食育の基礎から学べて、家族の健康や子供の発育に必要な知識が身につく資格として注目されている食育アドバイザー。
自宅受験で合格を目指せるという気軽さもあり人気を集めている資格なのですが、いまいちどんな資格なのかわからないという方も多いでしょう。
何となく初心者向けの食育資格というイメージだけで勉強を始めるのは不安ですよね。
そこで今回は、食育アドバイザーの資格内容について詳しく解説していきたいと思います。
どんな資格なのか知るためには、資格概要と学習内容を知る必要があります。
また、この資格を取得するメリットデメリットから、どんな方におすすめの資格なのかということもお伝えしていきたいと思います。
食育アドバイザーに興味があっても、具体的な内容がわからないと心配ですよね。
しっかり内容を把握した上で、あなたに合った資格であることがわかれば、気持ちよく合格を目指して勉強を始められるでしょう。
食育アドバイザーとはどんな資格?試験内容や勉強する内容が知りたい
教育現場でも家庭でも食育の重要性が叫ばれる中、様々な食育資格が注目を集めています。
そのため似たような資格も多く、どの資格を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
何となく簡単に取れる資格だと思って勉強を始めたら、内容が難しくてついていけなかった…と失敗してしまうかもしれません。
また、受験料などの費用が高すぎて後悔するケースもあるでしょう。
食育アドバイザーを目指すためには、試験内容や勉強する内容をしっかり把握しておきたいですね。
この資格は、通信講座に申し込んだ上で勉強を始めることになりますので、事前に内容を確認しておく必要があります。
食育アドバイザーを徹底解説!試験概要と学習内容を考えよう
食育アドバイザーについてきちんと理解するためには、どんな資格なのかというイメージだけでなく、詳細を調べておく必要があります。
食育アドバイザーとはどんな資格なのか内容を知るためには、「試験概要」「学習内容」をチェックと良いでしょう。
費用や条件などの試験概要がわかっていないと、後から「費用が高すぎた…」「受験条件が厳しかった…」「手続きが面倒だった…」などの失敗があるかもしれません。
また、学習内容がわかっていないと、いざ勉強を始めてみたら「学びたい内容と違った…」「難しすぎた…」ということになってしまうかもしれませんね。
そのような失敗がないように、試験概要と学習内容について確認しておきましょう。
食育アドバイザーの試験概要について。自宅受験OKで手続も簡単
資格を取得するためには、まず試験概要をチェックしておく必要があります。
まずは以下の表をご覧ください。
資格名 | 食育アドバイザー資格 |
認定機関 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 |
技能審査対象 | 食育に関する基礎知識など |
受験資格 | 「資格のキャリカレ」の講座の全カリキュラムを修了すること※受講料38,600円 |
受験料(税込) | 5,600円 |
試験会場 | 自宅 ※テキストを見てもOK ※何度でも再チャレンジOK |
試験日 | カリキュラム修了後随時 |
合格基準 | 得点率70%以上 |
試験申込方法 | 得点率70%以上 |
受験料振込方法 | 資格のキャリカレの教材同封の振込用紙にて受験料を支払う |
試験問題の受取方法 | 試験申込と受験料振込が確認でき次第試験問題を発送される |
合否の通知 | 答案受付後、約1ヶ月で送付される |
このようにチェックすべき項目が多いことがわかりますね。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
資格名、認定機関
まずは、正式な資格名と認定機関からご説明しましょう。
資格名は「食育アドバイザー資格」です。合格すると認定証と認定カードが送られてきます。
この資格名は履歴書に書いて就職や転職に役立てることも可能です。
履歴書への書き方については、こちらの記事「食生活アドバイザーを就職に活かすための履歴書の書き方」にて詳しく解説したいと思いますので、ぜひご覧ください。
