得することができれば、「③一緒に食材を買いに行く」「④一緒に食事を作る」という家庭での食育の場面でも、自信をもって教えることができるはずです。
この資格を取るためには2つの条件があります。協会指定の講座を受講すること、試験に合格することです。
協会の認定講座を受講する
この資格を取得するためには、資格支援能力復興協会の通信講座を受講することが条件となります。
費用は上記のようにやや高いですが、幅広い知識を身につけることができると考えると、高くはありません。
認定講座では、「健康と食育学」「スポーツと栄養学」の2つの知識を学習していきます。
教材はテキストに加えて、わかりやすいDVD教材も充実しているので、楽しく学ぶことができるでしょう。
子どもの食生活にすぐに活かせる内容ばかりなので、スムーズに進めることができるはずです。
自宅で試験を受ける
資格取得のためには、試験を受けて合格点を取ることが条件になります。
「上級幼児食インストラクター」と同じように、自宅で受験することができます。
70点以上で合格なので、それほど難しい試験ではありません。
受講した人の口コミ評判
この講座を受講して、こども食育健康管理コーディネーターの資格を取得した方の口コミをご紹介したいと思います。
このように、スムーズに学習ができて、資格取得後は、しっかり育児に活かせている方のコメントを多く見ることができました。
受講料はやや高めですが、コスパの良さが伺えます。
どんな人におすすめ？
- 成長期の子どもの食生活に不安がある
- 子どもの健康管理のために食生活を見直したい
- 子どもがスポーツをしているので専門的な食事管理をしていきたい
- 初心者でも安心の通信講座で学習したい
このような方は、こども食育健康管理コーディネーターの資格を取ることで、家庭で食育を実践していくことができるでしょう。
食育に関して幅広い知識を取得できるので、子どもの食生活をサポートするだけでなく、子どもにしっかり食育を伝えていくことができますね。
気になる方は、協会の公式サイトをチェックしてください。
3.学童食アドバイザー
| 資格名 | 学童食アドバイザー |
|---|---|
| 資格認定先 | 一般社団法人母子栄養協会 |
| 受験方法 | 在宅 |
| 受験料(税込) | なし |
| 受験資格 | 協会のWEＢ講義を受講すること |
| 認定講座 | 一般社団法人母子栄養協会 |
| 受講料(税込) | 41,000円 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 子ども食育おすすめポイント | 学童期の子供の栄養に関する知識を学べて、食事改善や指導方法を学ぶことができる |
一般社団法人母子栄養協会が主催する民間資格です。
小児栄養学を専門にする管理栄養士がサポートする養成講座で学習することができるので、子どもの食事、栄養について正しく学ぶことができます。
学童期の心と体の成長、やせすぎや肥満などの食の問題、スポーツと食育、メニュー作りのヒントまで幅広く学習していくことができるのです。
子どもの食育について深く、広く学んでいく資格なので「①基本的食習慣を整える」「②好き嫌いをなくす」ための知識をしっかり学べるでしょう。
さらに、学童食アドバイザーは、子どもの食育指導ができる人を育てる資格です。
だから「③一緒に食材を買いに行く」「④一緒に食事を作る」「⑤食事マナーを教えるる」という、子どもに食育を教えていくスキルを学ぶことができるでしょう。
この資格を取得するためには、2つの条件があります。
協会のWEB講義を受講し、自宅で試験を受けることです。
母子栄養協会のWEＢ講義を受講する
この資格は、数か月、自宅で学習した後に試験を受ける通信講座とは違います。
母子栄養協会の「学童食アドバイザー養成講座」を受講することになりますが、内容は、2回の講義です。
講義はオンライン対面で2時間半×2日間となっています。講義の後には質問することも可能できるのが魅力です。
1日目は基本知識や学童期の食問題、2日目はスポーツと食育の関係は、献立作成、食事指導など、実践的なことを学んでいきます。
数か月かけて勉強する通信講座が一般的ですが、この資格なら2日間しっかり勉強することで資格取得を目指せるところが嬉しいですね。
自宅で試験を受ける
2日間の講義が終わったら、自宅で筆記試験と、調理課題を受けます。
調理課題は写真に撮ることが条件です。
課題はスマホやPCから送信し、合否結果を待つ流れになります。
口コミ評判は？
ここで、児童食アドバイザーを受講した方の口コミ情報をご紹介しましょう。
このように、心と体の健康を学習するので正しい知識を習得することができる資格と言えますね。
また、この資格は食育対する知識を身につけるだけでなく、実践する力を鍛えるのです。
学童のお弁当や、スポーツの前後の食事など詳しく解説していきます。
だから、この口コミのように「すぐに実践できる」という感想になるのでしょう。
このような口コミが多く、子どもの食育にメリットの多い資格であることがわかります。
どんな人におすすめ？
- 学童期の心と体の健康のための食育知識を身につけたい
- 自信を持って食育するために指導力を身につけたい
- 子供にスポーツの場で活かせる食育を学びたい
- できるだけ短期間で資格取得を目指したい
このような方は、学童食アドを取ることで、食育の知識がつき、迷いなく子どもに教えることができていますね。
2日間という短い学習時間も魅力ですよね。すぐに資格取得を目指したい方におすすめえす。
気になる方は、こちらからチェックしてみてくださいね。
家庭で子どもの食育をしたいなら、食育資格の取得がおすすめ
子どもの食育に興味があっても、その知識がないと上手く教えることができません。
通信講座で学習し、資格試験に合格できれば、子供に正しく食育を伝えていくことができるでしょう。
さらに、日々の食生活を改善していくこともできますね。
家庭で食育を教えていくためにおすすめなのは、食育資格を取得することです。
受講料はやや高いですが、短期間で効率よく学習することができので、コスパが良い買い物とも言えますね。
一度知識とスキルを身につけることができれば、子どもの成長に応じて様々な食育アドバイスをしていくことができますね。
子どもの健康のために毎日の食生活を改善していくこともできるでしょう。
当サイトがおすすめする2つの食育資格なら、スムーズに資格取得を目指すことができて、家庭での食育に自信を持てるようになるでしょう。