認定機関は「一般財団法人 日本能力開発推進協会」です。
深刻な雇用情勢が続く中、人々の職業実務の能力を高めることで、雇用機会を増やすことを目的としている団体です。
実務に即した資格検定制度を創設し経済活動が活性化することを目指し、食に関する資格だけでなく多様な資格取得の支援を行っています。
最近は様々な民間資格が多く、中には信用度の低い資格もあるため、どんな団体が主催するのか把握しておくことが大事です。
食育アドバイザーの主催団体は実績のある信用度高い団体なので、安心して資格取得を目指せるでしょう。
技能審査対象
次に技能審査対象についてご説明しましょう。
この資格試験で出題されるのは「食育に関する基礎知識など」とされています。
食知識がない方でも、基礎から勉強できるのが嬉しいですね。
勉強内容については、下の章で改めて詳しくご説明したいと思います
受験資格
次にチェックすべきは受験資格です。
そもそも受験資格がクリアできずに受験できない場合もあるので注意が必要です。
食育資格の場合、受験資格は大きく3つあります。
1つ目は、受験資格がないケース。どなたでも受けることができて、独学で勉強することもできます。
2つ目は、通信講座やスクールに通うことが受験資格になるケース。
3つ目は、〇級以上取得者、栄養士の資格保持者のような条件があるケースです。この場合は誰でも受けられるわけではありませんね。
食育アドバイザーは2つ目の通信講座を受講することが受験資格になります。
上表にあるように、「資格のキャリカレ」の講座の全カリキュラムを修了することが条件になるのです。
〇級以上などの条件はありませんので、通信講座を受ければ、どなたでも目指せる資格ということですね。
ただし、独学で勉強することはできませんので、必ず通信講座の受講料がかかることは覚えておいてくださいね。
資格のキャリカレへの申込方法、勉強方法などの詳細は、こちらの記事「食育アドバイザーを資格のキャリカレで勉強する方法」で解説しますので、ぜひご覧ください。
受験料
次に受験料について見てみましょう。
上表にあるような受験料がかかります。
通信講座の受講料に受験料が含まれている資格もありますが、食育アドバイザーは受講料の他に受験料がかかることを覚えておきましょう。
試験会場、試験日、合格基準
次は気になる試験会場、試験日、合格基準に関わることです。
試験問題が易しい場合でも、試験会場が遠かったり、試験日が限定されていたり、合格基準が高い場合はハードルが高くなってしまいます。
食育アドバイザーの場合はどうなっているのか確認しておきましょう。
まず、自宅受験となっているので、わざわざ試験会場に足を運ぶ必要はありません。
試験日もカリキュラム修了後随時受けることができるので、日程調整する必要もありませんね。
また、テキストを見ながら解いてもOK、何度受験してもOKと好条件。
このような条件の中で合格基準は70%以上となっているので、受験者ほぼ全員が合格できると考えて良いでしょう。
試験申込、受験料振込、試験問題受取、合否の通知の方法
最後に、試験に関わる手続等について確認しておきたいと思います。
簡単に合格できる資格でも、試験手続がすごく面倒で大変…という資格は嫌ですよね。
事前にどのような流れで取得できるのか確認しておきましょう。
資格のキャリカレで全てのカリキュラムが修了したら、協会の公式サイトの「検試験申込」より必要事項を入力し試験を受けるための申込手続をします。
WEB上の簡単入力なので面倒な手続きではありません。
次に、資格のキャリカレの教材と一緒に同封されている振込用紙にて受験料を支払います。
協会側が、試験申込と受験料振込を確認次第、試験問題を発送される流れになります。
あとは、その試験問題を解いて返送しましょう。
答案が受け付けられた後、約1ヶ月で合否結果が送られてきます。
このように、試験申込から合否通知の受取まで面倒な手続はありませんので、安心して利用できますね。
食育アドバイザーの学習内容について。食育の基礎から食育活動ノウハウまで学ぶ
ここまで試験概要についてご説明していきました。
詳細な内容がわかると、あなたにマッチした資格なのか判断できるでしょう。
でも、問題は「どんなことを勉強するのか」ということですよね。
食育アドバイザーは自宅受験OKなので、どなたでも真面目に勉強すれば取得できるでしょう。
でも、勉強する内容に満足できなければ、取得するメリットはないですよね。
ここからは、食育アドバイザーの学習内容について解説していきます。
この資格を取るために学ぶことは大きく3つに分かれています。
「食育の基礎知識」「食品の安全性についての基礎知識」「食育活動について」です。
1つずつご説明していきましょう。
食育の基礎知識を学ぶ
まずはじめに、食育の勉強をするためのベースとなる食育の基礎を学びます。
学習項目は以下になります。
食育の基礎知識
- 食育の目的 ・行事食と郷土料理
- 食欲をはぐくむ重要性 ・栄養と栄養素
- 一日3回の食事の重要性 ・栄養素の種類と働き
- 共食の重要性と孤食の問題点 ・食事摂取基準
- おやつの重要性 ・年代による望ましい食事
- 食育マナー ・一日に必要なエネルギー量
- フード・マイレージ ・食事バランスガイド
- 世界の食料事情 ・バランスのよい食事
- 食料自給率 ・バランスのよい献立 など
- 学校給食と外食の役割
このように、食育に関わる知識を幅広く学ぶことになります。
栄養に関する基礎知識や、年代別の食事などについて勉強するため、子供からお年寄りまで、家族の健康を考えた食事を提供できるようになるでしょう。
おやつの重要性から学校給食や外食事情、行事食や郷土料理などの知識も勉強するので、自信をもって子供の食育アドバイスができるようになりますね。
さらに、共食の重要性や世界の食糧事情など幅広い内容を勉強するので、広い視野で食問題を捉えられるようになるでしょう。
食品の安全性についての基礎知識を学ぶ
次に勉強するのは、食品の安全性についての内容です。
学習項目は以下になります。
食品の安全性についての基礎知識
- 食品添加物の種類と使う目的
- 食品添加物の食品表示
- 有害物質と遺伝子組み換え食品
- 表示の見分け
- ポストハーベスト農薬
- 32種類の具体的な食品の注意点や選ぶ際のポイント等
このように、食育の基礎よりもやや専門的な内容になりますね。
家庭で食事を提供する上で非常に重要なことである食品の安全性について正しい知識を学んでいきます。
食品添加物や遺伝子組み換え食品など、何となく理解できていても「本当に正しい知識を理解できている?」と不安になることがありませんか?
この資格では、食の安全について基礎の基礎からきちんと学ぶので、実生活で活かしていくことができるでしょう。
特に、お菓子や調味料や加工食品など、32種類の具体的な食品の注意点や選ぶポイントを学ぶ項目はとても勉強になります。
安心安全な食材、旬の食材や鮮度の良い食材を選ぶコツがわかるので、毎日の買い物で大いに役立つでしょう。
食育活動方法を学ぶ
最後に学ぶのは食育活動のノウハウについてです。
以下が学習項目です。
食育活動方法について
- 食育活動への参加
- 食育活動ネットワークの構築
- NPO法人の探し方
- 食育活動事例 など
ここでは、食育活動の事例を見ながら、実際に食育アドバイザーとしての活動方法について理解していきます。
食育セミナー、出前授業、講義活動、自治体活動、料理教室など、具体的な活動を見ることができます。
食育の勉強を始めたばかりの初心者の方でも、食育活動をイメージすることができるでしょう。
ここまで、食育アドバイザーの試験概要、学習内容についてご説明してきました。
食育アドバイザーとはどんな資格なのかより具体的に理解できたのではないでしょうか。
でも、どのような資格か理解できても「私にとってメリットが多い資格なの?」という疑問があるかもしれません。
次の章では、ここまでの内容を踏まえ、食育アドバイザーのメリットデメリット、さらにどんな人に向いている資格なのか考えたいと思います。
食育アドバイザーのメリットデメリットとは?向いている人とはどんな人?
ここまでご説明してきた資格内容を踏まえて、具体的にどんなメリットデメリットがあるのかご説明してきたいと思います。
その上で、食育アドバイザーがおすすめな人についてもお伝えしていきますね。
食育アドバイザーを取得する8つのメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
以下8つの項目が挙げられます。
- 初心者でも安心して勉強できる
- 自宅で受験できて何度でも受けられる
- 試験手続等がスムーズ
- 家族の食改善に役立つ知識を学べる
- 子供の食育に役立つ知識を学べる
- 広い視野で食問題を捉えられるようになる
- 食の安全性について実践力をつけられる
- 食育活動方法について学べる
この資格は初心者でも安心して目指せる資格であり、自宅で何度でも受験できるというハードルの低さがメリットとして上げられるでしょう。
試験手続き等も簡単なのこともメリットと言えますね。
また、家族の食改善や子供の食育に使える知識を学び、それを実践する方法も勉強することができます。
広い視野で食問題を捉えたり、食の安全性についてより具体的に勉強するので、食生活の質を上げることができるでしょう。
さらに、この資格のメリットは、食育活動を行うステップまで教えてくれるところです。
実際に食育セミナーや料理教室などにおいて指導する立場になることも想定した資格となっています。
今は「指導するなんで無理…」と思っているかもしれませんが、資格取得のための勉強をする中で、「こんなふうに指導できるなら私にも頑張れるかも!」と可能性が広がるかもしれませんね。
食育アドバイザーを取得する3つのデメリット
とてもメリットが多い資格であることは間違いありませんが、デメリットも考えられますのでお伝えしたいと思います。
- 独学では取得できない
- 受験料が別途必要になる
- プロ向けの知識はあまり勉強できない
この資格は必ず通信講座「資格のキャリカレ」で勉強することが必須条件になりますので、独学できないというデメリットがあります。
つまり、通信講座の受講料は必ずかかるということですね。
さらに、受講料に受験料が含まれる資格もありますが、この資格は別途受験料がかかります。
費用的にやや高めということがデメリットと言えるでしょう。
また、初心者でも安心な資格ということで基礎から丁寧に勉強するため、「食ビジネスの場で活かすために勉強したい」という方には物足りなさがあるでしょう。
食マーケットや広告戦略などについて学びたいという方には向いていませんね。
食育アドバイザーが向いているのはこんな人
このようなメリットデメリットを踏まえ、食育アドバイザーが向いている方は以下のようになります。
- 食知識に関して初心者の方
- 自宅受験を希望する方
- 面倒な手続きをしたくない方
- 家族の食生活改善のための資格を探している方
- 子供に食育アドバイスができるようになる資格を探している方
- 食問題について勉強して視野を広げたい方
- 安心安全な食材選びができるようになりたい方
- 食育活動に興味がある方
- 独学ではなく通信講座で勉強したい方
このような方は、食育アドバイザーがマッチしてると言えるでしょう。
多くの項目が当てはまる方は、食育アドバイザーを検討してみてはいかがでしょうか。
食育アドバイザーとはどんな資格内容なのか理解した上で勉強をはじめよう
今回は、食育アドバイザーとはどんな資格なのか知るために、試験概要と学習内容について詳しく解説してきました。
食育アドバイザーは初心者向けでありながら、基礎から実践力まで養える魅力的な資格です。
でも大事なことは、あなたにとってメリットの多い資格かということです。
今回は、資格内容を踏まえた上でのメリットデメリットもご説明してきました。
この内容を参考にしていただき、あなたにとってメリットの多い資格だと判断できたら、ぜひ取得を目指して勉強を頑張ってくださいね。
もっと詳しい内容をチェックしたいという方は、資格のキャリカレの公式サイトから無料で資料請求することもできますので、利用してみていかがでしょうか。